髪の毛の脱色をしたいと思っている男性もいらっしゃるかもしれません。
普通なら「ブリーチ剤を使って脱色する」と思うかもしれません。
しかし、ブリーチ剤などを使わずに、普段から使っているもので簡単に脱色できるという噂があるのです。
それは、「リンスで脱色する」という方法です。
果たして本当にリンスで脱色できるのか、その効果を検証していきます。
普通に脱色したい場合に使うものは?
まず、髪を脱色するといって思い浮かぶ方法として、「ブリーチ剤を使う」というものがあります。
ブリーチ剤は、髪の毛を脱色するための薬剤です。
ちなみに、ブリーチは漂白という意味です。
ブリーチ剤を使った時に髪の毛にどのような作用が起きているのかというと、髪の毛の成分であるメラニン色素が破壊されることによって脱色しています。
過酸化水素水とアルカリ剤を合わせて使うことによって起きる反応を利用しています。
ときどき、「ブリーチは金髪になる」と勘違いしている方もいますが、実際は金髪になるのではなく、あくまでも脱色させているだけです。
ただし、繰り返しブリーチを行っている男性などはブリーチだけで金髪になりやすいということがあるようです。
日本人の髪の毛は、元々は真っ黒であることが多いです。
黒は強い色であり、髪の毛を他の色に変えたい場合には一度脱色するという作業が必要になるため、ブリーチ剤が使われるのです。
さて、脱色といえばブリーチ剤とはすぐに連想できますが、リンスを使っても脱色できるという噂があります。
実際のところ効果はどうなのでしょうか、気になるところです。
ヘアカラーはどのような仕組みや効果なの?
髪を脱色させるといえばブリーチですが、同じように髪の毛の色を変化させるものとして、ヘアカラーがあります。
ヘアカラーは、ブリーチと同じような仕組みで、まず髪の毛の脱色を行います。
そして、ブリーチとは違って、脱色の後にもうひとつ「色を付ける」という作業があります。
化学的には、過酸化水素水とアルカリ剤を合わせることによって髪の毛のメラニン色素を破壊して脱色することと、髪の毛に色素を浸透させることの2つの作業が行われているのです。
ただ単にヘアカラーは髪に色を付けているだけで、脱色のイメージがない方も多いかもしれませんが、脱色して黒色をなくすことによって髪の毛をキレイに発色させることができます。
ブリーチやヘアカラーは脱色させているということが共通なこととしてあるようですが、リンスで脱色できるという場合は、本当に脱色の効果があるのでしょうか?
本当にリンスで脱色する効果があるの?
ここでは、巷で噂になっている「リンスで脱色する」という効果について検証していきましょう。
まずは、「リンスで脱色できるのか?」ということですが、厳密にいうと「脱色できない」というのが正解のようです。
なぜかは、先ほどからお話ししているように、ブリーチやヘアカラーの効果を思い出していただければ分かると思います。
ブリーチとヘアカラーには、過酸化水素水とアルカリ剤を合わせて、髪の毛のメラニン色素を破壊する効果がありました。
しかし、リンスにはそのような効果がありません。
リンスの効果は、髪の毛に潤いを与えたり髪の毛を保護することです。
ですから、ブリーチやヘアカラーのような脱色そのものをさせる効果がないのは、当たり前だといえます。
では、なぜ「リンスで脱色できる」という噂があるのかというと、いくつかの原因が考えられます。
次の項では、その原因を考えてみます。
リンスで脱色するという噂の原因!
リンスで脱色できれば、わざわざブリーチやヘアカラーなどを買ったりする必要がなくなったり、美容院でもお願いする必要がなくなると思いますよね。
しかし、リンス自体には脱色する効果はありません。
シャンプーでアルカリ性に傾いた髪の毛を弱酸性に戻す役割を果たすのがリンスです。
髪の毛を正常な状態に戻そうとする効果があっても、脱色するような髪の毛に悪い影響があるはずがないのです。
では、なぜ「リンスで脱色できる」という噂が広まっているのでしょうか。
それは、リンスそのものが原因ではなく、脱色のためにわざわざリンスをするという行為にヒントがありそうです。
リンスは、普通ならシャンプーのあとにするものですよね。
しかし、リンスで脱色する方法として知られているやりかたは、シャンプーなどをする前の乾いた髪にリンスを塗り込んで、放置した後に普通に洗髪を行い、念入りにドライヤーをかけるというものです。
その行為によって、頭皮や髪の毛を痛めている可能性があるのです。
頭皮や髪の毛が弱れば、髪のキューティクルが壊れたりして髪のダメージが進み、結果として脱色に至る場合があります。
リンス自体で脱色しているのではなく、リンスで髪の毛が濡れた状態を作り、ドライヤーを使うことによって頭皮や髪の毛が痛み、脱色していることが考えられるのです。
ブリーチ・ヘアカラー・リンスで脱色の効果!根本は一緒!
ここまでのお話をまとめると、ブリーチとヘアカラーは、化学反応を使うことによって髪の毛のメラニン色素を破壊させて脱色させています。
また、「リンスで脱色する」という話は、ブリーチとヘアカラーのような化学的な話ではなく、髪の毛を濡らしたりドライヤーで乾かすことをシャンプー以外で繰り返すことによって頭皮や髪の毛が痛み、結果として脱色してしまうことで広まった噂だと言えるでしょう。
どちらも「頭皮や髪の毛のためにはよくない行為」ということでは根本は一緒ですが、リンスを使っての脱色は効果がほとんど感じられないことが多いです。
効果がほとんどないのに髪が傷ついてしまうのであれば、わざわざ髪の毛にリンスを塗って乾かすようなことは避けたほうがいいでしょう。
脱色するには、ブリーチが一番効果が強く、ヘアカラーは次に効果があります。
リンスでの脱色は、ブリーチなどのような急激な効果はないと思いますが、頭皮や髪の毛を痛める行為であることは間違いありません。
もし、気長に効果を試したい男性は、リンスでの脱色を試してみてもいいかもしれません。
しかし、頭皮や髪の毛のことを考えるのであれば、一度で済むブリーチやヘアカラーでの脱色がいいでしょう。
自分で行うブリーチやヘアカラーの選び方のポイント
リンスでの脱色の効果を試すより、ブリーチやヘアカラーのほうがすぐに結果が得られます。
ここでは、自分でブリーチやヘアカラーを行いたい男性のために、選び方のポイントをご紹介します。
ブリーチには、色々タイプがあります。
・クリームタイプ
・泡タイプ
・スプレータイプ
・パウダータイプ
クリームタイプは簡単そうですが、色ムラがでやすいといわれています。
使いやすさから考えると、泡やスプレータイプがおすすめです。
泡タイプは、塗り時間も少なく済み、色ムラなどもできにくいのが特徴です。
スプレータイプは、髪の毛の色を少しずつ変えていきたい男性におすすめです。
クリームや泡のようにブリーチ剤を混ぜる必要もないため、手軽に試すことができます。
パウダータイプは、ほとんどが業務用ですので、実際に自分で試すことはほぼないでしょう。
ヘアカラーの選び方のポイントは、自分の肌の色に合ったものを選ぶことです。
自分の肌が明るい場合は明るめの色を、暗い場合は暗めの色を選ぶと、肌と髪の毛の色が自然に馴染むようにできます。
肌が弱い男性は、ダメージが少ないタイプを選ぶことも大事です。
自分の顔立ちや肌に合ったものを選ぶようにしましょう。
リンス自体に脱色の効果が直接にはない
リンスに脱色の効果があるという噂がありますが、これは少し誤解があるようです。
実際には、リンスで脱色するのではなく、脱色のためにリンスをする作業が頭皮や髪の毛を弱らせ、結果として脱色してしまうということらしいのです。
ですから、脱色の効果をすぐに得たい場合は、ブリーチやヘアカラーをお使いください。