汗かきのメイク男子必見!化粧が崩れるのを防ぐ方法

今までは、男性が化粧をすると聞くと、俳優・歌手など、メディアで活躍する男性のイメージがありました。

しかし、「ごく一部の人しか化粧をしない時代」は終わりつつあり、現代では、若い男性を中心に化粧をしている人が増えています。

ただ、全ての男性が化粧をしているわけではないので、化粧品選びや化粧崩れの対策に、悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

それでは、男性が化粧し始めた歴史から、汗を抑える方法、化粧崩れ対策に特化した化粧下地などをご紹介します。

昔から男性は化粧をしていた?武士が化粧をしていた理由

そもそも、男性が化粧をするようになったのは、古くから行われていました。

実は、平安時代から続いており、当時の化粧は「麿眉」にするというものでした。

「麿眉」は、額には表情筋が無いため、眉毛から表情を読み取られないためにされていたといわれています。

一方で、農業をする男性は、汗が目に入ってしまうことから、貴族や武士の間だけでされていました。

また、戦国時代に入ると「白い顔」にすることで、黒髪とのコントラストでメリハリをつけて、美しさを表現していました。

それから、ご存知の人も多い「お歯黒」という歯を黒く塗るというものは「口が小さい方が美としていたため」だとされています。

当時、多くの武士が「白い顔」と「お歯黒」にしていて、その理由は「もしも戦争に負けたとしたら、自分の顔は醜くく崩れているだろうから、それを隠すため」といわれています。

そのため、当時の化粧は、自分を「醜く見せないように」という認識で行われていました。

このように、女性に限らず男性の化粧は、古くから行われていたのです。

そこから時代は流れ、化粧は「魅力の向上」として浸透していきました。

一般男性も化粧で魅力の向上やおしゃれを楽しむように

現代では、メディアで活躍する男性以外に、一般男性も化粧をするようになりました。

肌が綺麗に見えるように、ファンデーション・薄い色のリップだけを塗るといった「ナチュラルな化粧」をする男性もいます。

一方で、ヴィジュアル系やモデルなどの「個性的に見せるための化粧」も密かな人気を集めていて、こちらも広まりつつあります。

メディアで活躍する人であれば、汗をかいても、撮影などの合間に化粧直しができるので、仕上がりの状態をキープできるでしょう。

しかし、一般男性の場合、頻繁に化粧直しをすることは難しく「化粧を仕上がりの状態でキープするのは困難」と考える人も多いのではないでしょうか?

化粧直しが頻繁にできなくても、顔から出てくる汗を抑えられれば、化粧が崩れることなく、化粧したばかりのきれいな状態をキープできるかもしれません。

顔の汗は運動不足が原因かも?汗腺を活発にして化粧崩れを防ごう!

運動した時や暑い時に、汗をかくのは自然なことといえるでしょう。

しかし、運動をしているわけでもなく、生活をしているだけなのに「顔がベタベタする」「汗をかく」そんな人は、体の汗腺の活動の低下が原因といわれています。

汗腺は、汗を出すことで、体の体温を調節する役割を果たしています。

日頃から汗をかいて汗腺を活動させていないと、そこから汗は出にくくなってしまいます。

特に、手足などの末端は、心臓から離れた位置にあるため、冷えやすく汗腺の活動が活発ではない傾向にあります。

そのため、胸・顔・頭など、心臓に近い部分から汗が出るのです。

更に、太っている人の方が、顔の汗をかきやすい傾向にあります。

その理由は、脂肪が邪魔して汗を外に出すのが困難で、体に比べ、割と脂肪の少ない顔から汗が出るようになるためです。

そのため、日頃から適度に体を動かして、体の汗腺を活発に変えることが大切です。

そうすることで、顔だけ大量に汗をかいてしまうのを防ぐことにも繋がります。

日頃から汗腺を活発にする以外にも、顔の汗を抑える方法がいくつかありますのでご紹介していきます。

汗による化粧崩れを防ぐことにも使える方法なので、実践してみるのもよいでしょう。

汗による化粧崩れを防ぐ!汗を止めるにはサラシやツボ押しが効果的?

せめて化粧をしている間だけでも「顔の汗を抑えたい」のであれば、次のような方法を試してみると、効果を感じられるかもしれません。

1.圧迫する

この方法は、歌舞伎役者さんや舞妓さんも実践していて、大切な場面で「化粧が崩れてしまわないように汗を抑えている」といわれています。

やり方は、帯やサラシのようなもので、脇の下と胸の上を圧迫するというものです。

この方法は「皮膚圧半側発汗」という体の仕組みを利用したもので、圧迫している間は、発汗を抑える働きがあります。

この方法のデメリットは、顔から出るはずだった汗が、体の他の部位から出てきてしまうことです。

2.ツボを押す

「サラシをすぐに準備できない」という人は、ツボを押してみるのはいかがでしょうか?

①後けい(こうけい)

手を握ると、小指の付け根近辺にポコッと出る部分です。

主に、体の熱を抑えてくれる働きがあるので、汗を止めやすいとされています。

②大包(だいほう)

脇の下にあるツボで、両手で挟み込んで脇を閉めると、一時的に汗を止めてくれるといわれています。

ボトックスで顔の汗を止められる!

他にも注射や、汗を止める成分が入った製品で、顔の汗を抑える方法もあります。

1.ボトックス注射を打つ

美容医療である、ボトックス注射を打つことで、顔の汗を抑えている人もいます。

ボトックスは通常、筋肉を委縮させることで「シワやエラが張っている」などの改善に効果を発揮しますが、多汗症治療にも効果が期待できます。

また、顔に注射を打つことで、汗をかきにくくなるとされていますが、効果は個人差があるといわれているようです。

2.顔の汗への対策製品を使う

顔の汗への対策製品を上手に使うことで「顔の汗が止まった」と感じる人もいます。

多くある顔の汗への対策製品の中でも「サラフェ」という商品が人気を集めていて、数日間使用していると、効果を感じる人が多いようです。

ただ、使い方を間違えてしまうと、効果を感じられないという注意もあるため、商品に書いてある方法の通りに行いましょう。

このように、薬の効果や汗を止めるのによい成分を上手に使って、顔の汗を止め、化粧崩れの対策にしてみるのはいかがでしょうか?

顔の汗を抑える方法をご紹介してきましたが、最後に化粧崩れを防ぐ化粧下地や、化粧の方法をご紹介します。

化粧崩れを防ぐ化粧方法と化粧下地とは?

化粧をしていると、最も崩れやすいのがファンデーションで、汗や皮脂と合わさることで、ヨレや剥がれなどの化粧崩れが生じます。

頻繁に化粧直しをする時間が取れないのであれば、化粧の方法や化粧品選びを改めると、ある程度、化粧崩れを抑えることができるでしょう。

それでは、化粧の方法から順番にお伝えしていきます。

①スキンケアから、10分~20分後に化粧をスタートする

スキンケアをしてから、すぐに化粧に取り掛かってしまうと、スキンケア製品が肌になじんでない状態のまま、化粧品が被さってしまいます。

そうなると、肌表面に残っている水分や油分と、化粧品が混ざり合いドロドロになります。

スキンケアをした後は、少し時間を置き、顔にスキンケア製品を染み込ませてから、化粧をするようにしましょう。

②ファンデーションは、薄く均一につけよう

「汗で流れてしまうから」といって、崩れる部分だけ厚塗りしてしまうと、逆の効果を招きかねません。

また「カバーしたい所が多いから」と、様々なファンデーションを塗り重ねることも、厚塗りの原因になります。

ニキビの跡や、髭を剃った後の青くなった部分は、コンシーラーなどを上手に使って部分的にカバーすると、崩れにくく自然な仕上がりになります。

次に、化粧崩れの対策に特化した化粧下地をご紹介します。

●プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地

皮脂やテカリを抑える化粧下地として、人気が高いのが、プリマヴィスタの皮脂くずれ防止化粧下地です。

使い心地は、サラサラしているのに、みずみずしさを感じることができます。

そして、カミツレエキスの保湿成分が配合されています。

小鼻の横など崩れやすい部分は、先に薄めに乳液を塗布してなじませてから、この下地を付けて、いつものようにファンデーションを重ねると化粧持ちがアップします。

●セザンヌ 皮脂テカリ防止下地

こちらは値段もリーズナブルなので「取り合えず使ってみよう」という人にオススメです。

値段のわりには、「朝にした化粧が、夕方までキープできた」という高い評価もあります。

鼻や額など、化粧が浮いてしまいやすい部分に、こちらを使って、上からいつものようにファンデーションを付けるだけです。

他にもいろいろな製品があるので、試して自分に合ったものを探してみるのもよいかもしれません。

男性も化粧をする時代に

女性に限らず、男性でも化粧をする人が増えつつあります。

しかし、汗で化粧が流れてしまえば、せっかくのおしゃれも台無しです。

汗を抑えたり、汗の対策に特化した化粧品を使用すると、きれいな仕上がりを一日中キープできるかもしれません。

また、化粧を厚塗りしなくてもいいように、日頃からスキンケアを行うことも大切でしょう。