表情豊かな人の眉毛はよく動きます。
動かさない人からしてみれば、「なんでこんなに動くんだろう」と不思議がられることもありますし、「なんだか、カッコいい」と憧れる場合もあるようですよ。
癖というのは、自分ではあまり意識していないものなので、もしかしたら、あなた自身も眉毛を何度も上げ下げしているかもしれませんね。
心理学では、眉毛の動かし方で性格や考えていることが分かる、とも言われます。
今回は、知っているとちょっと楽しい、眉毛を動かす癖についてのお話です。
眉毛を動かす時の感情
映画を見ていて、俳優がニヒルに片方の眉毛だけを動かす表情に、憧れた人もいるのではないでしょうか。
そんな、意味ありげで遊び心がある眉毛の動かし方や、驚いた時に跳ね上がる眉毛、会話中何気なく動く眉毛など、動かし方には人それぞれの癖って、ありますよね。
現代社会では、コミュニケーションに悩む人が多く、癖で心理を見抜き、それを利用しようとする人もいます。
では、眉毛の動かし方には、どんな意味があると言われているのでしょうか。
【両眉を上げる】
●驚き
これは、もっとも多いケースなのではないでしょうか。
驚いた時に無表情な方も、もちろんいますが、たいていの人は目を見開いて眉毛を上げ、口も開きますよね。
ちなみに、この表情は瞬間的につくられるので、もし、その表情がずっと続くのであれば、少し演技も混じっているということになります。
●興味・好意のあらわれ
「目が死んでいる」という表現がありますが、人は、疲れていたりリラックスしている状態だと、眉毛や目のあたりの筋肉をあまり使いません。
そのため、目を見開かず、光が入らないのでうつろな印象になります。
しかし、興味を持つと、その対象をよく見ようとして目を見開くため、自然に眉毛が上がります。
また、相手に好意を持っているときも同様です。
姿を見ることで喜びを感じるのですから、しかめ面をする人は少ないでしょう。
眉毛を上げて目を大きく見せることで印象がよくなるため、意識的にそのようにしている人もいます。
眉毛を動かす癖にはどんな意味があるの?
眉毛を動かすことが、驚きや、興味、好意のあらわれだということは、誰かとコミュニケーションをとっていると、感覚で分かるようになってくるのではないでしょうか。
しかし、眉毛の動かし方には、それ以外の意味もあると言われています。
例えば、何かを話している時に相手に特定の部分を強調したい場合、眉毛が上がることがあります。
意識的に上げる人もいますし、自然としている人もいます。
強調したいフレーズは、声のボリュームも上がり、ゆっくりと分かりやすく話すことも多いですが、身振り手振りや表情も、相手に訴えかける要素になるのです、
また、「嘘をついた瞬間に眉毛が上がっている」という癖を持つ人もいます。
なにか悪いことをして問い詰められたとき、心当たりが無ければ、いら立ちを感じて眉間にシワがよるものですが、自分を善良に見せようとして眉毛を上げる、ごまかそうとすることがある、というわけです。
もちろん、全ての人がそうなるわけではありません。
ですが、よく嘘をつく人が身近にいるのなら、会話する時に表情を観察してみてください。
表情の作り方と嘘との関係性を発見するかもしれませんよ。
片方の眉毛を動かす意味
さらに、「片眉だけを上げる癖」について見ていきましょう。
まずは、目配せ、サイン、というケースがあると思います。
言葉で相手に伝えられない時の合図として、片方の眉毛を上げて合図したり、ウィンクしたりしますよね。
筆者は、片眉を上げるのもウィンクも不器用なのでできませんが、きれいに片方だけあがっている人を見るとうらやましく感じます。
感じのいいほほえみを浮かべながら片眉をくいっと上げる。
異性へのアピールにもなる、魅力的な仕草ですね。
ですが、「片眉だけを動かす癖」には悪いイメージもあります。
表情によっては、皮肉っぽく感じることもありますし、疑われているような気分になることもあるのです。
心理学では、この癖の意味として、「猜疑心」を挙げています。
会話していて、相手の片方の眉が上がる場合は、あなたの話をそのまま信じてはいない、と考えられるのです。
もちろん、ただの癖の場合もありますし、自分を魅力的に見せようとしてしている可能性もあります。
ただ、もし相手に好意を持たれているという心当たりが無いのに、そんな表情をされたら、「もしかして疑われているのかも」と思ってみましょう。
ビジネスなど、相手と交渉する場面では役立つこともあります。
眉毛を動かす癖って直すべき?
眉毛を動かす癖、というのは、ここまで説明してきた「上げる」ということの他にも「下げる」「寄せる」など、いろいろとありますよね。
眉毛を下げる時は、困っていたり、女性なら可愛らしく見せようとする、という理由があることでしょう。
下がり眉は、少し前から流行っていますし、男性の場合でも独特の雰囲気があり人気です。
ですが、眉毛を寄せて眉間にしわを作る癖については、気をつけた方がいいでしょう。
不機嫌になる・怒る、という理由以外でも、集中している時やストレスを感じた時、人によっては面白いと感じた時などにも、眉間にしわが寄る場合があります。
気持ちがいい時にも、眉を寄せる人はいますよね。
しかし、ある程度の年齢になると、しわは残りやすく、眉間のしわは「怖そう」「神経質そう」などのマイナスイメージを持たれやすいです。
また、嘘をつく時や好意がある時に眉毛が上がることを自覚したのなら、できれば直したいですよね。
相手に見抜かれると不都合なこともあります。
自分の顔の力の入り方や動かす癖を意識し、直す努力をしている人もいるのです。
眉毛を動かす癖を直す方法①
自分の癖を自覚する方法としては、身近な人に効くのが一番、手っ取り早いですが、鏡を見たり動画に撮ってみたりすると発見できますよね。
眉毛を上に動かす癖がある人は、おでこのしわが深かったり、眉を寄せる癖がある人は、眉間にしわが刻まれていたりします。
このように鏡でパッと見ただけでも、だいたい分かりますが、その表情がどんな印象を他人に与えているのかまでは分かりません。
無意識に浮かべている表情を知るためには、自分を動画に撮ったり、誰かに写真を撮ってもらう、などの方法がありますが、面倒だと思う人もいるでしょう。
しかし、若い人ほど、youtubeやライブアプリ、インスタなどで自己表現する機会が多く、表情のコントロールが上手い傾向があります。
もし、仕事で自分に有利な交渉をしたかったり、若者に見透かされたくないのなら、自分の表情や癖を客観的に見て、直す努力が必要かもしれません。
眉毛を動かす癖を直す方法②
眉毛をよく動かす、というのは決して悪いことではありません。
表情豊かな人は好感度が高いですし、眉毛のあたりの血行がよくなり、眉毛の抜け毛や白髪を防げる、という情報もあります。
ですが、マイナスなイメージを持たれることがイヤで直したい場合は、自分の表情を意識してみたり、周りに「癖を直す」と宣言したりすることが効果的です。
ちなみに、眉毛を動かす、ということだけではなく、「眉毛を触る」「眉毛を抜く」などの癖がある人もいます。
眉毛を触る、というのも、嘘をついたり隠しごとをしているサインと思われることがあるようですね。
眉毛には本心が表れやすいので、隠したいという心理が働く、というのが理由のようです。
また、「眉唾」、つまり眉毛につばをつける仕草についてですが、「タヌキやキツネに化かされないように眉毛に唾をつけていた」というのが語源です。
今回は、少々、眉唾ものの情報を取り上げましたが、直そうとして神経質にならず、楽しんで読んでいただければ幸いです。
眉毛を動かす表情に隠れた心理状態を知る
眉毛を上げる時には、驚きや好奇心、好意、といった感情があったり、嘘をついていたりすることもあるようです。
嘘をつくと自然に眉毛が上がってしまうなんて、他人の場合はかわいく感じますが、自分の場合は、できれば直したいですよね。
あまり自意識過剰になるのも考えものですが、感情が顔に出ないように直せたら、今後役に立つことでしょう。