髭剃りをしているときに「髭の濃さ」が、気になることはありませんか。
朝しっかり髭を剃っても夕方にはざらつきはじめるとか、剃ったのに濃さが気になるなど、「髭の濃さ」は悩ましい問題ですね。
そんななか、「電動カミソリで髭を剃ると濃くなる」という噂を聞いたことはないでしょうか。
「そんなバカな」と思う反面、「本当だとしたら電動カミソリは使わないでおこう」と考えてしまいますね。
そこで、本当に「電動カミソリで髭を剃ると濃くなる」のか、調べてみましょう。
「電動カミソリで髭を剃ると濃くなる」の噂は本当なのか?
電動カミソリで髭を剃ると、本当に髭が濃くなることはあるのでしょうか。
結論から言うと、医学的根拠はないようです。
これは、「髭が濃くなった」のではなく、「髭が濃く見えるようになった」ことから言われはじめたのだと考えられます。
髭は先端よりも根元の方が太いので、髭を剃ると断面積が広くなるので濃くなったように見えるのです。
髭は一日伸ばしておくと摩擦などで先端が細くなり、髭を剃ることで細い部分が剃られて根元の太い部分が目立ち、濃くなったように感じるのです。
また、髭剃りあとが青く見える「青髭」は、髭の根元が肌に透けて見えているものです。
顔の皮膚は体の皮膚より薄いので目立ちやすいのです。
特に肌が白い方は目立ちやすくなります。
髭の生えはじめは産毛ですが、成長と共に男性ホルモンが活発になり、しっかりした髭が生えてきます。
髭がしっかり生えてくるから髭を剃りはじめる、産毛がなくなり、どんどん髭がしっかりしていく、ということから、髭を剃ると濃くなると感じることもあるようです。
しかし、それは男として成長していく過程と、髭が濃くなる時期が重なるためで、髭を剃ったから濃くなるわけではありません。
髭剃りで髭は濃くなる?!濃い原因は過剰な男性ホルモン!
先ほどご紹介したように、電動カミソリを使うから髭が濃くなるということはありません。
髭が濃くなる原因は他にあります。
代表的なものは、「男性ホルモン」「遺伝」「加齢」です。
「男性ホルモン」がは、体毛を濃くすると言われていて、特に髭に出やすいと傾向があるようです。
したがって、「男性ホルモン」が過剰に分泌されると髭が濃くなってしまうのです。
「男性ホルモン」が多く分泌されてしまう原因は、「睡眠不足」「ストレス」「肉中心の食事」「過剰な筋トレ」などが挙げられます。
次に「遺伝」ですが、確かに体質を受け継ぐ可能性は高いのですが、毛の太さや毛穴から生える本数は、その後の生活習慣が大きく関わってきます。
最後に「加齢」ですが、髭は年を経るごとに濃くなっていく傾向があります。
ピークは50代で、20代の1.5倍という説もあります。
しかし、もっとも大きな原因は、「肌への刺激」です。
肌が過剰に刺激されると、体の防衛本能が働き、体毛で体を守ろうとするので、体毛が濃くなります。
髭も同じで、毎日の髭剃り習慣で肌を刺激し続けると、髭が濃くなるのです。
そのなかでも、髭が濃いことを気にして抜いてしまうと、さらに太くて頑丈な髭を生やそうとするので濃くなります。
また、抜いたあとに雑菌が入ると化膿し「毛包炎」になってしまう場合もあります。
このように、髭が濃くなるのは髭剃りが原因ではなく、髭を剃る時の肌への刺激が大きいのです。
髭が濃くなる「男性ホルモン」の過剰分泌を抑える
先ほど、髭が濃くなる原因のひとつは「男性ホルモン」だとお話ししました。
したがって、「男性ホルモン」が過剰に分泌する生活をしていると、髭は濃くなっていきます。
「睡眠不足」になると「男性ホルモン」が乱れて過剰に分泌されてしまいます。
できれば一日7時間以上の睡眠を取ると良いでしょう。
「ストレス」も「男性ホルモン」のバランスを崩すので、「ストレス」による「睡眠不足」が重なると、髭がどんどん濃くなってしまいます。
また、食事も重要です。
「男性ホルモン」は、たんぱく質を多く摂ることで分泌します。
そのため、たんぱく質が豊富な肉を中心とした食事を摂っていると、「男性ホルモン」が過剰になってしまうのです。
「筋トレ」は、適度であれば健康維持にもなるので良いのですが、過剰に行うと「男性ホルモン」を分泌させます。
有酸素運動などを組み合わせて、バランスの良い運動を心がけましょう。
このように「男性ホルモン」のバランスを整えると髭が濃くなることはかなり抑えられるでしょう。
合わせて、髭が濃くなることのもうひとつの大きな原因である、髭剃り時の「肌への刺激」も改善しましょう。
それには、肌に刺激が少ない電動カミソリを正しく使うことが大切です。
次は、電動カミソリについてご紹介していきましょう。
「電動カミソリ」の仕組みはどうなっているのか?
電動カミソリがどのような仕組みで髭を剃っているのかご存じですか。
電動カミソリを正しく使うためにも、その仕組みを知っておきましょう。
電動カミソリは、外側にある「網刃」と内側にある「内刃」でできています。
「網刃」で髭をキャッチし、「内刃」で髭を剃るので、直接肌に刃があたらず、肌にやさしいとされています。
肌にあてることで、この二枚の刃があるヘッドと言われる部分が動き、肌に合わせてスムースに髭剃りができる仕組みです。
しかし、深剃りをしようとして、このヘッドの部分を強く押し当て過ぎたり、何度も往復させ過ぎると肌を傷めてしまうので気を付けましょう。
ヘッドの中に隠れているので気付きにくいのですが、電動カミソリも刃は劣化します。
劣化すると、髭が引っかかったり、肌を引っ張るなど、肌への刺激が大きくなるので、切れ味が悪くなってきたと感じたら早めに刃の交換をしましょう。
刃の劣化で髭が引っかかる状況は、髭を抜くのと同じ状態になるので、避けた方が良いです。
髭を抜くことは、先ほどもお話ししましたが、髭が濃くなる原因になります。
また、劣化を防ぐために日頃のお手入れも欠かさず行ってください。
毎日の髭剃りを見直そう!「電動カミソリの正しい使い方」
それでは、早速、肌への刺激を軽減する、電動カミソリの正しい使い方をご紹介しましょう。
【電動カミソリの髭剃りの仕方】
1.カミソリの刃は切れ味の良いものを使いましょう。
2.必ず洗顔をし、皮脂や老廃物を洗い流し、水分をよくふき取りましょう。
3.プレシェーブローションを髭につけます。
*プレシェーブローションは、毛穴を引き締め髭を立たせるので髭を剃りやすくします。
4.ローションが乾いたら髭を剃りはじめます。
5.電動カミソリを肌に垂直になるようにあてます。
6.髭の生えている方向と逆に、やさしくゆっくりと動かします。
*肌に優しく触れるようなイメージで動かしてください。
7.あごの下など剃りにくい部分は、反対の手で肌を伸ばしながら剃りましょう。
8.口の周りや鼻の下などは、電動カミソリを小刻みに動かすことできれいに剃れます。
9.剃り終わったら、プレシェーブローションをしっかり洗い流します。
10.肌を保湿するため、化粧水などをつけましょう。
このように髭を剃ると肌に刺激を与えず、きれいに剃れます。
少し手間はかかりますが、続けることで髭が濃くなることを抑えられます。
ぜひ、習慣にしてください。
自分に合った「電動カミソリ」で毎日の髭剃りを快適に!
最後に電動カミソリの種類についてご紹介します。
大きく分けて「往復式」「回転式」「ロータリー式」の3種類があります。
その特徴をご紹介します。
【往復式】
・深剃りしやすい
・髭を短時間で剃れる
・音や振動が大きい
・肌との接点が多く、肌に刺激を与えやすい
・刃の劣化が早い
・髭の濃い方におすすめ
【回転式】
・深剃りしにくい
・音や振動が小さい
・肌への刺激が少ない
・刃の劣化が遅い
・肌の弱い方におすすめ
【ロータリー式】
・往復式より肌への刺激が少ない
・髭を短時間で剃れる
・回転式よりは肌への刺激が大きい
・往復式と回転式の中間のような機能
また、お手入れ方法にも特徴があり、「ブラシ洗浄」「水洗い洗浄」「自動洗浄」などがあります。
肌に刺激があると髭が濃くなる原因になるので、お手入れは大切です。
髭剃りは、ほぼ毎日行うので、肌に刺激が少なく、使いやすく、お手入れしやすいものが良いですね。
このように、それぞれの特徴があるので、その特徴を知り、自分に合った電動カミソリを選んでみてください。
「電動カミソリでの髭剃り」で髭が濃くなることはありません
いかがでしたでしょうか。
「電動カミソリで髭を剃ると濃くなる」は、噂だけのようです。
大切なのは「男性ホルモン」を過剰に分泌させないことと、電動カミソリを正しく使った髭剃りです。
自分に合った電動カミソリで、肌に刺激を与えないようにしましょう。
髭剃りはほぼ毎日行うので、続けることが大切です。