舌にも筋肉があることを知っていますか。
舌の筋肉が衰えると、私たちの体には悪い影響が表れ始めます。
いびきが気になる男性も、もしかしたら舌の筋肉が衰えていることが原因かもしれません。
舌の筋肉が衰えていると感じたら、舌のトレーニングを行ってください。
継続して舌のトレーニングを行えば、様々な改善効果が期待できますよ。
舌の筋肉が衰えるとどうなるの?
舌の筋肉は意識して使っていないと衰えていきます。
そして、年を重ねることでも舌の筋肉は衰え始めます。
舌の筋肉が衰えると、具体的にはどのようなことが起きるのでしょうか。
まずは、食事の際の食べこぼしが多くなります。
舌の筋肉が衰えているということは、咀嚼をする力が衰えているということです。
ということは、同時に口の筋肉も衰えているということなのです。
そのため、口元がゆるみ、食べたものが口からこぼれやすくなってしまいます。
また、食事の際にむせることも多くなります。
舌は食べ物を消化するためにも必要不可欠です。
舌の筋肉が正常に動くことで、唾液の分泌も活発になり、食べ物の消化を助けているのです。
十分な咀嚼がされずに未消化な食べ物を誤って飲み込んでしまうことは、むせることに繋がります。
顔のたるみも舌の筋肉の衰えが原因になることがあります。
「最近顔がたるみ老けて見られる」と悩んでいる男性は、既に舌が衰え始めているのかもしれません。
このように、舌の筋肉の衰えは体に様々な不調をもたらします。
しかし、舌のトレーニングをすることで舌の筋肉は鍛えられ、良い効果を得ることは可能です。
その良い効果については、次の項でお話ししていきます。
舌のトレーニングによる効果
舌のトレーニングによって得られる効果の一つに「口呼吸の改善」が挙げられます。
舌は通常、上あごにくっついていなければいけません。
しかし、舌の筋肉が衰えることによって舌が下がり、口呼吸になってしまうのです。
口呼吸は体の中に雑菌が侵入しやすくなり、風邪などをひきやすくなります。
それだけではなく、ドライマウスや虫歯、いびきなども引き起こしてしまうことがあります。
口呼吸を改善するためには、舌を正しい位置に戻してあげることが重要です。
そのためには、舌のトレーニングがとても効果的なのです。
そして、舌のトレーニングは唾液の分泌を増やすことにも力を発揮してくれます。
口の中の雑菌を増やさないためには、唾液のもつ殺菌・抗菌作用が大切になります。
その作用を最大限に発揮するためには、舌のトレーニングをして唾液の分泌を促してあげなければいけません。
舌のトレーニングによって得られる効果は、この他にも挙げられます。
次の項で続きからお話ししていきます。
見た目にも効果があらわれる!?内側だけじゃなく外側にも舌トレーニングが良い!
それでは前項から続いて、舌のトレーニングによって得られる効果についてお話しします。
舌のトレーニングは口の内側だけではなく、外側にも効果を発揮します。
舌の筋肉が鍛えられると口の周りの筋肉も発達し、美容にも効果をもたらしてくれるのです。
口の周りは年齢が出やすい部分です。
ほうれい線があるだけで一気に老けた印象になってしまいますよね。
ほうれい線を予防するためには、口の周りの筋肉を鍛えることが重要です。
口の周りの筋肉を鍛えることは、ほうれい線の予防だけではなく、二重あごの改善も期待できます。
また、血の巡りも良くなり、細かなシワやシミも薄くすることができます。
男性の場合は化粧などで肌のトラブルを隠すことができないので、この効果は助かりますよね。
この他にも、歯並びや滑舌の改善など様々な効果が挙げられますので、実際に舌の筋肉をトレーニングしてみましょう。
舌の筋肉をトレーニングしよう!
舌の筋肉をトレーニングすると、自然に口の周りの筋肉も鍛えられます。
すると、二重あごも改善され、小顔効果を得られることにも期待できます。
それでは、実際に舌の筋肉をトレーニングしていきましょう。
まずは、比較的簡単な舌のトレーニング方法「あいうべ体操」をご紹介します。
1.「あー」と言いながら口を大きく開きます。
2.「いー」と言いながら口を横に広げてください。
3.「うー」と言いながら口を前に突き出します。
4.「ベー」と舌を前に限界まで突き出しましょう。
5.これを10回程繰り返し行います。
一つ一つの動作を意識しながら、一日3セットを目安に行うとより高い効果を感じられます。
次にご紹介するのが、「舌回し体操」です。
口を閉じた状態で行うトレーニングなので、仕事中の男性でも行うことができます。
1.口を閉じたまま、舌を歯の外側に沿わせながら左回りでゆっくりと回します。
2.同様の動きを右回りでも行います。
3.左右20回ずつを3セット行います。
このトレーニングは小顔効果だけではなく、顔のゆがみも改善してくれます。
舌のトレーニングは継続することで舌の筋肉もどんどんと鍛えられます。
最初は慣れないためきついこともあるかと思いますが、時間が空いたら行うようにしてください。
口周りのトレーニングも効果的!
舌の筋肉を鍛えるためには、同時に口周りの筋肉を鍛えることも重要です。
身近にあるものを使うことで、簡単に口周りの筋肉を鍛えることができるので、さっそく実践してみてください。
まずは、ペットボトルを使った口周りのトレーニング方法です。
1.500mlのペットボトルに3分の1ほどの水を入れます。
2.そのペットボトルを唇の力だけで10秒ほど持ち上げます。
3.3回1セットを一日2回行います。
次に、割り箸を使った口周りのトレーニングです。
1.割り箸を横向きにして、唇の力だけで挟みます。
2.割り箸よりも上の位置まで口角を上げ、限界になるまでその状態のまま維持します。
3.3回1セットを一日3~5回行います。
口周りのトレーニングは、やりすぎると肌たるみの原因となることがあります。
トレーニングは適切な回数を守って、筋肉を鍛える効果を最大限に引き出しましょう。
滑舌トレーニングで舌の筋肉を鍛える!
舌の筋肉を鍛えるためには滑舌トレーニングも効果的です。
舌の筋肉が衰えることで舌がうまく回らず、滑舌が悪くなっているというケースも考えられます。
滑舌トレーニングで舌の筋肉を鍛えて、印象の良い発声を身に付けましょう。
素敵な声の男性は人を引きつけることができますし、発言自体にも説得力が生まれることでしょう。
それでは滑舌トレーニングを始めていきます。
1.口を閉じ、舌を下の唇と下の歯茎の間に差し込みます。
2.舌の先に力を入れながら、右から左にゆっくりと動かしてください。
3.左の端まで動かしたら、また右に戻しましょう。
4.この動きを3回繰り返します。
5.上あごも同様の動きを繰り返してください。
滑舌を良くするためには、特定の音を繰り返すことも効果があります。
特定の音とは「パ」と「タ」と「カ」です。
舌と口の動きを意識しながら、上記の音を5回ずつ繰り返すだけでもトレーニングになるのでおすすめです。
トレーニングを継続して舌を鍛える!
舌はトレーニングを継続することで鍛えることができます。
舌を鍛えることで、風邪をひきにくくなったり、小顔を手に入れることもできるのです。
舌のトレーニングは気軽にできるものもあるので、仕事中の男性でもひそかに舌の筋肉を鍛えることが可能です。
無理せず継続できるトレーニング方法を覚えて、毎日の生活に取り入れていきましょう。