床屋さんでの髭剃りは、自分で剃ったときとは違う気持ち良さを感じると思います。
髭剃り前の蒸しタオルや、カップとブラシで作った泡を顔に塗ってもらうのも気持ち良いですよね。
また、専用のカミソリで手早く剃り上げたあとは、お肌スッキリすべすべです。
それでは、自分でも出来る床屋さんの髭剃りのコツと手順、変化している床屋さんの髭剃りをご紹介します。
床屋さんの髭剃りのポイントは「反対側の手」にあった!
床屋さんで髭剃りをすると、きれいに剃れるし、剃ったあとの肌はすべすべです。
「自分で髭剃りをしたときと、ずいぶん違うな」と思う方も多いと思います。
自分で髭剃りをするのと、床屋さんの髭剃りでは何が違うのでしょうか。
そのポイントは「反対側の手」です。
髭を剃る時に、カミソリを持っているのと反対側の手をどう使うかで、剃ったあとが変わってくるのです。
反対側の手で肌を引っ張り、髭を出来るだけ表面に出してから剃ります。
そうすることで、「無理なく深剃りが出来る」のです。
もちろん、髭剃り前に蒸しタオルでしっかり毛穴を開き、肌と髭をやわらかくし、髭が表面に出やすくしておくことを忘れてはいけません。
前準備をし、反対側の手をうまく使うと、床屋さんで剃ったような髭剃りに近づけます。
ぜひ、髭剃り時には、「反対側の手」の使い方をマスターしてください。
自宅で「床屋さんの髭剃り」を再現!まずは事前準備から
それでは、さきほどのポイントを抑えて、自宅で床屋さんのような髭剃りを試してみましょう。
まず、最初に床屋さんの髭剃りと言えば「蒸しタオル」ではないでしょうか。
少し熱めの「蒸しタオル」を顔に当てられると気持ち良いですよね。
「蒸しタオル」は、さきほどもお話したように毛穴を開き、肌と髭をやわらかくします。
髭がやわらかくなることで、髭剃りがスムーズに出来て、肌への負担を軽減します。
この「蒸しタオル」は、自宅でも電子レンジで簡単に作ることが出来ます。
まず、タオルを水に浸し、しっかり絞ってから、ラップなどに包んで加熱してください。
タオルに水分が多すぎると、かえって「蒸しタオル」はうまく出来ないのでしっかり絞りましょう。
加熱の目安は、500ワットの電子レンジで60秒です。
髭の濃い方は、2回行うと良いでしょう。
次は、カミソリの使い方についてご紹介します。
「床屋さんの泡」を作ってカミソリで剃る
「蒸しタオル」を使って、髭が充分やわらかくなったら、カミソリで髭剃りをしていきましょう。
髭の生え方は人によって大きく違います。
まずは、髭を触って毛の流れを確認してください。
次にカミソリの滑りを良くするためと、肌を守るために髭剃り用の石鹸で泡を作りましょう。
まず、カップにお湯を入れ、専用のブラシを浸します。
充分湿らせたブラシを髭剃り用の石鹸を押し当て、その状態で肌に当て、円を描くようにしていくと泡が立ってきます。
この方法だと泡が立ちやすく、時間がかかりません。
髭剃り用のブラシ、カップ、ホルダーがセットになっているものも販売しているので、自宅で気軽に床屋さん気分が味わえます。
また、ブラシで泡を顔に塗ることで、より毛穴に水分が浸透し、髭が剃りやすくなりますし、マッサージ効果やクレンジング効果も期待出来ます。
そして、さきほどご紹介した、床屋さんの髭剃りポイントを使って、毛の流れにそって髭を剃っていきましょう。
カミソリを持つ手の反対側の手で肌を引っ張って、毛の流れにそって髭を根元から剃り、仕上げに剃り残しを逆剃りします。
髭剃りが終わったら、泡をしっかり落として、最後にアフターシェービングローションなどで保湿してください。
床屋さんの「髭剃り用カミソリ」は何が違う?
このように、自宅でも床屋さんの髭剃りを体験することが出来ます。
それでも、床屋さんで髭剃りをしてもらうと、やはり、髭剃りあとが違います。
肌がつるんとして、肌の色のトーンも明るくなったように感じることもあるでしょう。
その差は、技術もさることながら、使っているカミソリにあります。
特に扱うのが難しいとされている「日本剃刀」は、鍛冶職人が作る伝統的なもので、刃の重さだけで髭剃りが出来ます。
剃る時に余分な力が入らないので、肌にやさしく、剃りあともすべすべです。
しかし、手入れが大変で刃を研ぐだけでも熟練の技が必要です。
また、サビやすく、刃こぼれしやすいので、扱い方にも細心の注意を払わなければなりません。
最近では、扱いが難しい「日本剃刀」は、ほとんど見かけなくなりました。
その代わりに使われているのが、「西洋剃刀」や「替え刃式カミソリ」です。
特に「替え刃式カミソリ」は、刃を替えるので研ぐ必要がなく、切れ味も良く、衛生的です。
また、「替刃式カミソリ」は扱いやすいので、少し練習は必要ですが、使い方のコツを覚えれば、誰でも手軽に素早く髭剃りが出来るようになります。
プロ仕様のカミソリで髭剃りあとをスッキリさせましょう。
床屋さんのプロの技術とカミソリで「メンズシェービング」
さて、ここからは「メンズシェービング」についてご紹介しましょう。
「なんだか聞き慣れない言葉だな」と思う方もいるでしょう。
シェービングとは、カミソリなどで髭やムダな毛を剃ることを言います。
ようするに「髭剃り」なのですが、最近では男性でも美容院に行く人が増えて、床屋さんで髭を剃らなくなっています。
しかし、ここ数年、男性の身だしなみとして「メンズシェービング」が人気となっています。
女性の「お顔剃り」は以前からありますが、男性版の「お顔剃り」ですね。
髪は美容院でカットし、お顔剃りは床屋さんで、という人が増えています。
また、床屋さん側でも「メンズシェービング」を打ち出しているお店が多くあります。
自分では気付かない、まぶたや眉間、小鼻まわりのムダ毛や、もみ上げ、襟足などをスッキリさっぱり処理してもらえます。
以前は、床屋さんに行くと、髪を切り、髭を剃り、うぶ毛も剃って、鼻毛、耳毛をツルツル、すべすべにしてもらえたものです。
しかし、今は事故につながる恐れがあるので、鼻毛剃りや耳毛剃りを条例で禁止していたり、その流れを受けて自粛しているところが多いようです。
エステ顔負け!?床屋さんの「メンズシェービング」
引き続き、「メンズシェービング」の話を続けます。
床屋さんで髭剃りと合わせて行う「メンズシェービング」は、お肌がツルツルになるだけでなく、ほかにも効果があります。
それは、古い角質を除去するピーリング効果です。
髭剃りをしたあと、肌の色のトーンも明るくなったように感じるのは、古い角質が取れたからなのです。
ピーリングをすることで、肌の新陳代謝を促すので、年齢とともに硬くなってしまった肌や、シミやシワなどが気になる方にはおすすめです。
これまでご紹介してきたように、男性でもシェービングが必要なことがお分かりいただけたかと思います。
自分で髭剃りのついでにシェービングを行うのも良いですが、定期的にプロの技術とカミソリで整えてもらうと良いでしょう。
また、眉毛を整えてもらうことも出来るので、眉毛をうまく整えることが出来ない方は、床屋さんで眉毛を整えてもらいましょう。
最近では、メンズエステも顔負けのスキンケアをしてくれる床屋さんもあるので、エステは苦手という方は床屋さんをおすすめします。
時代に合わせて変化する「髭剃り」と「床屋さん」
いかがでしたでしょうか。
このように、専用の道具を揃えて、自宅で床屋さん気分を味わうのも楽しいですね。
また、男性の意識も変わってきていますが、床屋さんもそれに合わせて変化しています。
床屋さんで髭を剃るだけでなく、エステの要素を加味した「メンズシェービング」は、エステが苦手な方でも気軽に試すことが出来ます。
この機会に美容院派の方も、床屋さんに行ってみてはいかがでしょうか。