汗をかいた日や、湿気が多い日に前髪のセットをしても「崩れてしまった」そんな経験はありますか?
男性は短髪の方が多いので、前髪が雰囲気の印象を決めるといっても過言ではありません。
そんな方のために、髪がうねってしまう原因や、崩れにくいヘアセットの方法、湿気に強い縮毛矯正や、うねりを使った帽子のアレンジ方法をお伝えしていきます。
汗や湿気で前髪がうねる理由はヘアケアにあり!
前髪のセットやアレンジがうまくいったのに、湿気や汗で崩れてしまうと、気分が下がってしまいますね。
そもそも、汗や湿気によって、どうして髪がうねってしまうのでしょうか?
その原因は、髪の内部の構造にある、キューティクル・コルテックスという細胞が関係しています。
キューティクルとは、髪を1本1本保護している細胞で、コルテックスは髪の内部になります。
このキューティクルという細胞が、ドライヤーやシャンプーなどのダメージにより、破壊されてしまうことで、髪の表面の保護ができなくなります。
また、強い日差しなどの紫外線による髪へのダメージは、顔にくらべると1.5倍にも増します。
紫外線によるダメージ、ヘアカラーやドライヤーなどの日頃のダメージも含めると、キューティクルの破壊も髪1本にはとどまらず、全体的に及んでしまいます。
キューティクルに傷みがある部分へ、湿気や汗が入り込むことで、髪の内部にあるコルテックスが膨張し、髪がうねってしまうのです。
そのため、日頃からヘアケア商品を使い、強いキューティクルを維持し、コルテックスを保護することが大切です。
しかし、汗をかいたり、雨や湿気などで、どうしても髪がうねってしまう人もいるのではないでしょうか?
髪がうねってしまう原因は、ヘアケアだけでなく、生活習慣も改善する必要があるのです。
食生活を見直して汗や湿気に強い髪をつくろう!
ヘアケアだけでなく「偏った食生活」を送っていると、頭皮に栄養が行き届きづらくなり、癖毛やうねりが出てしまうことがあります。
髪は体の中でも末端にあり、元々栄養を届けにくいといわれています。
そのため、栄養が不均一に頭皮へ届けられてしまい、癖毛や弱い髪になることがあるようです。
健康的な髪を育てていくためにも、食事の栄養バランスを整え、ちぢれとうねりが出にくくすることが大切です。
ちなみに、髪はタンパク質でつくられており、亜鉛は髪を作る時に手助けをしてくれます。
うねってしまう髪だけでなく、育毛のためにも、亜鉛やタンパク質が多く含まれている「牡蠣」や「ナッツ類」「豆腐」などをとるように心がけましょう。
髪のアレンジを楽しめるように、ヘアケアと食生活を見直し、湿度や汗に負けない髪質に改善していきましょう。
髪質の改善方法がわかったところで、崩れにくい前髪のアレンジ方法をご紹介します。
汗や湿気に強い前髪のアレンジ方法
湿気の多い日や汗をかく日は、せっかくヘアセットをしても髪型が崩れやすいです。
特に印象を強く左右する、前髪は男性のヘアセットの中でも最も重要でしょう。
そこで、湿気や汗に強い、前髪のヘアセット方法をご紹介していきます。
【ストレートアイロンとスプレーを使う】
①ストレートアイロンで前髪の癖を伸ばす。
②スプレーで伸ばした前髪をキープする。
この際に、注意したいのがスプレーのかけ方で、あまり近距離でかけてしまうと、仕上がりがとても不自然になってしまいます。
コツとしては、髪から30cmほど離してスプレーをかけ、髪の表面だけではなく、下の方も固まるようにスプレーをすることです。
風が吹いても崩れにくい前髪をつくることができます。
【ワックスを使う】
通常ワックスの役割は、髪を自然にアレンジするために使用しますが、汗や湿気対策として使用する際はすこし違います。
ワックスには、油分が含まれていて、この油分がコーティングの役割を果たしてくれるのです。
更に、ワックスの重みで、湿気や汗の水分による髪の広がりを抑えてくれるという利点もあります。
しかし、ワックスのつけすぎは、髪が脂っぽい印象になってしまうので、注意が必要です。
縮毛矯正でアレンジやスタイリングを楽に変える
汗や湿気によって「髪が不自然に広がりスタイリングがなかなか決まらない」のであれば、思い切って縮毛矯正をかけてしまうのも1つの方法です。
縮毛矯正は、主に美容室で施術してもらえる、髪をまっすぐに変える方法で、縮毛矯正をすれば、湿気や汗でうねることはなくなり、アレンジもしやすくなります。
その理由は、縮毛強制の仕組みにあり、髪の細胞の結合を、特別な液剤を使用してほどきます。
ヘアアイロンでまっすぐな状態にし、違う液剤で「まっすぐなまま結合させる」というものです。
しかし、縮毛矯正で使う、特殊な液剤は髪にダメージを与えてしまいます。
そのため、縮毛矯正をかけられるような状態にないくらい、髪が傷んでしまっている場合は、施術を行ったとしても、縮れたり、髪が切れてしまう可能性が出てきます。
髪質がよくない場合、「その日の縮毛矯正は断念し、髪質をよくしてから施術をする」という策をとることが多いです。
さらに、髪をヘアアイロンで挟んで施術するため、前髪や縮毛矯正をかけたい箇所の髪の長さが、3~5cm程度は必要となり、短すぎると施術できないこともあります。
縮毛矯正をする前の美容師さんによるカウンセリングで、髪質の状態をできるだけ細かく伝えると失敗を防げます。
縮毛矯正のメリットとデメリット
縮毛矯正の仕組みを知った所で、それぞれのメリットを見ていきましょう。
【縮毛矯正のメリット】
ストレートヘアだとクールなイメージのヘアスタイルが叶えられることが大きなメリットです。
しかも、縮毛矯正をかけておけば、ストレートの形状を記憶しているので、汗や湿度が高い日でも、崩れやすい前髪を気にする必要がなくなります。
また、縮毛矯正をしたい場所も「もみあげだけ」「前髪だけ」と選択ができるので、アレンジしやすいように変えることができるのもよいところです。
【縮毛矯正のデメリット】
縮毛矯正の施術の時間がとても長いことで、男性の髪の場合でも3時間程度はかかり、料金も大体1~2万円と高めです。
また、前項でもお伝えしたように、特殊な液剤と、ストレートアイロンで髪にダメージを与えてしまいます。
しかも、縮毛矯正は、新しい髪はストレートに生えてこないので、髪が伸びてきてしまったら、再度縮毛矯正が必要です。
このように、デメリットとメリットがあるので、それをふまえて縮毛矯正を行いましょう。
アレンジしたように見える?帽子を使った前髪のうねりの改善方法
ずっと被ってはいられないですが、前髪がうねってしまった時などのその場しのぎとしても使え、元から癖毛の人にも欠かせないアイテムです。
さらに、意外にも前髪のうねりが、帽子を被っていると、アレンジをしたような、おしゃれなクセに見せてくれるのです。
また、髪型をセットする時間が無い時や、汗や湿気により前髪が崩れてしまった時にも、帽子はとてもオススメです。
それでは、本当は前髪のうねりを隠しているのに、おしゃれに見える帽子のかぶり方をご紹介していきます。
●前髪や襟足をあえて出す
うねりが出やすい前髪や、襟足をあえて出し、キャップやハンチングをかぶると、癖毛の外国人の男の子のような若さのある自然なアレンジに見せることができます。
●前髪を全部しまう
ハットやキャップをかぶる際に前髪すべてを帽子の中にしまうことで、うねっても見えないスタイルをつくることができます。
●前髪を流しながら出す
前髪を流しながら出すことで、流行を取り入れたようなスタイルをつくることができます。
ポイントは耳上など、横の髪はすべて耳にかけるなどしてすっきりさせると、クールな感じを出せます。
帽子のかぶり方次第で、うねってしまった髪もおしゃれに見せることができますね。
髪のうねりは生活の改善をして根本から直そう
湿気や汗によって、前髪や髪のヘアセットが崩れてしまうのには理由があり、強い髪を育て改善することもできます。
また、アレンジ方法などを変えてみたり、縮毛矯正をかけるなどして、ヘアセットのやりづらさを改善すると、かっこいい髪型をつくることにも繋がります。
他にも、うねりに見えない帽子のかぶり方もあるので、自分に似合った方法を探すのもよいでしょう。