お口の健康のために、虫歯予防はもちろんのことですが、歯茎も気にしてみませんか。
健康な歯を保つためには、歯周病を予防することがとても大切なことです。
男性の場合は、綺麗な歯と歯茎を保つことでより爽やかな印象を与えるでしょう。
それでは、お口にまつわる情報と、歯茎を指や道具を使ってマッサージする方法などをご紹介します。
歯茎の手入れやマッサージが必要なワケは?
歯磨きと同様に、歯茎の手入れをすることは、虫歯や歯周病を予防するために重要です。
なぜ、歯茎を手入れすると予防につながるのかをご説明します。
歯と歯茎の間の溝に歯垢が蓄積されると、歯周ポケットと呼ばれる病的な溝ができます。
歯周ポケットが深くなると歯ブラシで歯垢をとりきれないため、虫歯や歯周病につながってしまうのです。
さらに進行してしまうと、「歯槽膿漏」という重度の歯周病の状態となり、最終的には抜歯をするようになってしまう可能性もあります。
そのようにならないためにも、定期的に歯科クリニックに診てもらうことが大切です。
歯科クリニックで、歯垢が溜まりやすい場所を教えてもらうと自分で手入れするときに気を付けることができます。
自分でできる歯周病予防が、「正しい歯磨き」と「歯茎マッサージ」になります。
歯茎マッサージは、指を使うことでお金をかけず簡単にでき、直接歯茎に触ることで、変化にも気が付きやすいという利点があります。
毎日の習慣である歯磨きに、歯茎マッサージをプラスすることで、歯茎が健康な状態を維持し、歯や歯茎の不調が起きたら素速く発見できるため、虫歯や歯周病を予防につながります。
正しい歯磨きの方法
歯茎マッサージが大切だということはお伝えしました通りですが、その前に日頃の歯磨き方法を見直してみませんか。
それでは、歯磨きのポイントをご説明します。
●最適な歯ブラシ
歯ブラシは毛先が広がる前に交換することが理想です。
定期的に新しいものに交換しましょう。
歯ブラシは、ヘッドがコンパクトなものにすると、磨きにくい奥までしっかり磨くことができます。
また、柄はまっすぐなもので、毛の硬さは「普通~柔らかめ」を選ぶようにしましょう。
●歯ブラシの持ち方
ペンを握るように持ち、指に力が入り過ぎないようにします。
●歯を磨く順番
まずは、自分なりの磨く順番を決めましょう。
右左と往ったり来たりするのではなく、「一筆書き」のように、流れを作って磨くことで、磨き残しを防ぐことが来ます。
●歯ブラシの当て方
歯と歯茎の間に毛先をいれ、斜め45度で小刻みに左右20~30回動かします。
また、前歯の裏は歯磨きを縦に持ち、歯ブラシの角を使い、かきだすように磨きます。
犬歯や歯並びの悪いところは、歯磨きを縦にして一本ずつ磨きます。
特に、歯垢の溜まりやすい場所は注意して磨きます。
・歯と歯茎のさかいめ
・歯と歯の間
・奥歯の裏側
・奥歯の溝
以上が歯垢が溜まりやすい箇所です。
正しい歯磨きの方法を覚えて、習慣にしましょう。
指を使った簡単な歯茎のマッサージ方法
正しい歯磨き方法を身に付けたら、いよいよ歯茎マッサージを行いましょう。
①手を清潔にします。
爪は長いと歯茎を傷つけてしまいますから、爪のチェックも同時にします。
②正しい歯磨きを行いましょう。
指でマッサージする前に、歯磨きをして口腔内をきれいにしておきましょう。
③人差し指の腹を使い、歯と歯茎のさかいめと、歯茎全体をなでるようにマッサージします。
「歯と歯茎のさかいめ」、「歯茎全体」2回に分けて行います。
④奥歯から前歯にかけて、歯の付け根から歯茎の部分を、指の腹で円を描くようにマッサージします。
前歯は唇をめくり、付け根まで指を入れてマッサージしましょう。
下の歯から進めて、上の歯も同様に行います。
⑤上下の一本一本の歯と歯茎のさかいめを指の腹で小刻みにマッサージします。
爪で傷をつけないように小刻みに動かしましょう。
⑥頬と上あご・下あごとのさかいめをマッサージします。
歯茎だけでなく、口腔内を刺激しましょう。
以上でマッサージは終了となります。
歯茎には、「目」「内臓」「関節」などのツボがあり、マッサージを続けることで全身に刺激を与えることができます。
歯周病の症状が気になる方は、「1日3回」行いましょう。
歯周病予防のために行う方は、「1日1回」行いましょう。
歯茎マッサージで指に道具をつけると効果的に?
指を使った歯茎のマッサージ方法は、道具を使うことでさらに効率が上がります。
また、指を使わないでマッサージするための道具も合わせてご紹介します。
●歯茎マッサージ用ジェル
歯茎を引き締めたり、血行促進、口臭予防を目的としています。
また、ミントやアロマを使っている商品が多く、リラックス効果が期待できます。
●指サック
歯茎マッサージ用の指サックは、指サックの先に短いブラシがついているため、丁寧にマッサージすることができます。
もとは、赤ちゃん用に作られているものなので小さく作られていますが、大人でも安心して使用できます。
ここからは、指を使わないで行う歯茎のマッサージでのおすすめ道具をご紹介します。
●歯ブラシ
歯ブラシを終えたタイミングで、そのまま歯ブラシを使って歯茎をマッサージします。
指より刺激が強めになり、マッサージ効果を実感しやすいでしょう。
電動歯ブラシは、歯茎を傷つける恐れがありますから、おすすめできません。
●シャワー
入浴時に、シャワーを歯茎に当てることで血行促進につなげることができます。
体を洗うついでにできますから、男性でも取り入れやすい方法でしょう。
歯茎を指でマッサージすると小顔になる?
男性でも小顔に憧れる人は少なくありません。
歯茎をマッサージすることで、むくみ改善やフェイスラインのリフトアップ効果も期待できます。
なぜなら、歯茎をマッサージすることで、歯茎の血行が良くなるからです。
歯茎の血行が良くなれば、顔の老廃物が流れて、むくみの改善にもつながるのです。
むくみがなくなると結果的には、顔がシャープになります。
●圧迫マッサージ
まずは、ご紹介した方法で歯茎をマッサージします。
親指と人差し指で歯茎を挟み、気持ちよいと感じる力で歯茎を圧迫します。
歯茎全体に行いましょう。
歯茎のマッサージに合わせて行うと、さらに小顔効果が期待できる体操をご紹介します。
●舌で小顔体操
口を閉じたまま、舌で歯茎の表面をなぞり、ぐるぐると回します。
毎日20周を目安に行いましょう。
●あいうえお体操
大きく口をあけて「あいうえお」と言いながら、口や頬の筋肉を動かします。
一日数セット行いましょう。
●風船体操
口の中に空気を入れて頬を膨らませ、右に空気を移動させ5秒維持、左に移動させて5秒維持し、口をすぼませ両頬をへこませて5秒維持します。
一日数セット行います。
どれも、道具を使うことなくできる手軽な方法となりますから、小顔をめざして試してみてはいかがでしょうか。
歯茎をチェックして歯周病を予防しよう
歯磨きと歯茎のマッサージをしたら、歯茎のチェックをすることも習慣にしましょう。
特に、指で歯茎をマッサージすることは、歯茎の腫れが出ても早く気が付くことができます。
【歯茎のチェックポイント】
●歯茎の色
健康な歯茎は、「薄いピンク色」ですが、赤黒い色や白っぽく見える状態は、歯茎がうっ血している可能性があります。
●歯と歯の間の歯茎の先端の形
健康な歯茎はとがった三角形の形をしていますが、先端が丸くなっている場合や、根っこが露出して歯が長くなったと感じた場合は、歯周病のサインです。
●歯茎の出血、腫れ、膿
出血や腫れ、膿が見られるときは、歯周病の可能性が高いですから、早めに歯科クリニックを受診することをおすすめします。
お口の健康は、歯茎のチェックをすることはもちろんですが、口臭がきつくなったり、噛むと痛みを感じるときには早めに歯科クリニックを受診するようにしましょう。
続けることが予防への道
毎日、正しい方法で歯磨きや歯茎のマッサージを行うことで、些細な変化にも気が付くことができます。
また、歯茎や口腔内のツボを刺激することで、歯周病の予防だけではなく、小顔効果や全身の健康維持にもつながります。
指で手軽にできる歯茎マッサージは、お金もかからず得することがたくさんありますから、ぜひ、毎日の習慣にしてはいかがでしょうか。