個人差はありますが、大体30歳を過ぎたあたりから白髪が生え始める人が多くなってきます。
その理由としては黒だった色素が次第に抜けていき白くなると思われているようですが本当はどうなのでしょうか?
また、病気が原因や色白の人は白髪になりやすいとも言われている様子ですが、合わせて詳しく調べてみましょう。
白髪になるメカニズム
元々、髪の毛は白髪であることをご存知でしたでしょうか?
髪の毛は毛母細胞が生成します。
毛母細胞は白く、色はありません。
この細胞にメラニン色素が合成され、黒色になっているのです。
白髪になるのはこの合成が病気や何らかの弊害によって染色されないまま伸びてしまう現象のことです。
もう少し深く説明すると下記の2パターンがあるようです。
・「欠失型」と呼ばれるメラノサイトがメラニン色素を生成出来なかった。
・「休止型」と呼ばれる毛母細胞のシステムがおかしくなりメラニン色素を受け入れず黒色に染まらなかった。
また、髪は、一度黒髪として伸びてきた髪の毛の色が抜け白髪になることはないようです。
しかし、何らかの理由で色素の合成がされなくなると、それまで黒髪だったものが途中から白髪になることはあるようです。
このメラニンですが、種類によって髪だけでなく肌の色まで影響を与えるようで、色白な人と髪の色も無縁というわけではなさそうです。
色白とメラニンの関係
メラニンには2種類あります。
・ユーメラニン
・フェオメラニン
このメラニン濃度の差によって髪の色は変わっています。
ユーメラニンが多いと濃い髪色となります。
またフェオメラニンが多いと黄色や赤色になります。
地域的には色の濃い黒髪の人種はモンゴロイド(アジア人)に多く、金髪や栗毛色の髪はコーカソイド(白人)に多くみられます。
したがって髪の黒い日本人はユーメラニンの含有量が多いので、髪の色が黒くなるという訳です。
勿論、日本人が全て同じ黒ではなく薄い茶色や褐色の方もいらっしゃいます。
これはその濃度が影響していると言えるでしょう。
決して何らかの病気で色が変化している訳ではありません。
着色前の状態は皆同じ白髪です。
また、同様に肌もメラニンの影響を強く受けています。
ただし、髪と違って肌は太陽光からの紫外線の影響を大きく受けるので、後天的に決まっていく形になるかと思います。
ですから、色白の人はメラニンが薄いからと言う訳ではなく、住んでいる環境からそうなっている可能性が高いせいかもしれません。
白髪になる原因は?病気?ストレス?
話を再び白髪の原因に戻しましょう。
白髪になるメカニズムは前述しましたので、具体的にその原因について触れてみます。
様々な原因はありますが、その中で最も有力なのがストレスです。
20代、30代、40代とどの世代でもストレスは付き物です。
ストレスは極度の緊張状態を作り出します。
この緊張状態は体内の血液の循環を鈍化させてしまいます。
その結果、自律神経を大きく乱す要因となるのです。
実は、この自律神経の乱れがメラニンを作るメラノサイトに影響を与えてしまいます。
弱ってしまったメラノサイトはメラニンの生成を鈍化し、染色しにくくなります。
よく白髪の生える場所がまとまっているのもそれが理由です。
また、ストレスは睡眠不足を招いたり、食生活が乱れたり、喫煙量が増えたりと、急に肌色が色白になったりと白髪が増えてしまう原因を多く含んでいます。
急に白髪が増えたというときは、何らかの理由でストレスの影響を受けている可能性もありますが、病気が隠されている場合も否定できません。
若い人に白髪が生えるのは?病気や遺伝について
時々、10代の若い世代でも白髪が生えるケースがあります。
若い世代は成長世代ですので日々、細胞を含め活発化している最中です。
したがって、その中で白髪が生えることはおかしいように思えますが、実はそれほど珍しいことではないようです。
10代で白髪が生える原因としては、ストレスの他に
・遺伝
・ダイエット
・身体の成長による鉄分不足
が挙げられます。
遺伝については現在、確証出来る成果がある訳ではありませんが、両親もしくはどちらかが白髪が生えやすい遺伝子を持っている可能性があります。
一緒に暮らしている家族は同じような食生活を送っていますので、白髪になりやすい生活習慣がないか改めて確認してみることも必要です。
健康診断で肥満の判定をされ、急いでダイエットに挑戦した経験はありませんか?
過度なダイエットも血液の流れを阻害してしまうので白髪の原因になってしまいます。
病気一歩手前の行き過ぎたダイエットによって栄養不足で色白になる男性が増加しています。
そして、鉄分不足は偏食が影響しています。
昔と違い、コンビニ等で好きものを好きな時に自由に食べられることは髪に必要な栄養素吸収の妨げになっているいようです。
病気?色白で痩せ型!?白髪になりそうな体型とは
白髪になるのは血液の流れの鈍化によるメラノサイトの活動停止が原因であることは分かりました。
次に、そうなりやすい体型について考えてみます。
血液の鈍化しそうな体型と言えばすぐに思いつくのが肥満体型です。
コレステロールが血液の流れを悪くすると言うのはよく耳にしているかと思いますが、最も危ないのはその正反対の体型かもしれません。
よく貧血を起こしがちな人の体型は色白で痩せ型と言われています。
十分な鉄分を摂取せずに、ずっと室内にいる傾向にある場合、血液循環・メラニン生成は滞ってしまいます。
その場合、どうなるのでしょうか?
太陽光を浴びていないので、メラノサイトはほぼ活動しません。
全身倦怠、寒がり、足冷感あり、頭が重い、めまい、耳鳴り、肩こりなどの症状を訴える方もいらっしゃるようです。
肌と髪の関係について触れましたが、やはり健康的な生活を心がけることは病気予防にも繋がりますし、白髪対策にも十分効果があると思います。
病気になる前に色白な肌を変えましょう
白髪にならないため、病気にならないために何に気を付ければ良いでしょうか?
バランスの良い食事に適度な運動、ストレスを溜めず睡眠をしっかりとることでしょう。
ただ、これだけの話になってしまいますが、現代社会でこれを徹底するのは大変難しい現状です。
そこでもっと簡単にチャレンジ出来る方法をお伝えします。
・睡眠前のスマホ/パソコンを見ない。
・豆腐や大豆、チーズを夜に食べる。
・生姜を食べる。
・頭皮のマッサージをする。
睡眠前のスマホは脳を刺激し精神を不安定にするので、落ち着いた睡眠の弊害になります。
豆腐やチーズに含まれるアミノ酸・チロシンはメラニンの元になる物質です。
出来るだけ毎日多めに摂取すると効果があるようです。
メラニンを多く摂取することで色白な肌を変えていきましょう。
また、生姜には血行を促進させる物質を多く含まれています。
さらに、頭皮マッサージも血行促進効果がありますので相乗効果が見込まれます。
ポイントは、やってみて気持いいと感じることです。
是非、チャレンジしてみてください。
白髪にならないために心がけること
白髪を見つけた時は、がっかりしないでください。
一度、白髪になってしまっても、きちんとしたケアでまた黒い髪を取り戻せるかもしれません。
頭皮のケアや生活習慣を改善することで再び元に戻る可能性もあります。
したがって白髪が生えてきてしまってもあきらめずに、頭皮のケアを継続して白髪を増やさないようにしましょう。