睡眠不足の状態が続いてしまうと、人によっては脳貧血の症状を引き起こしてしまう危険性もあります。
脳貧血は立ち眩みや眩暈の症状が代表的で、ひどい場合には失神して倒れることもあるので要注意です。
失神となると意識がはっきりとしていないわけですから、望まない怪我、事故、病気のきっかけともなってしまう可能性も否定できないので、なんとか最悪な事態を防ぎたいですよね。
そこで、脳貧血のメカニズムや悪化を予防するための対処方法などについて当記事で解説していきます。
立ち眩みや眩暈で倒れる!睡眠不足で貧血に?
仕事や家事、育児などで忙しい生活を送る男性の方はもしかしたら無意識に睡眠時間を削ってしまっているかもしれません。
そうなると睡眠不足の状態になってしまい、心と体の健康を害してしまう恐れも出てきてしまいます。
さまざまな症状が現れてしまう可能性がありますが、そのなかで今回着目したい症状が「貧血」です。
貧血は睡眠不足が引き金となり発症してしまうケースがよくあります。
睡眠不足の他にも、過労で心身が疲れすぎていたり、ストレスを過度に抱え込みすぎていたりすることも要因のひとつです。
また、肩が凝り固まっている場合にも発症しやすいので要注意です。
主に、これらが引き金となって発症する貧血は「脳貧血」と呼ばれています。
これは自律神経が乱れてしまうことで発症してしまう貧血です。
脳貧血を発症してしまうと以下の症状が現れます。
・立ち眩みが起きる
・眩暈で倒れることがある
上記のような症状がみられたら脳貧血を疑いましょう。
脳貧血のメカニズムと意識が朦朧として倒れるケース
睡眠不足などで引き起こされてしまう可能性がある脳貧血。
では、脳貧血はどうして起こってしまうのでしょうか。
そのメカニズムについて簡単にお話しします。
私たちの脳には脳灌流圧(のうかんりゅうあつ)があり、脳の入口と出口には血圧差が生じているのが自然な状態です。
ですが、脳貧血を発症してしまうと、この脳灌流圧のレベルが下がってしまうのが問題となります。
そうなると脳内に血液が行き渡らなくなってしまう危険性を生むのです。
その状態になると、立ち眩みが起きたり、眩暈で倒れることがあったりするなどの症状が現れてしまうのですね。
そして、眩暈だけにとどまらず、意識が朦朧としてそのまま倒れるケースもあり、大変危険です。
いわゆる失神してしまうケースのことですね。
脳内の血液循環が良くないと、このようなことにまで発展してしまうのです。
貧血を放っておいてはいけないということがよく分かりますね。
脳貧血で失神して倒れるのを予防するためには?①
立ち眩みや眩暈、最悪失神してしまって倒れることもあり、睡眠不足などで脳貧血を発症しているとなると危険な状態です。
特に失神してしまうとなるとかなり大変な事態ですよね。
意識を失い、倒れてしまうわけですから望まない怪我や事故、病気などにもつながってしまう危険性があります。
ですから、「少しクラクラする」「意識がぼんやりする」、など体に違和感を感じた時点で対策をとることが重要となってきます。
早めに対処することを心がけることで最悪な状態を防ぐことにつながりますよね。
身体の違和感を少しでも感じ取ったら、まず焦らないことが大切です。
焦ってパニックにならないようになるべく平常心を保つのがコツです。
そして、かがんで身体を低くしておきます。
イスが近くにあったら腰掛けてください。
もし、自宅などで脳貧血の症状が出た場合には、寝転がった状態になることも良いでしょう。
なぜ低めの体勢になるのかというと、脳内に足りていない血液を行き渡らせるためです。
こうすることで、頭より下側に停滞している血液をスムーズに流す手助けをします。
脳貧血で失神して倒れるのを予防するためには?②
さて、睡眠不足などが要因で引き起こされる脳貧血で失神と倒れるのを予防するためには以下のことも合わせて行いましょう。
先ほどお話ししたように、かがんだりイスに腰掛けたり寝転がったりするなどの対処をしたら、次は身体をリラックス状態にして様子を見ます。
ネクタイ、ベルト、ボタンなどはなるべくゆるくしたほうが緊張がほぐれやすいです。
身体の緊張を解いてリラックスした状態にしたほうが症状の悪化を予防することにつながります。
また、このような方法もあります。
太ももに少し圧をかけてあげて、脳内に血液がスムーズに行き渡るようにサポートしてあげるのです。
やり方をご説明します。
①膝を折り曲げて上方向に上げていきます。
②太ももの裏面に両手の手のひらをつけます。
③できればリズム良く、太ももに圧をかけていきましょう。
このような流れを行うことで症状の回復が早まるでしょう。
この動作はイスに腰掛けている場合でも、寝転がっている場合でも、直立した状態でも行えますね。
意識が少し出てきて回復を早めたいなと感じたら試してみましょう。
病院に行く、睡眠不足を解消するなどの対策をしよう
上記では、脳貧血で失神し、倒れる予兆がした際に行うべき応急処置についてお話ししました。
悪化して失神を起こしてしまうという危険を回避するためには、このような手順をふむと良いですね。
ですが、どうしても症状がおさまらずにいるという場合には、ためらわずに救急車を呼ぶほうが安心感は高まります。
「たかが脳貧血だから」と辛い状態のまま我慢しているとなると、やはり悪化してしまうかもしれません。
特に、周りに助けを求められるような人がおらず、自分一人での対処となると、失神という最悪な事態を起こしてしまうと大変ですよね。
また、「動けるくらいには回復したけどまだ不調がみられる」というときには放置せずに病院に出向くのが賢明な判断です。
脳貧血の症状が出ているときには、内科や循環器内科、神経内科に出向くのが一般的だといわれています。
ですが、一度でも失神を起こしたことがあるという方は、どうして失神してしまったのか、その理由を突き止めることが重要になります。
意識障害である場合、精神疾患と関係性が深い場合、循環器系に異常がみられる場合など考えられる理由はさまざまです。
ですから、まずは上記に挙げた科の病院に出向き、事情を伝えて失神が起きた理由とこれからどのように対応していけば良いのかということを確認してみてはいかがでしょうか。
そして、睡眠不足であるという自覚をお持ちの男性は、脳貧血の対策を行ううえで睡眠不足を解消することも大切です。
次項では睡眠不足の解消方法についてご紹介していきますので、参考にしてくださいね。
脳貧血対策のために!睡眠不足を改善させよう!
失神を引き起こし、倒れる場合もある脳貧血の引き金ともなり得るのが睡眠不足でした。
多忙な日々を過ごしている男性の方となると、知らず知らずのうちに睡眠不足の状態に陥っている可能性もあります。
「一度脳貧血を起こし、睡眠不足を自覚している」という人はその対処法として、また「脳貧血は経験していないけれど睡眠状態が悪い」という人は脳貧血予防として、睡眠不足の改善を行いましょう。
睡眠不足に関するお悩みでよくあるのが、なかなか寝付けないというパターンではないでしょうか。
翌日には重大な仕事を抱えているとなると、そのプレッシャーで考え込みすぎてしまうこともときにはあるでしょう。
そのプレッシャーを少しでも緩和させてあげないと、スムーズに寝付くことができないことが多いです。
そんなパターンにお悩みの人におすすめな方法は、意識的にリラックス空間を作り上げることです。
軽くストレッチをする、音楽を聴く時間を少しでも確保して、副交感神経を優位な状態にもっていきましょう。
また、眠っている途中経過で目が冴えてしまうなんてときもありますよね。
この場合は睡眠の質があまり良い状態とはいえません。
食事をとるのは寝る3時間前までにする、布団に入る直前に飲み物をたくさん摂取するのはやめる、などを意識して行いましょう。
脳貧血の悪化を招かないように
睡眠不足から引き起こされることがある症状のひとつとして脳貧血がありました。
睡眠不足の状態を自覚している男性は、意識的に睡眠不足を解消させて脳貧血の予防と対策をすることが大切です。
また、脳貧血の症状の悪化を回避するために、立ち眩みなどを感じたら倒れる前に応急処置を行うこと、症状の完全な回復ができていない場合には病院に出向くことも必要でした。
脳貧血の悪化を少しでも食い止めるために、早急な対処を心がけましょう。