プライベートやビジネスシーンにおいて、爽やかな笑顔は重要です。
そのため、最近では歯のホワイトニングを行っている男性も増えています。
しかし、歯そのものよりも、歯茎の色によって見た目の印象を悪くしている場合も多いのです。
そして、歯茎の色であなたのお口の健康度合いがわかります。
そこで今回は、健康的で清潔感のある歯茎の色を保つためにおすすめな「歯茎マッサージ」の方法をご紹介します。
「健康な歯茎の色」と「不健康な歯茎の色」
これからご紹介する「歯茎マッサージ」の目的についてまずお話しします。
ズバリ、歯茎の血流を良くして健康的な歯茎をキープし、さらに生活習慣病の一つとも言える歯周病の改善や予防をすることが目的なのです。
また、歯茎には意外にも沢山のツボがあります。
それらのツボをマッサージで刺激することで、リラックス効果やリフレッシュ効果も期待できます。
では、今のあなたの口腔内の状態が健康かどうか、歯茎の色でチェックしてみましょう。
以下が健康な歯茎と、不健康な歯茎の色や状態の基準となります。
<健康な歯茎>
●薄いピンク色をしている
●固く引き締まっている
●フロスを通しても大抵の場合、出血しない
●歯と歯の間にある歯肉がキレイな三角形をしている
<不健康な歯茎>
●歯茎の色が赤い、または赤黒い
●喫煙や差し歯の金属が溶けることなどが原因で、歯茎の色が黒ずんでいる
●歯茎が腫れてブヨブヨしている
●歯を磨く際に出血する
●歯茎が明らかに下がってきている
歯茎マッサージがお口の健康に効果的な理由
あまり浸透していない「歯茎マッサージ」ですが、歯茎マッサージをすることによって、得られる効果は沢山あります。
●歯周病の予防や改善
血流が良くなることで、歯茎を美しい薄ピンク色にできます。
それはつまり、歯周病ではないという証明でもあります。
●ツボが刺激されリラックス効果が期待できる
すでに前述しましたが、歯茎にはツボが存在しており、マッサージをすることでツボが刺激され、健康増進に効果的であったり、リフレッシュ効果が期待できます。
●口腔乾燥を緩和
仕事で緊張したりするシーンも多いですよね。
強いストレスを感じた時に、口の中がパサパサに乾燥した経験はありませんか。
そうなる原因は、ストレスによる唾液の分泌量の減少です。
そういった場合にもストレスを緩和させたり、口の周りにある筋肉をほぐすことで唾液の分泌を促すことができるのです。
また、頭痛・肩こり・顎関節症の原因にもなりうる「食いしばり」の解消にも繋がります。
「起床時や夕方に顎がだるくなる」「口が開けづらい」「歯がしみる」などの経験がある男性は、無意識に上下の歯を食いしばっているかもしれませんよ。
●免疫力が向上する
歯茎の血行が良くなると、歯茎の組織の活性化に繋がります。
組織が活性化されると、嬉しいことに免疫力もアップします。
免疫力が上がると、歯周病予防にも繋がるのです。
歯茎を健康的に!歯茎のマッサージ方法
歯茎マッサージで、歯茎を健康的な薄ピンク色にしちゃいましょう。
何もつけなくても歯茎マッサージはできますが、あるとベターなアイテムをご紹介します。
それは「歯茎マッサージ用のジェル」です。
歯周病予防専用・口腔乾燥改善のために保湿成分が多く配合されているもの・リフレッシュ効果が高いものなど、種類も色々あります。
用途に合わせて選んでください。
それでは、歯茎マッサージの方法をご紹介します。
●指
指のお腹を使います。
円を描くように、手前から奥まで歯茎を順番に押していきましょう。
また、歯茎だけではなく、口の中から頬を刺激したり、外側から顎の下や耳の前を軽く刺激することで、唾液の分泌を促す効果が期待できます。
歯茎マッサージで大切なのは、優しく行うことです。
入浴中にリラックスしながら行ってみましょう。
●シャワー
お風呂場のシャワーは歯茎マッサージにも適しています。
強い水流を歯茎に当てると、血行促進になります。
歯磨きの後にはシャワーで歯茎を刺激しましょう。
歯茎の色に注意!歯周病になりやすくなる男性の職業とは!?
口腔内の健康を考えるうえで、健やかな歯であることは必須条件ですよね。
それとともに忘れてはいけないのが、歯の土台となる歯茎です。
歯茎には歯を支えるという重要な役割があります。
丈夫で健康的な薄ピンク色の歯茎をキープすることは、口腔内の健康のためには必要不可欠なのです。
歯茎が赤、赤紫、黒色の人は要注意ですよ。
炎症を起こしてしまうと歯茎は腫れて赤色になります。
さらに悪化して歯周病になってしまうと、歯茎は赤紫色になり、膿が出たり歯茎が下がってきたりします。
最悪のパターンは歯が抜け落ちてしまうことも。
喫煙によってメラニン色素が沈着し、歯茎が赤黒く変色する場合もあります。
どれをとっても、見た目の印象に悪影響ですよね。
喫煙が健康に悪影響を与えることは広く知られていますが、実は歯周病の危険因子にもなるのです。
この事実をご存知なかった人もいるのではないでしょうか。
さらに、ある研究結果から、男性においては歯周病の発症リスクに職種による差があることが判明しました。
一番高リスクな職業は「運輸・通信従事者」でした。
このような職種は、夜勤や残業などの長時間労働になる場合が多いですよね。
そのため睡眠不足になったり、しっかりと休息がとれず、仕事による精神的ストレスが高いことが原因の一つとしてあるようです。
あなたは大丈夫ですか。
健康に大きな影響を与えかねない歯周病
歯周病になると、歯茎の色がいかにも健康的ではありません。
そのため、自分自身でも何かおかしいと気づくことができます。
歯科疾患実態調査によると、日本人の30歳代の65%、60歳代の75%が歯周病、もしくはその予備軍であると言われています。
つまり、そのまま放置すれば、いずれ歯を失うということを意味しています。
歯周病は「サイレントディジーズ」「サイレントキラー」とも呼ばれている怖い病気です。
最初のうちは痛みなどは感じません。
痛みが無いと身体に起きている不調にはなかなか気づきにくいですよね。
気づかないまま進行していくと歯茎から出血したり、歯がぐらついてきて自分で自覚できるようになりますが、その時にはすでに重症化している場合もあるのです。
また、全身の健康にも関わることが判明してきたため、もはや口腔内だけのこととして片づけられなくなっています。
たかが歯周病とあなどってはいけませんよ。
歯茎の色を健康的なピンク色に保つには
繰り返しになりますが、歯茎の色で口腔内の健康状態がわかります。
健康的な歯茎の色は薄いピンク色です。
歯がキレイなことにこしたことはありませんが、歯茎がキレイなだけでも、対話する相手に健康的で清潔感のある印象を与えることができます。
それでは、薄ピンク色の健康的な歯茎を保つためには、どんなケアが必要なのでしょうか。
実は、特別なケアは必要ありません。
毎日の正しい歯磨きと、すでに前述してある歯茎マッサージを行うことが大切なのです。
さらに、食事中に咀嚼回数を意識的に増やし唾液の分泌を促進させることで、口腔内の細菌の増殖が抑制されるため、歯茎の健康状態もキープしやすくなりますよ。
早食いの男性は特に気を付けましょうね。
理想は毎食後の歯磨きですが、なかなか難しいのが現実です。
ですから、少なくとも朝、晩の1日2回は必ず歯磨きをしましょう。
食後は水で口をゆすぐだけでも違いますので、できることを習慣化できるといいですね。
また、歯周病予防のためにも、歯茎の炎症を引き起こす炎症物質を抑制する抗炎症剤β‐グリチルレチン酸や、歯茎を活性化させるビタミンB6が含まれた歯みがき粉を使うと、より良い効果が見込めるでしょう。
今日から歯茎ケアを始めましょう!
歯周病などによって歯の本数が減ってしまうと、徐々に咀嚼困難となり、食事や会話を楽しんだり、必要な栄養を摂取することができなくなります。
全身の健康にも関係しているため、おろそかにできない怖い病気です。
しかし、正しい歯磨きと歯茎マッサージで、歯周病を予防できる可能性があります。
年齢を重ねてもキレイな歯茎の色を保持するためにも、今日から歯茎ケアを始めましょう。