50代に近づくと、顔のさまざまなパーツに衰えを感じるものですが、その中で目の周りの印象に悩んでいる男性がいらっしゃいます。
例えば、目のクマやくぼみ、そして眉毛の形や白髪などです。
眉毛の形については、カットしたりしてケアすることで若々しく変身することができますので、今回はそのやり方について取り上げます。
年をとると眉毛が変わるのはなぜ?
顔全体を見て、印象に残りやすい部分として「目」を挙げる方は多いと思います。
目に輝きがあり、目の周囲にハリがあれば、実際の年齢よりも若々しく見え、好感度をアップさせることができます。
いろいろな変化の中でも、加齢が原因のシワやシミはすぐには改善できませんが、眉毛ならカットしたりして形を整えるだけで、印象を変えることができます。
そのやり方については後述しますが、そもそもなぜ眉毛を変えてあげる必要性があるのかというと、50代くらいになると眉毛は少し下がってきてしまうからです。
その原因は「筋肉の衰え」です。
眉毛の周りと関係する筋肉は、「前頭筋」「皺眉筋」などがあります。
前頭筋というのは、眉毛やおでこを引き上げるときに使っている筋肉です。
ここが衰えると、おでこにシワができ、まぶたがたるんできます。
一方、皺眉筋とは、眉毛と眉毛の間、つまり眉間にシワをよせるときに動く筋肉です。
いつも眉間にシワを寄せていると凝ってしまいやすく、眉間のシワが定着したり眉頭が盛り上がってきます。
こうした筋肉が弱くなることで、皮膚や脂肪が支えられなくなって、老けた印象になっていくのです。
眉毛周りの筋肉が衰えても眉毛カットで若返れる!やり方の一例
「前頭筋」や「皺眉筋」の衰えが原因で、眉毛の形自体が変わるというわけではないですが、眉尻が下がっていき、疲れたような印象に見えてしまうことがあります。
また、眉毛が伸びてボウボウと生えていると、まだアラフィフなのにもっと年齢が上に見えてしまいます。
このような印象を打ち消すためにも、ぜひ眉毛カットをおすすめしたいのです。
皺眉筋の衰えで目頭の上が持ち上がり、眉尻が下がった方の場合のやり方は、やや上がり眉に整えていきます。
実際に行うには、眉毛の形は薄さに個人差があるため具体的なご説明は難しいです。
しかし、例えば眉毛が濃くて丸っこい形に生えている場合、眉毛の上のラインをえぐるイメージでカットしたり抜いていくと、垢ぬけた印象になります。
眉毛の上ラインが、弓なりにアーチしている場合に、それをストレートにしていくのです。
そして、眉毛の下のラインを、不自然にならない程度に整え、少し上がり眉にしていきます。
そうすると、顔が一気にシャープに見え、精気がよみがえった印象になります。
眉毛カットの前にイメージ!自然なバランスって?
先ほどは、皺眉筋の衰えで下がり眉に見られる、濃い眉毛の方の整え方を取り上げましたが、もう少し参考にしやすい情報ということで、眉毛の基本の整え方を見ていきましょう。
アラフィフになるまで眉毛をカットしたりしてこなかった方でも、簡単にきれいにできる方法をご紹介します。
その前にまず、眉毛メンテナンスをする際に目安にしたいことを知っておきましょう。
眉頭、眉山、眉尻に関して、比較的似合いやすい黄金バランスがあります。
眉頭は、小鼻から目頭に線を引くようなイメージで、その延長線上からはじめます。
そして、眉山は、黒目の外側と目尻の間くらいに設定するといいでしょう。
最後に眉尻ですが、小鼻から目尻に線を引くようなイメージで、その延長線上で終わると自然です。
しかし、骨格によっては似合わない場合もありますし、細かい形ややり方について「こうでなくてはいけない」ということではないので、少しずつご自分で探っていくといいと思います。
眉毛カットのやり方①
眉毛についてのバランスをご説明したところで、いよいよ眉毛カットのやり方をご紹介していきます。
【必要なもの】
・眉毛用ハサミ
・毛抜き
・鏡
【あると便利なもの】
・眉毛コーム(小さな櫛)
・まゆげシェーバー
・ピン(前髪が長い場合)
※アイブローキットなども市販されています。
【眉毛カットのやり方】
1.どんな眉毛にしたいかイメージする
やみくもに始めても、切りすぎたり、左右のバランスが崩れやすくなります。
どこを抜いてどこをカットするのか、イメージを固めてからはじめるといいでしょう。
2.完成させたい眉毛にとって要らない部分の毛を処理
眉毛シェーバーがあると便利ですが、毛抜きで抜いたりカットするだけで十分な場合があります。
眉毛をシェーバーで剃ることに決めたのなら、こまめにチャックしないと青々としてきてしまい印象がよくありませんので、ご注意ください。
なお、眉毛コームや眉毛ブラシで毛流れを整えてから行うと失敗しにくいですが、指や普通の櫛で整えるだけでも効果はあります。
そして、眉毛を抜く場合は、毛流れに添って抜くと痛みが少ないです。
眉毛カットのやり方②
前項に引き続き、眉毛カットのやり方をくわしくご説明します。
3.長めの毛をカットする
眉毛の形に手を入れる前に、全体的な毛量を統一していきましょう。
眉毛コームがあると、ここで活躍します。
眉毛コームでとかすと、長すぎる眉毛は分かりやすく飛び出てきますので、これをカットします。
ただ、コームを使い慣れていなかったり、眉毛が少ないような場合、さらにまばらに見えてしまうことがあるので気を付けてください。
長い眉毛があるかないかは、鏡に向かって上や下を向くと分かりやすいです。
4.眉間、眉下、眉上を剃るか抜く
眉毛が太く濃く、眉間にまで生えている場合はムダな部分を剃るか抜いていきましょう。
ここでは、あまり処理しすぎないようにしてください。
また、眉下を剃る際は、真ん中から眉頭、そして眉尻の順番で剃るのがおすすめです。
眉上の場合は、眉頭、眉尻、眉山の順に処理するとやりやすいですよ。
5.左右のバランスを確認して調整
調整したいと思い、どんどん細くなってしまうこともあるので、とにかく「やりすぎない」ことを意識して少しずつ行うといいでしょう。
眉毛カットを失敗した際の対処法!
ここまで、眉毛カットのやり方をご説明してきましたが、万が一失敗したときはどうすればいいのでしょうか。
●アイブロウで書き足す
女性にはなじみがあるアイテムですが、いわゆる眉毛書きのことです。
自眉の色と合わせるか、少し薄いくらいのアイブロウを使えば、自然にごまかすことが可能です。
リキッドタイプやペンシルタイプもありますが、パウダーが一番自然に仕上がります。
ペンシルタイプなら、少しぼかしてあげるといいですね。
そして、一日の終わりにはしっかりと洗顔料(クレンジングならなおよし)で落としましょう。
●眉毛用の育毛剤がある
さすがに、育毛剤まで買わなければいけないほどの状態になる方は少ないと思いますが、一応こうした商品もあります。
眉毛の毛根を元気にするためのもので、すぐ生えてくるというわけにはいきませんが、少しだけ早く、元気な眉毛が生えてくることが期待できます。
上記の方法を試さなくても、眉毛は1~2週間で伸びますので、気長に待ってもいいかもしれません。
また、美容院や理容院でプロにお願いすれば見違えるほどきれいに整えてくれます。
ただ、あまりにもきれいにしすぎてしまう美容師さんもいるようですので、「自然な感じに」とオーダーすることをおすすめします。
眉毛カットにチャレンジしよう!
アラフィフでも、まだまだアクティブで魅力的な方はたくさんいますが、顔の印象だけで損をしてしまうかもしれません。
ただ眉毛をカットするだけでも、意外とイメージは変わり、気持ちにも変化が感じられると思います。
生活習慣や肌の問題点を改善するよりも、ずっと簡単な方法です。
ビジネスシーンでも第一印象は肝心ですので、眉毛メンテナンスをはじめてみませんか?