昔は今ほど紫外線対策の必要性が感じられておらず、子どものころに一日中真っ黒になって遊んだ記憶がある男性が多いのではないでしょうか。
しかし、今は紫外線が体にさまざまな影響を及ぼすことが分かってきています。
ですから、昔のように何も対策しないでいると、最悪の場合皮膚がんなどの怖い病気を招きかねません。
紫外線は色が濃いもののほうがカットするなどといいますが、色による違いはどのくらいあるのでしょうか。
紫外線対策が必要な訳
紫外線を気にしなければいけないのは、子どもや女性だけではありません。
男性も気にしていないと、後々病気になってしまうかもしれないのです。
では、なぜ紫外線対策が必要なのでしょうか。
紫外線には、肌にしみや炎症を与えるような一時的なものばかりではありません。
紫外線対策をしていないと、「白内障」や「皮膚がん」といった病気になってしまうかもしれないのです。
仕事で外回りをしている男性は常に日光を浴びている状態ですので、紫外線による病気にならないための対策が必要です。
夏は肌が露出し日ざしを強く感じるため、夏だけ紫外線対策をすればいいと思われがちですが、紫外線は夏だけでなくどの季節でも降り注いでいるのです。
ですから、常に紫外線から体を守る意識を持つことが大事になります。
紫外線は、黒い色がカットしやすいということは知っているかと思いますが、他の色ではどのような違いがあるのでしょうか。
紫外線対策に大事な色の違い
紫外線対策は、色によって効果が変わってきます。
紫外線をカットする率が高い色は、やはり「黒」です。
黒い色は見た目の色としても強いですが、紫外線をしっかりカットするほど強力なものなのです。
カット率の数値としては、
・黒 約98%
・青や緑 約97%
・黄 約95%
・赤 約94%
・オレンジ 約92%
・白 約68%
というデータが出ています。
これは綿100%での実験ですので、素材によって数値は変わってきます。
基本的には、濃い色が紫外線をカットし、白などの薄い色は紫外線を通しやすいことが分かります。
ただし、紫外線をカットするためとはいえ、夏の暑い時期に黒い服では少し暑苦しい感じがしますよね。
実際に、黒い色は紫外線を吸収してしまうため、着た状態で日光を浴びていると暑くなってしまいます。
黄色は、紫外線のカット率は95%と高めですが紫外線を反射する効果が高いことが分かっています。
ですから、黄色い服を着ると、高い紫外線カットと反射する効果で紫外線対策ができそうです。
色だけのことでいえば、紫外線カットは濃い色がおすすめだといえます。
色以外で考える紫外線対策は?
紫外線対策を色で考えた場合は、濃い色を選ぶことが先決でしたが、色以外で紫外線対策はあるのでしょうか。
「黒い服を着るのは嫌だ」という男性や「夏は白いシャツをパリッと着たい」といった男性もいることでしょう。
そういった男性のためには、「UV加工された服を着る」ことをおすすめします。
UV加工による紫外線のカット率は99%以上といわれています。
UV加工された服ならば、薄い色でも紫外線を気にせず爽やかに着こなすことができます。
最近は、紫外線対策のためにさまざまな売り場で見かけることも多いですよね。
UV加工は、どのような加工によって紫外線をカットしているのかというと、「紫外線吸収剤」を使うことによって可能にしています。
紫外線吸収剤を出来上がった服にふきつけたタイプと、紫外線吸収剤を生地の段階から練りこんであるタイプの2種類あります。
紫外線吸収剤をふきつけたタイプは、洗濯によって少しずつ落ちていくため、同時に紫外線をカットする効果もなくなっていきます。
対して、生地に練りこんでいるタイプの服は、生地自体に紫外線吸収剤が入り込んでいますので、ふきつけたタイプよりかは効果が長く続くといわれています。
紫外線を通しにくい素材はあるの?
紫外線対策で、色の違いやUV加工についてここまでお伝えしましたが、次に、服の素材によって紫外線が通しにくいものがあるのかお話しします。
服の素材で紫外線が通しにくいものがあれば、それを選ぶことで対策ができます。
紫外線を通しにくい素材は、ポリエステルや羊毛などがあります。
ポリエステルは、スポーツウェアなどさまざまな服で使われているものですので、選ぶのは簡単そうですね。
また、ポリエステルは耐久性にも優れていますので、長く快適に使うことができます。
次に、紫外線を通しやすい素材ですが、綿・ナイロン・アセテートなどがあります。
綿のシャツなどは着ていて気持ちがいいですが、紫外線のことを考えるとあまり薄い色のものは選ばないほうがいいかもしれません。
しかし、ポリエステルにはポリエステルの良さが、綿には綿の良さがあります。
ポリエステルと綿両方とも入っている服は、紫外線を通しにくいというデータもあるようです。
服の素材として、どちらも入っているものもありますので、素材のタグを確認してみるといいでしょう。
紫外線対策は帽子やサングラスでも!
男性にしてもらいたい紫外線対策は、帽子やサングラスを合わせるとより効果的です。
帽子は、髪の毛や頭皮を紫外線から守ります。
髪の毛は黒く紫外線を吸収することからも髪へのダメージが大きいので、帽子をかぶって紫外線対策をしましょう。
帽子の素材でおすすめなのは、衣服のようにポリエステルやUV加工されているものです。
色の紫外線カット率は、前の項でお話しした場合と同様です。
夏にかぶるのであれば、麦わら帽子を使うこともいいですよ。
麦は、紫外線に強く通気性もあるためです。
次に使っていただきたいアイテムは、サングラスです。
サングラスは目を保護しますので、白内障の予防に効果が期待できます。
選ぶポイントは、紫外線のカット率が高いかどうかになります。
カット率が90%以上のものを選ぶと安心です。
サングラスは、度入りのものでも安く購入できる場合もあり、普段お使いの眼鏡に装着するタイプもあります。
一度店頭などで確認してみてください。
なお、レンズの色は紫外線がカットされたものを選べば、色の濃さに関係なく好きな色を選ぶことができます。
黒い色の肌はNG!日焼け止めクリームもお忘れなく!
男性のなかで、「日焼け止めクリームはベタベタして嫌だ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、紫外線対策を考えるのであれば、欠かせないアイテムです。
日焼け止めクリームを選ぶ基準は、SPF値が高いか低いかで決まります。
普段つける場合は、あまり高い数値のものを選ばなくても大丈夫です。
ただし、外での仕事が多い方やアウトドアで遊ぶときなどは、高めの数値を選びましょう。
日焼け止めクリームをつけるときに注意したいポイントは、
〇外出の20~30分前にはつける
日焼け止めクリームが肌に馴染むまで時間がかかるため、外出直前につけることは避けてください。
〇肌に均等につける
日焼け止めクリームをつけるとき、ムラにならないよう均等につけてください。
ムラがあってはせっかくの効果が十分に得られません。
〇2時間くらいたったらつけ直す
SPFの数値の高さに関わらず、長時間の効果がありませんので、時間がたったらつけ直すことを習慣づけてください。
男性は、昔なら肌の色が黒いほうが健康的だと思われました。
しかし、今では肌にダメージを与えないことのほうが大事だということを知っておきましょう。
紫外線対策は色による違いがあった!
紫外線対策を考えたとき、色による違いがあるのか疑問でしたが、紫外線のカット率が高いのは黒い色で、他にも色によっての違いがありました。
今では、衣服や帽子・サングラスまでUV加工されているものが増えています。
あとは、日焼け止めクリームをつけて、しっかり紫外線対策を行ってくださいね。