男性は、身だしなみを整える上で髭剃りは欠かせません。
髭剃りに使う道具といったら、「シェーバー」か「カミソリ」がありますが、この2つは単に「髭を剃る道具」という認識しかしていない方も多いのではないでしょうか。
しかし、シェーバーやカミソリにもそれぞれに種類があり、特徴も異なります。
ご自分に合ったアイテムを使えば、より自分の求めている髭剃りが可能かもしれません。
シェーバーとカミソリのそれぞれの種類や特徴を見ながら、自分にはどれが合っているのか一度考えてみましょう。
髭剃りに使うシェーバーにはどんな種類がある?
まずは、髭剃り用アイテムである、シェーバーとカミソリの種類について解説していきます。
始めにシェーバーの種類を見ていきましょう。
〇シェーバー
男性用のシェーバーは主に3つの種類があり、1つは「往復式」といって、日本では最もポピュラーなシェーバーです。
パナソニックやブラウンが主に主要メーカーとなっており、種類も豊富で早剃りを得意としていますが、振動音が大きかったり、メンテナンスが定期的に必要とされています。
もう1つに「回転式」があります。
独立した3つの刃が回転するシェーバーで、わりと海外ではメジャーなシェーバーですが、日本では往復式よりもマイナーな印象です。
主力メーカーとしては、フィリップスが有名ですね。
肌に優しく、メンテナンスが楽なのが特徴ですが、早剃り深剃りが苦手という弱点があります。
最後に、「ロータリー式」です。
ロータリー式のシェーバーは、現在日本メーカーの日立のみが販売しています。
音が比較的静かで、早剃りを得意としていますが、種類が少なく選択肢が狭まります。
また、メンテナンスに手間がかかるというデメリットもあります。
髭剃りに使うカミソリにはどんな種類がある?
シェーバーに続いてカミソリの種類について見ていきましょう。
〇カミソリ
髭剃りに使用するカミソリは主に2種類で、1つがポピュラーな「T字カミソリ」です。
T字カミソリは、主に2~5枚刃のものがあり、刃数が多いほど肌への負担が少ないとされています。
また、T字カミソリは様々なメーカーから多種多様な商品が発売されているため、幅広いラインナップの中から自分の好みに合ったカミソリを選ぶことができます。
もう1つのカミソリは、「両刃カミソリ」です。
T字カミソリのように、多枚刃ではなく昔ながらの1枚刃カミソリです。
金属製でできているものが多く、見た目にも高級感があり、長く使用することができます。
しかし、本体1つは高額ですが、替刃は非常に安く購入することができます。
しっかりとした深剃りを得意していますが、切れ味のよい分、上手に剃れるようになるまでは出血などのトラブルがつきものです。
ある程度の慣れが必要で、髭剃りも丁寧に行う必要があるため、時間がかかります。
また、T字カミソリのように種類も豊富に揃ってるわけではありません。
髭剃りに使うシェーバーのメリット
シェーバーとカミソリの種類について簡単にご説明しました。
続いては、それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
まずはシェーバーのメリットからご紹介していきます。
〇カミソリ負けしにくい
シェーバーは肌に直接刃が触れにくい構造となっているため、カミソリ負けしにくいのがメリットの1つです。
特に肌が弱い男性は、回転式のシェーバーがおすすめです。
〇手軽に短時間で髭剃りを済ませることができる
手軽に髭剃りが行えるのも、シェーバーのメリットの1つでしょう。
肌を傷つける心配も少なく、また髭剃りの際に出る剃りカスが出ることもないので、鏡を見なくともどこでも髭剃りを行うことができます。
また、ジェルなどのシェービング剤を使用しないドライシェービングが可能なので、忙しい朝にはうれしいポイントです。
〇お手入れが楽で長持ち
シェーバーによっては、充電をしながら自動で洗浄してくれたり、自動研磨を行ってくれるものもあります。
そのため、カミソリに比べると刃の交換時期も長く、製品自体も長持ちします。
髭剃りに使うカミソリのメリット
続いて、カミソリのメリットについて見ていきましょう。
〇深剃りができる
シェーバーに比べるとカミソリの方が深剃りがしやすい、といわれています。
髭の濃い男性は、朝剃っても夕方には髭が伸びて気になるという方もいらっしゃるかと思います。
その点、深剃りできるカミソリのほうが、髭が目立ちにくいともいえますね。
〇お風呂で済ますことができる
入浴の最中に髭剃りを済ませる、という男性は多いと思います。
シェーバーも防水タイプのものであれば、浴室で使うことはできますが、現在お持ちのシェーバーが防水でない場合は浴室で使用することはできませんよね。
その点、カミソリは、お風呂で気兼ねなく使用することができます。
〇本体自体の金額が安い
シェーバーに比べると本体の価格は数千円で購入できるため、手軽に購入しやすいといえます。
髭剃りに使うシェーバーのデメリット
メリットに続いて、デメリットについても見ていきましょう。
〇カミソリに比べると深剃りが不得意
髭剃り用のシェーバーは、刃が直接肌に当たらない構造になっているため、肌に優しいことがメリットではありますが、やはり直接刃を当てて髭を剃り落とすカミソリと比べると、どうしても深剃りは不得意となります。
〇剃り残しが目立つ
これは、先ほどの深剃りしにくいことにも関係していますが、刃が直接肌に当たらない構造であるため、剃り残しが多くなりがちです。
特に凹凸部分や細かい部分(顎下やモミアゲ)などは剃りにくく、髭が残りやすい傾向にあります。
〇手入れに時間がかかる
シェーバーは、カミソリに比べると替刃が非常に長持ちです。
しかし一方で、メンテナンスに手間がかかるというデメリットが存在します。
最もポピュラーである往復式シェーバーは、外刃と内刃を分解して洗浄し、さらに切れ味を持続させるために専用のオイルを差す必要があります。
〇価格が高い
カミソリに比べると、やはりシェーバーの方が高額です。
髭剃りに使うカミソリのデメリット
最後に、カミソリのデメリットについてご紹介していきましょう。
〇肌を傷つけやすい
シェーバーは、直接肌に刃が当たらないような構造となっていますが、カミソリは直接刃を当てて髭を剃り落とします。
そのため、シェーバーに比べると肌への負担は大きいとされています。
〇時間がかかる
肌を傷つけやすいカミソリは、シェービング剤は必須です。
また、シェーバーのように手軽に髭剃りを行うことは難しく、鏡を見ながら丁寧に行う必要があるため、髭剃りに時間がかかります。
〇寿命が短い
一般的なT字カミソリの場合、刃の交換時期は約10日~2週間で交換したほうがよいとされています。
男性の髭は、銅線並みの強度があるといわれており、毎日髭剃りを行う人であれば当然刃の劣化は避けられません。
劣化した刃を使用し続けると、肌を傷つけるリスクが高くなりますので、寿命を迎えたら速やかに交換しましょう。
〇替刃が高い
T字カミソリは、替刃が高いこともデメリットです。
本体は安いのですが、長い目で見るとシェーバーの方がお得になることもあります。
シェーバー・カミソリ、どっちを選ぶ?
今回は、シェーバーとカミソリ特徴やメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
髭を剃るアイテムと考えれば一見同じかと思われがちですが、その性能や特徴は大きく異なることが分かりますね。
ご自分が髭剃りに何を求めているのか理解して、ピッタリのものを利用してみてください。