ストレス性白髪の実態!20代の若者に白髪が増えている原因

仕事や人間関係で、ストレスを抱えている方は多くいらっしゃいます。

実は、ストレスによって白髪が発生するということをご存知でしょうか。

また、最近では20代と若い年齢層にも関わらず、白髪が生えてしまう方が増えています。

ストレス性白髪が発生するメカニズムと、近年増えている若白髪について解説していきます。

ストレスを受けるとなぜ白髪が生えるのか

そもそも白髪はストレスを受けていなくとも、年齢を重ねるに伴って増えてきます。

もともと髪の毛は無色透明であり、髪の毛に色をつける細胞「メラノサイト」の働きによって髪の毛が黒くなります。

メラノサイトの中に存在する「メラミン」は、チロシナーゼという必須アミノ酸から生成されていますが、加齢と共に減少していき、メラミン色素が生成できにくくなります。

これが白髪が発生する原因です。

しかし、近年は20代という若さでも白髪が発生してしまう方が増えている傾向にあります。

その理由の1つに、ストレスが大きく関係しているといわれています。

実は、メラミン色素が作られるメラノサイト細胞は、「ストレスに弱く影響を受けやすい」といわれています。

ストレスを受けることで、自律神経が乱れると身体が常に緊張したような状態になります。

このような状態になると、筋肉や血管までも収縮させてしまうことになるため、髪の毛にも必要な栄養素が行き渡らなくなります。

その結果、髪の毛を黒くするメラミン色素が作られず、白髪になってしまうのです。

10代~20代の新社会人はストレスを受けやすい

学生時代と違い、社会人になると生活が一変します。

学生の頃は、ある程度の自由があり、テストやレポートさえよい評価がもらえれば問題なく生活できますよね。

しかし、社会人は目に見えた実績や成果、つまり即戦力を求められます。

特に10代~20代あたりの新社会人の方は、対人関係に気を使い、仕事の責任を抱えて多大なストレスを受けやすい時期でもあります。

先ほどもお伝えしたように、人はストレスを受けると自律神経が乱れ血管や筋肉が収縮します。

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」がありますが、ストレスを受けると交感神経が活発になります。

交感神経は主に活動している昼間に働く神経ですが、ストレスによって交換神経が働きすぎてしまうと、血行不良や、身体の凝りなど様々な不調を及ぼします。

正常であれば、昼間の活動している時間帯に交換神経が働き、夜の眠る前などは副交感神経が働いてリラックス状態になります。

しかし、交換神経が働きすぎている状態ですと脳が興奮状態になっているため、なかなか眠りに就けないことがあります。

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、メラノサイトや、毛母細胞が生成の手助けとなります。

この睡眠不足になってしまうというサイクルを繰り返していると、慢性的な血行不良になり、白髪の原因となってしまうのです。

ストレスだけじゃない!20代の白髪は食生活の乱れや運動不足も原因?

また、20代という若さで白髪が発生してしまうのは、ストレスだけが原因ではありません。

運動不足や栄養不足によっても若白髪が発生するリスクが高まるといわれています。

特に20代の若者は仕事やプライベートが多忙な方も多く、食生活が乱れがちです。

また男性の場合、女性に比べると自炊する方も少ない傾向にあるため、より栄養が偏りやすいといえます。

髪の毛の生成に必要なたんぱく質や、アミノ酸が足りないと、髪の毛にハリやコシが徐々に失われていき、そのうち白髪が発生する可能性があります。

また、仕事でデスクワークをしている方は、常に同じ姿勢のため身体の血行が悪くなりがちです。

パソコンに向かっているときの姿勢が前かがみになっていると、それだけ首に負担をかけることになります。

首や肩まわりの血行が悪くなると、当然頭皮にも血流が流れにくくなり、白髪が発生してしまう恐れがあります。

20代の白髪はスマホやPC依存も関係している

近年スマホの普及により、とても便利な生活ができるようになりました。

しかし、便利になった分それだけ画面を見る機会が増え、目を酷使しているのが現状です。

実は目の疲れも白髪の原因になることがわかっています。

目の疲れは、目の周りの筋肉だけでなく首や肩凝りの症状として表れます。

目の疲れが慢性化すると、眼精疲労に繋がります。

このような状態になると、血行が非常に悪くなるため、髪の毛に必要な栄養素が配給されにくくなります。

また、スマホやパソコン画面から発せられるブルーライトは、とても強いエネルギーを持つ光で、交感神経を活発にするといわれています。

眠る前にスマホなどを見てしまう習慣があるという方も多いとは思いますが、寝る前にブルーライトを浴びることで交感神経が働き眠れなくなることがあります。

先ほどもお伝えしたように、睡眠不足は髪の毛の生成に必要なホルモンの分泌を妨げることになりますから、白髪の発生の原因となるでしょう。

このように、20代で白髪が発生する原因はストレスだけでなく、ライフスタイルの影響によっても発生してしまうのです。

髪の毛や頭皮へのストレスの影響

20代は、髪の毛のカラーリングやパーマなどでおしゃれを楽しみたい時期でもあります。

しかし、過度なカラーリングやパーマは、髪の毛や頭皮に多大なストレスを与えることになります。

カラーをすると髪の毛が傷んだと感じる方も多いかもしれませんが、これは、カラー剤に含まれる「アルカリ剤」が原因といわれています。

アルカリ剤は、髪の毛のキューティクルを開き薬剤を浸透させやすくするためのものですが、キューティクルは一度開くともとに戻ることはないため、開いた部分から水分が蒸発して乾燥してしまいます。

さらに、パーマ液やカラー剤には過酸化水素が含まれており、これが蓄積されると白髪の原因になることが分かっています。

カラーやパーマは、非常に強い薬品であるため、髪の毛や頭皮へ大きな負担を与えることになります。

これらを繰り返すことによって頭皮が荒れた状態になると、頭皮環境が悪くなり細胞にも悪影響を及ぼす恐れがあります。

健康な髪の毛が生えにくくなるばかりか白髪を発生させてしまう危険性もあるのです。

20代で生えた白髪はもとに戻る?

20代で発生してしまった白髪ですが、もとに戻るのか不安な方もいらっしゃると思います。

しかし、白髪の原因となるものを取り除くことができれば、白髪は改善できるでしょう。

ストレスを軽減するためには、軽い有酸素運動をしたり、ゆっくり湯船に浸かったりすることがおすすめです。

特に運動は、全身の血の巡りがよくなりストレス緩和の効果もあります。

入浴に関しては、好きな香りの入浴剤を入れたり、リラックス効果のあるアロマを垂らしてもよいでしょう。

また、毎日の食生活も大切です。

普段から外食や、好きなものばかり食べていると、どうしても必要な栄養素を摂ることができなくなります。

バランスのよい食事としては、炭水化物やたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維をしっかりと摂るように意識してみましょう。

やはり、若白髪を改善するための基本としては、規則正しい生活を送り、十分な睡眠・休養を取ることが大切です。

20代白髪を改善しよう

20代で白髪が生えた場合、ほとんどはライフスタイルが関係しています。

ご自分の生活で、身体に負担をかけていないか一度確認してみましょう。

また、ストレスは血管や筋肉をこわばらせ、睡眠障害を引き起こす原因ともいわれています。

睡眠は身体の調子を整える上でとても重要なものですから、なるべく良質な睡眠を得られるよう、寝る前にはリラックスできる環境へと整えてあげましょう。