鏡で自分の顔を見た時、皮脂のベタつきが気になったことはありませんか。
また、顔が皮脂でベタついている人を見かけたことはありませんか。
脂でギトギトになっている顔は、少々気になってしまいますよね。
この顔の皮脂のベタつきをどうにかして抑える方法はないのでしょうか。
また、皮脂が目立ちにくい顔に改善する方法はないのでしょうか。
さっそく、見ていきましょう。
どうして顔は皮脂でベタつく?
「朝、顔を洗った後、さっぱりとして全くテカついていないのに、お昼頃になると、皮脂が目についてしまう」
「汗をほとんどかかない冬なのに、やはり顔のテカリが気になってしまう」
そんな経験をしている人は、きっと多いのではないでしょうか。
しかも、皮脂でベタついてしまった顔は、とても不快ですよね。
顔の皮脂で悩んでいる人は、どうにかしてテカリ顔を改善したいと思っていることでしょう。
では、この人に不快感を与えてしまう皮脂とは、なぜ肌から分泌されているのでしょうか?
そもそも、皮脂とは何なのでしょうか?
実は、皮脂は肌にとって、必要かつ重要なものなのです。
肌は、空気や様々な物質に常に触れている状態です。
この物質の中には、人に悪影響を与えてしまう雑菌、ばい菌なども含まれていますが、皮脂にはこれらの菌が肌へ侵入するのを防ぐ機能があります。
そして、皮脂には肌の乾燥を和らげる作用もあります。
入浴後や洗顔後、肌がつっぱる事がありませんか?
その肌のつっぱりは、およそ1時間ほどで無くなりますが、皮脂が分泌されないと、肌はずっとつっぱったままです。
入浴後や洗顔後、乾燥を防ぐために皮脂を分泌するようです。
皮脂とは、人にとって必要な脂であり、菌などから肌を守るシールドの役割を持っている、重要な物質なのです。
これが、人の体から分泌される皮脂の役割ですね。
ただ顔をテカらせるだけの、厄介な脂ではなかったのです。
では、なぜ皮脂は過剰に分泌し、顔をベタつかせてしまうのでしょう。
程よく分泌されて、肌の乾燥を防いでくれればいいのですが、顔がテカってしまう人もいらっしゃいます。
なぜそうなってしまうのか、次項で見ていきます。
皮脂で顔がベタついているのに乾燥肌?
顔が皮脂でテカっていると、誰しもが「皮脂の過剰状態」だと思ってしまいます。
ところが、皮脂が過剰に分泌するのには、違う原因があるようなのです。
まず、なぜ皮脂が多いのか、その原因についてです。
人の肌は過度な乾燥を感じると、肌を守ろうとして皮脂を大量に分泌してしまうようなのです。
肌が乾燥の状態にあると雑菌を繁殖したり、肌そのものにダメージを与えたりするため、肌は皮脂を多く出してカバーしようとする訳ですね。
しかし、この時分泌された皮脂が、顔をテカらせる原因になってしまう場合があるのです。
それは、「乾燥肌」の場合です。
乾燥肌の人こそ過剰に皮脂が分泌され、顔をテカらせているのです。
そして、加齢と共に肌は乾燥しやすくなります。
加齢によって肌の保湿機能が低下していくためです。
すると、乾燥から守ろうと皮脂を分泌してしまい、顔がテカってしまうのです。
さらに、男性ホルモンもテカリ顔に関係しています。
男性ホルモンは、肌の皮脂腺を活性化させる作用があります。
若い頃は男性ホルモンが少ないためそれほど顔がテカりませんが、年齢と共に男性ホルモンが増えます。
加齢による男性ホルモンの増加は仕方のない事ですが、やはり顔がテカってしまう原因になります。
このように、乾燥肌や加齢、男性ホルモンなどが影響し、望んでもいないテカリ顔になるのです。
では、この皮脂でテカっている顔を改善できる方法はないのでしょうか?
皮脂が多い顔を洗顔で改善!
顔の皮脂は、顔のテカリの原因でもありますが、肌を乾燥や雑菌から守る役目もあります。
この皮脂を、多すぎず少なすぎず、上手にコントロールできれば、顔のテカリを抑えられるはずです。
では、どのような改善方法があるのでしょうか?
顔のテカリを抑える最も効果的な手段は、洗顔です。
しかし、ただ顔を洗えばいい、というわけではありません。
顔のテカリを抑える効果的な洗顔法を見ていきましょう。
①顔を何度も洗わない
洗顔後、顔がつっぱる事はありませんか?
洗顔は、ホコリや雑菌だけでなく皮脂も洗い流すため、肌が乾燥し、肌が非常につっぱりやすくなります。
肌が乾燥を察知すると、乾燥を防ぐため皮脂を分泌するので、何回も洗顔すると、逆に皮脂が増えてしまう可能性があります。
洗顔は、朝と夜の1日2回を目安としましょう。
②肌をゴシゴシと洗わない
顔のテカリの事を考えると、どうしても肌をゴシゴシと洗いがちになります。
しかし、力を入れた洗い方は、肌にダメージを与えやすく、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまいます。
この洗い方も、肌の乾燥を招いてしまいます。
肌の表面だけの汚れを落とすような、優しい洗い方で顔の余分な皮脂は落とせるはずです。
③洗顔料は泡立てて使う
洗顔料を泡立て、きめの細かい泡を作り、その泡を、肌になじませるように使ってみましょう。
泡立てた洗顔料でゴシゴシと洗ってはいけません。
皮脂を落とすというより、泡で余分な皮脂を肌から浮かび上がらせる、といったイメージです。
④洗顔料で洗う時間は1分間で十分
洗顔料を使う場合、長々と洗っていると、やはり肌に必要な皮脂も落としてしまうようです。
1分間以内の洗顔でも、顔のテカリは抑えられるでしょう。
3分間以上の洗顔は洗いすぎとみなされるようです。
以上が、顔のテカリを防ぐ洗顔法です。
脂ギトギトの顔を改善したいあまり、肌を長い時間ゴシゴシと洗うと、逆効果になる事がお分かりいただけたのではないでしょうか。
顔の洗いすぎは肌を乾燥させ、皮脂を余分に分泌させてしまいます。
肌に負担を与えず、短時間でソフトに洗顔すれば、顔の皮脂のコントロールは可能でしょう。
では、洗顔後、肌をそのまま放置しておいても大丈夫なのでしょうか?
実は、洗顔後のアフターケアも重要なのです。
皮脂が多い顔を保湿で改善!
ほとんどの人が、入浴後や洗顔後に顔の肌がつっぱる経験をした事があるのではないでしょうか。
肌のつっぱりは、肌の皮脂が洗顔で洗い流され、肌が乾燥するために起きてしまう現象のようです。
しかし、この肌のつっぱりをそのままにしておくと、乾燥した肌が過剰に皮脂を生み出し、脂ギトギトの顔の原因になってしまう場合もあります。
ここで重要になるのが、洗顔後の肌の保湿です。
洗顔後、肌の乾燥を防ぐために、肌にある程度の水分を与えれば、肌は保湿されます。
では、具体的に何をすればいいのでしょう。
入浴後や洗顔後、まず、化粧水で乾燥している肌に水分を与えます。
洗顔後の時点で、肌の乾燥はすでに始まっています。
肌に化粧水を優しくなじませましょう。
そして、化粧水を肌につけたら、化粧水が乾かないようにするため、乳液やクリームで肌にふたをします。
化粧水と乳液、クリームを使った方法が、「基礎スキンケア」と呼ばれている方法です。
洗顔で顔の汚れを落とし、なおかつ、化粧水と乳液で肌を保湿し、肌の質を悪化させないスキンケアですね。
基礎スキンケアは、女性でも男性でも、しっかりと効果が期待できます。
もし、化粧水と乳液の2つを使うのが面倒だと思う人は、化粧水と乳液、クリームが1つにまとまった「オールインタイプ」を使えばいいでしょう。
これが、洗顔後の乾燥を防ぐ保湿法ですね。
洗顔後、基礎スキンケアで肌の乾燥を防ぎ、しっかりと保湿できれば、余分な皮脂の分泌は改善に繋がります。
毎日の洗顔後のスキンケアが非常に重要ですね。
生活習慣を変えれば皮脂でベタつく顔を改善できる?
皮脂が多く分泌され、顔がテカってしまう原因は、乾燥や加齢、男性ホルモンなどが影響しています。
もちろん、洗顔方法や、洗顔後の保湿のケアなども、皮脂のベタつきに関係しています。
では、他に皮脂が多く分泌されてしまう要因はないのでしょうか?
どうやら、日頃の何気ない生活習慣で、顔がテカってしまう事もあるようです。
以下に見ていきましょう。
①食事
皮脂の主成分は「中性脂肪(トリグリセリド)」と呼ばれる油です。
「中性脂肪」という物質、1度は耳にした事がありませんか?
中性脂肪の摂り過ぎによって、脂ギトギトの顔に近づいてしまうようです。
中性脂肪は、様々な食材に含まれています。
②運動不足
適度な運動は、新陳代謝、血行促進などが望めます。
しかも、毎日の継続的な運動には、体内の中性脂肪を減らす効果が期待できます。
③ストレス
ストレスを受けた場合、交感神経が働きます。
この交感神経が強く働いた時、テストステロン、アンドロゲンなどの男性ホルモンが分泌されます。
すると、この男性ホルモンが、皮脂の分泌を促してしまうのです。
④睡眠
睡眠不足で困っている人の肌が、「きめが細かい美しい肌」になることは、まず考えられません。
睡眠は、疲労回復、体の修繕など、数多くの利点があります。
睡眠不足は肌荒れにもつながります。
この4つが、生活習慣による、皮脂で顔がベタつく主な原因ですね。
これ以外に、喫煙や飲酒なども顔の皮脂の分泌に影響を与えるようです。
規則正しい生活が、顔のテカリの改善に一番の近道なのでしょう。
ただ、規則正しい生活を送り、生活習慣改善の実現は、なかなか難しい事かもしれません。
顔の正しい洗顔法や保湿、食生活の改善など、できそうな事から始めて、少しずつ顔のテカりを治していければいいでしょう。
皮脂でベタつく顔を地道に改善!
ここまで、皮脂でテカってしまう顔をどうすれば改善できるか、いくつかの方法を見てきました。
洗顔や保湿、規則正しい生活習慣を送る事などが、余分な皮脂を取り除く、もしくは皮脂を過剰に分泌させない方法ですね。
しかし、肌にとって「ある程度の皮脂は必要」なのです。
もし、肌に皮脂が全くない場合、肌はひび割れを起こしたり、毛穴から雑菌が侵入する可能性があります。
皮脂は、テカってしまう顔にとっては厄介な邪魔者扱いなのですが、それとは逆に、肌を守る効果も持ちあわせています。
すなわち、顔にテカりがそれほど目立たない程度の皮脂がベストな状態です。
そのためには、まず、朝や夕方の自分の顔がどのくらいベタついているのか、確認する必要があります。
人の顔は、洗顔から時間が経てば経つほど、顔の皮脂の分泌量が増えていきます。
夕方など、朝の洗顔から数時間が経った時間帯に自分の顔を見て、顔のテカりを調べてみればいいですね。
もし、室内の照明の光が、顔の皮脂でギラギラと反射しているようなら、皮脂の分泌が多い可能性があります。
その場合、生活習慣の見直しが必要かもしれません。
乱れた食生活、不規則な睡眠時間、睡眠不足、運動不足は、肌にダメージを与えます。
野菜不足で、ほとんど運動しない人の肌は、いい状態をキープできないでしょう。
ほどよい皮脂の分泌のために、規則正しい生活、バランスのとれた食生活が必要です。
洗顔や保湿、生活習慣の改善など、顔のテカりを抑えるために、すべき事もいくつかありますね。
全てを完璧にこなそうとはせず、自らの生活環境を考えながら、少しずつ実行に移せばいいでしょう。
無理をすると、三日坊主で終わってしまうかもしれません。
そうならないように、時間をかけて、顔の皮脂のテカりを治していけばいいでしょう。
焦る必要はありません。
毎日の地道な洗顔や保湿、生活習慣の改善が、脂ギトギトの顔を変えてくれるのです。
化粧水や乳液を習慣に
化粧をする女性は、化粧水や乳液、クリームなどを使い慣れていますが、男性は不慣れな方が多いです。
おそらく、「脂ギトギトの顔を治すために化粧水や乳液を使うのかぁ」と、戸惑う人も多いのではないでしょうか。
しかし、最近では男性の基礎スキンケアもそれほど珍しい事ではありません。
顔の余分な皮脂を落としたい場合は、化粧水や乳液での保湿が求められます。
まずは、化粧水や乳液を使ってみましょう。