足の臭いでお悩みの方は、意外に多いのではないでしょうか。
どんな対策をしてもなかなか取れない足の臭い。
そこで「重曹」を使って足の臭い対策をしてみませんか?
「重曹」は、お菓子作りなどにも使われるもので、スーパーなどで手軽に手に入ります。
日ごろ、男性にはあまりなじみのない「重曹」ですが、簡単な使い方で足の臭いを軽減することが出来ます。
それでは、「重曹」を使った足の臭い対策をご紹介していきましょう。
いくら対策しても改善されない!足の臭いの原因は何?
足の臭いの原因は雑菌です。
雑菌は、汗や古い角質、余分な皮脂などをエサとして繁殖するのですが、エサを分解するときに弱酸性の「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」という納豆臭い老廃物を出します。
雑菌の出す老廃物、いわゆる「フン」が足の臭いの元です。
また、「イソ吉草酸」は、洗い流してもなかなか落ちにくく、溜まりやすいので、足の指や爪の間など細かい部分に溜まって悪臭を放つことになるのです。
そのため、足の指や爪の間や、古い角質を定期的に除去することで、足の臭いはかなり軽減されます。
そして、足の裏には汗腺がたくさんあり、1日で約コップ1杯分の汗をかくと言われています。
汗の成分のほとんどは水なので、汗そのものに臭いはありません。
しかし、1日中靴を履くことで湿度と温度が保たれ、エサが豊富にある靴の中は雑菌が繁殖しやすい環境になります。
そのため、足の臭いが強くなります。
雑菌は、温度が15℃以上、湿度が70%を超えると繁殖力が強くなると言われていますが、温度は30℃以上、湿度は100%に近くなる靴の中はとても居心地の良い場所と言えるのです。
継続的に殺菌をして、雑菌を増やさない環境作りが足の臭い対策の第一歩です。
それには、「重曹」が大いに役立つので、その使い方をご紹介していきましょう。
足の臭い対策に「重曹」が効く理由
それでは、「重曹」について見ていきましょう。
「重曹」は、正式名称を「炭酸水素ナトリウム」、別名「重炭酸ナトリウム」「重炭酸ソーダ」と言われ、これを略して「重曹」と呼ばれています。
「重曹」は、常温では白い粉状で、水に溶かすと弱アルカリ性になる特徴があります。
身近なところでは、食材に混ぜて加熱すると、ふわふわ、サクサクとした食感が出ることから、クッキーやパンケーキなどにベーキングパウダーとして使われています。
このベーキングパウダーの主成分が、「ベーキングソーダ=重曹」です。
このように「重曹」は、食品にも使われることから安全・安心して利用出来ますし、スーパーなどで手軽に手に入ります。
では、お菓子作りにも使われる「重曹」が、なぜ足の臭い対策に有効なのでしょうか。
先程もお話ししたように、足の臭いの「イソ吉草酸」は弱酸性です。
一方、「重曹」は水に溶かすと弱アルカリ性になるので、ふたつを混ぜると中和反応が起こり、臭いを軽減させる効果が期待出来るのです。
また、粉状の「重曹」には、吸水効果もあるので、足の臭いの原因のひとつでもある、靴の中の汗の水分を吸い取るのに効果的です。
靴の中の水分が抑えられれば、菌の繁殖も抑えられ、臭いを軽減することに繋がるというわけです。
重曹を効果的に使った「重曹足湯」で足の臭い対策を!
先程、重曹は水に溶かすと弱アルカリ性になるとお話ししました。
また、重曹には、雑菌のエサである古い角質や余分な皮脂を柔らかくし、落としやすくする効果があります。
この特徴を効果的に生かして足の臭いの対策をしていきましょう。
それでは、まず最初に手軽な「足湯」からご紹介していきましょう。
【重曹を使った足湯のやり方】
1.足をきれいに洗っておきます。
2.バケツや洗面器などに、38~40度くらいの少し熱めのお湯をくるぶしがつかる程度に入れます。
3.お湯に小さじ1~2杯の重曹を入れてよく溶かします。
*このときの重曹は、安全性を考え食用のものをおすすめします。
4.足を入れ、10~15分ほどつかります。
*指の間や爪の間の細かい部分、足裏の角質を軽くこするとさらに効果的です。
5.足湯が終わったら、重曹をしっかり洗い流しましょう。
重曹足湯は、毎日行うと効果的です。
帰宅してからすぐに行う、お風呂から上がる前に行うなど、習慣化すると良いでしょう。
また、足の臭いに応じて、重曹の量を調整してください。
重曹の量は、多くても大さじ3杯までにしましょう。
重曹を使ってもっと簡単に足の臭い対策!
前項では「重曹足湯」をご紹介しました。
「重曹足湯」も手軽な方法ではあるのですが、わざわざ足湯をするのは面倒という方は、「重曹風呂」を試してみてはいかがでしょう。
特に、足の臭いだけでなく、首やわきの下の臭いも気になるという方にはおすすめです。
【重曹風呂のやり方と注意点】】
1.いつものお風呂に重曹を大さじ2~3杯程度入れます。
2.よく溶かしてから、通常の入浴をしてください。
3.お風呂から上がるときは、重曹を良く洗い流してください。
お風呂は全身つかるので、肌への負担が高くなります。
以下のことを注意してください。
注意1.「重曹風呂」は毎日ではなく、週1~2度にしましょう。
注意2.肌の弱い部分もあるので、重曹の濃度は低めにしてください。
注意3.肌に違和感を感じることがあったら、すぐに入浴をやめて、重曹をしっかり洗い流してください。
このように、週に1~2回「重曹風呂」につかることで、体中の古い角質や余分な皮脂を落とすことが出来ます。
雑菌が繁殖することを防ぐと、足だけでなく体全体の臭い対策になりますね。
足の臭い対策!「重曹」で直接靴を消臭!
これまで、足の臭いそのものの対策についてお話してきました。
今度は、重曹を使った靴の消臭対策についてご紹介していきましょう。
足と靴の両方の臭い対策をすることで、より効果が上がります。
靴の臭い対策ですぐに出来るのは、靴の履き替えを用意することです。
2~3足用意して、ローテーションさせ、その日履いた靴は通気の良い場所において、汗などの湿気を飛ばすようにすると臭いはかなり軽減されます。
そして、そのときに使っていただきたいのが「重曹シューキーパー」です。
汗を飛ばした靴を靴箱に入れるとき、通気の良い場所に置けないときに「重曹シューキーパー」が活躍します。
作り方は簡単です。
【重曹シューキーパーの作り方】
《材料》重曹、履かなくなった靴下、輪ゴム
1.履かなくなった靴下に重曹を入れます。
*このときの重曹は直接体に触れないので、掃除用のもので大丈夫です。
2.靴の中に入るように形を整えながら重曹を詰めていきます。
3.重曹を詰め終わったら、口を輪ゴムでしっかりと止めます。
*「重曹シューキーパー」の効果は3か月ほどなので、期間が過ぎたら重曹を入れ替えましょう。
このようにして作った「重曹シューキーパー」を靴の中に入れておくことで、湿気を取り、消臭効果が期待出来ます。
また、「重曹シューキーパー」を作るのが面倒という方は、重曹を直接靴の中に入れておくという方法もありますが、重曹の粉の始末が大変なのでおすすめしません。
まだある「重曹」で足の臭い対策!
最後にとても便利な「重曹水」をご紹介します。
臭いを中和させてくれる重曹を水に溶かすことで、使用範囲が広がります。
では、早速作り方をご紹介しましょう。
【重曹水の作り方】
1.ペットボトルなどに重曹小さじ1を入れます。
2.それに水道水を100~150ml入れ、よく溶かして出来上がりです。
*濃度は自分の足の臭いに合わせて調整してください。
3.1~2週間で使い切りましょう。
重曹水をスプレーボトルに入れて、靴にシュっとひと吹きすれば靴の消臭になります。
また、食用の重曹で重曹水を作って足に直接スプレーすれば、足の臭い対策にもなります。
スプレーにして持ち歩けば、出張先での足の臭い対策に便利ですね。
また、スーツの臭いが気になるときにもシュッとひと吹きすれば、消臭効果が期待出来ます。
スニーカーなどの水で洗える靴は、重曹水で洗うことでより臭いが軽減されますし、靴下のつけ置きに使うことも出来ます。
靴下をつけ置きした場合は、よく重曹を落としてから、いつも通りの洗濯をしてください。
このように重曹は手軽に足の臭い対策に使えます。
ぜひ、お試しください。
足の臭い対策は「重曹」で決まり!
このように、足の臭い対策に「重曹」は、とても力を発揮します。
また、お菓子作りなどにも使われるので、肌に直接使っても安心ですし、安価で手に入りやすいのも大きな魅力ですね。
使い方も簡単ですから、すぐにはじめられるのではないでしょうか。
足の臭いに悩んでいる方は、早速「重曹」を使って足の臭い対策をはじめてみませんか。