歳を重ねるごとに、ハリがなくなりたるむ顔。
その原因は、加齢と共に表情筋が減ってしまうことが理由の1つです。
見た目を気にしているのは、女性だけではありませんよね。
男性も活き活きと若々しくいるためには、表情筋のトレーニングは欠かせません。
ここでは、表情筋トレーニングでどんな効果が得られるのか、またやり方について解説していきます。
顔のシワやたるみと関係性の深い表情筋
私たちの顔には、表情筋があり、そのおかげで表情を作ることができます。
例えば私たちは、「不機嫌」などの微妙な感情を表情で感じ取ることができますよね。
これも全て、この表情筋の動きによるものなのです。
そして、この表情筋の種類は、実に約60種類もあるといわれています。
若い頃は筋肉も強くハリがあるため、シワやたるみとは無関係かもしれませんが、歳を取るにつれて表情筋の筋肉は減少していきます。
顔のハリを支えている筋肉が減少すると、どんどん皮膚が下がってしまい、たるみやシワにつながってしまうのです。
特に、口の周りにある「口輪筋(こうりんきん)」という筋肉は、顔のたるみと密接な関係があるといわれています。
口輪筋には、様々な表情筋が放射線状に繋がっているため、口輪筋の筋肉が低下すると他の表情筋にも影響を与えてしまうことになります。
また、口角からこめかみまで繋がる「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」も、顔のたるみへの影響は大きいといわれています。
大頬骨筋は顔の中でも大きな筋肉ですので、筋肉が低下すると、やはり顔のたるみに直結してしまうのです。
顔のたるみやシワを解消するためには、やはり表情筋トレーニングが大切です。
では、表情筋トレーニングを行うことでどのような効果が得られるのでしょうか。
表情筋トレーニングで得られる効果とは
では、表情筋トレーニングで得られる効果には、どのようなものがあるのでしょうか。
●小顔になる
顔には腕や脚と同様に脂肪がついていますが、表情筋をトレーニングで鍛えることによって、脂肪が減少し小顔になる効果が期待できます。
●シワが目立たなくなる
筋肉が強化されることによって、皮膚が上がりシワが目立たなくなるという効果が期待できます。
●目元がぱっちりする
目元の筋肉を鍛えると、目の周りのむくみが取れすっきりとした印象になりやすいです。
また、たるみやシワを軽減する効果が期待できます。
●血行がよくなる
表情筋トレーニングを行っていると、顔や頭の血行がよくなる効果があります。
●疲れ目の解消
顔の血行がよくなる、ということは目の周りの血行もよくなる効果があります。
常に目を酷使している、という方にもおすすめです。
●肩こり解消
表情筋トレーニングは、顔だけでなく首の筋肉も鍛えられます。
首周りを鍛えることで、首周りの血行がよくなり、肩こりの解消にも効果的とされています。
顔のたるみとほうれい線に効果的な表情筋トレーニングのやり方
まずは、顔のたるみとほうれい線に効果的な、表情筋トレーニングのやり方をご紹介していきます。
●頬骨筋トレーニング
頬の筋肉を鍛え、たるみを解消するトレーニング方法です。
1.唇を「お」の形にして前に突き出します。
2.「お」の形をキープしたまま、頬の筋肉を上に引き上げます。
3.これを10回繰り返します。
●口輪筋トレーニング
顔のたるみやほうれい線に、効果的な口輪筋トレーニングのご紹介です。
1.舌を唇と歯の間に入れます。
2.唇に沿うように、ほうれい線の周りをなぞるように舌を回します。
3.右回転で20回行ったら、次に左回転で20回行います。
4.慣れてきたら30回、40回と回数を増やしていきましょう。
口輪筋トレーニングはほうれい線や顔のたるみだけでなく、顎周りのたるみにも効果があります。
目もとのたるみとシワに効果的!表情筋トレーニング
続いて、目もとのたるみやシワに効果的な表情筋トレーニングをご紹介します。
●眼輪筋全体のトレーニング
1.軽く目を閉じた状態からスタートします。
2.徐々に目を強く閉じていき、その状態で5秒キープします。
3.次に目をゆっくり大きく開き、5秒キープします。
4.もとの状態にゆっくりと戻します。
5.5回ほど繰り返しましょう。
●目の下のたるみトレーニング
1.鼻の下を伸ばした状態で、口を「お」の状態にして突き出します。
2.その状態をキープしながら、目線を上に上げます。
3.次に、下まぶたを引き上げて5秒キープします。
5.5回ほど繰り返しましょう。
●おでこのトレーニング
一見目のたるみとは関係がないように思いますが、おでこの筋肉を鍛えることで、上まぶたを引き上げる効果があります。
1.両手それぞれの2本の指(人差し指と中指)をおでこに当てます。
2.指の位置を固定したまま、眉毛の上げ下げをゆっくり行います。
3.これを10回繰り返します。
4.最後に眉毛を上に上げた状態で、10秒キープします。
首のシワや顎のたるみを解消する表情筋トレーニング
お顔の印象は、フェイスラインでも大きく変わります。
特に二重顎の男性は、フェイスラインをすっきりとさせるだけでも若々しい印象になります。
ここでは、顎のたるみや首のシワに効果的な表情筋トレーニングをご紹介します。
●首のシワと顎のたるみトレーニング①
1.下顎を出した状態で、口角を上げます。
2.そのままの状態をキープしつつ、顎を少し上に突き出し首を伸ばします。
3.10秒キープして、ゆっくりもとに戻します。
4.2セットを目安に行いましょう。
●首のシワと顎のたるみトレーニング②
1.頭を少し後ろに倒した状態で、下顎を前に突き出します。
2.その状態で5秒キープします。
3.次に、舌を前に突き出し、鼻に近づけるようなイメージで上げ下げを5回繰り返します。
4.2セットを目安に行いましょう。
ここまで、各種の表情筋トレーニングについてご紹介しました。
どれも、少しの時間でできるものばかりです。
休憩時間や入浴中、寝る前など空いた時間に行ってみましょう。
表情筋トレーニングを日常の一部として、習慣化できるようになるとよいですね。
逆効果になってしまうかも!?表情筋トレーニングの注意点
表情筋トレーニングは、顔のたるみやシワに効果的ではありますが、やり方を誤ると逆効果になる恐れもあります。
特に、始めたばかりは力の加減が分からなく、無理なトレーニングを行ってしまう人もいらっしゃいます。
今回ご紹介した表情筋トレーニングは、どれも表情を動かすことで鍛えるものではありますが、過度な表情筋トレーニングは皮膚を伸ばし、さらにシワを深くしてしまう可能性もあります。
もし、トレーニング中、気になる部分のシワが深くなるような状態でしたら、その力加減は強すぎるかもしれません。
せっかくたるみやシワを改善するために行っているトレーニングによって、新たにたるみやシワが発生してしまっては元も子もありません。
自己流でトレーニングを行っている方にありがちなので、注意しましょう。
自己流で行うのが難しい、という方はYouTubeなどの動画を参考にしてみてもよいでしょう。
表情筋トレーニングで若々しいフェイスを手に入れよう
歳を重ねるごとに体の筋肉量は低下していきますが、それと同様に顔の表情筋も低下してしまいます。
「顔のたるみやシワが目立ってきた」という方は、表情筋トレーニングを行ってみてはいかがでしょうか。
表情筋トレーニングを続けることで、いくらか改善する余地はあります。
もちろんトレーニングは即効性のあるものではありませんので、長く続けて様子を見てみてください。
いつかきっと、変化に気づくはずです。