近年では、石鹸の魅力が見直され、人気が高まっています。
石鹸は、全身を洗えることはもちろん、食器や洗濯といったことまで幅広く使用することができ、なによりも安心・安全に使えるため、昔から重宝されています。
なかでも、手作り石鹸の作り方が注目を集めています。
苛性ソーダの代わりに重曹を使った作り方や、重曹を使わない石鹸の作り方も気になりませんか。
それでは、石鹸の魅力をはじめ、いろいろな石鹸の作り方をご紹介します。
手作り石鹸の魅力
手作りならではの石鹸の魅力は、「香り」や「かたち」が選べるということです。
自分好みのアロマオイルを選ぶことで、様々な香りの石鹸を楽しむことができます。
そして、型も自分の使いやすいかたちを選ぶこともできますし、一方で型を使わず手ごね風にしてみたりと変化を楽しめ、コーヒーや紅茶などを使うと石鹸の色に変化をつけることもできます。
そのようなアレンジや自分好みの石鹸は、市販の石鹸では物足りない部分を満たしてくれるでしょう。
また、市販の石鹸で、成分や製造製法にこだわってしまうと金額が高くなってしまいます。
それならば、材料を集めて作るほうが費用も抑えられ、なおかつ添加物が含まれていないため安全で安心できますね。
石鹸の作り方はいろいろな方法があります。
なかでも、重曹を使用した石鹸はキッチンなどのお掃除用として人気が高いようです。
そして、重曹が手元になくても、固形石鹸を使って石鹸を作る方法や、手間がかからない材料で石鹸を作る方法などがあり、どれも作り方は難しくありません。
そのため、男性でも簡単に作れますから、ちょっとしたプレゼントやお礼に迷ったときには、選択の一つにしてみるのもいいのではないでしょうか。
手作りならば、肌に気を使う女性やお子様にも安心して使っていただけるので、きっと喜んでくれるでしょう。
では、手作りできる石鹸はどのようなものがあるのかを次項から詳しくご紹介します。
重曹を使用した米ぬか石鹸の作り方
石鹸作りは一般に「苛性ソーダ」を使いますが、取扱いに注意が必要なのと、劇物のため簡単に手に入れることができません。
そのため、苛性ソーダを「重曹」に代用して作る石鹸が注目を集めています。
ここでは、重曹米ぬか石鹸の作り方についてご紹介します。
【材料】
・水 600cc
・重曹 20g
・米ぬか 200g
【道具】
・大きめな鍋
・はかり
・ヘラ
・型
【重曹米ぬか石鹸の作り方】
①鍋に水を入れ、沸騰させます。
②米ぬかを少しずつ加えながらヘラで混ぜ、焦げそうなときは水を足してください。
③10分を目安にかき混ぜましょう。
④粗熱が取れたら、型に入れます。
⑤一週間ほど乾燥させて完成です。
手に入りにくい材料はないので、チャレンジしやすい石鹸です。
環境に優しく、主にキッチン石鹸としておすすめです。
食器洗いや、クレンザー代わりとして活用できますが、一般の石鹸のような泡立ちは期待できません。
失敗しない重曹石鹸の作り方
重曹米ぬか石鹸の作り方は先ほどご紹介しましたが、鍋や火を使うことで少々手間がかかると感じたかもしれません。
そこで、さらに簡単で失敗しない手作り石鹸をご紹介します。
ポイントは、市販の固形石鹸を使うということです。
【材料】
・固形石鹸
・重曹
・塩
【道具】
・おろし金
・ビンなどの容器
【重曹粉石鹸の作り方】
①おろし金で固形石鹸をけずります。
②重曹・塩を適量入れてください。
③混ぜて完成です。
この工程だけなので、男性でも失敗なく簡単に作ることができますね。
固形石鹸を使うため、水を含ませネットできめ細かく泡立てることで、重曹の成分が古い角質を落とし、つるつるの肌へ導くといった効果を期待できます。
ただ、重曹はゴシゴシこすると肌にダメージを与えてしまうこともありますから、洗浄の際は優しく洗うようにしましょう。
材料の配分も自分の目分量で決めていいので、はかりを使う必要もなく手軽です。
塩を色のついたものにするだけで見た目も華やかになるのでおすすめです。
また、入れる容器をオシャレなものにすれば、インテリアにも馴染み、プレゼントもできます。
重曹を使わない石鹸の作り方【市販の石鹸を使う】
重曹が手元にない場合は、自宅にある固形石鹸で手作りしてみませんか。
固形石鹸をけずるという作業は男性向けといえるくらい大変な作業ですが、それさえ出来れば簡単に自分好みの石鹸を作ることが可能です。
【材料】
・固形石鹸 1個
・お湯 50㏄
・好みでアロマオイルなど
【道具】
・おろし金
・型
【固形石鹸を活用したオリジナル石鹸の作り方】
①固形石鹸をけずってください。
②袋に入れ、揉みほぐして細かくします。
③細かくなった石鹸にお湯を入れてよくこねましょう。
④型に押し付けながら詰めて一週間ほどで完成です。
力のいる作業ですが、気軽にできる石鹸の作り方です。
お湯にアロマオイルや、色を付けたい場合はインスタントコーヒーを溶かすと香りや色がオリジナルとなり特別な石鹸になります。
さらに、型も自分で選べますので、可愛らしいかたちや、使いやすいかたちにもできます。
そのため、プレゼントとしてもおすすめできる石鹸です。
重曹を使わない石鹸の作り方【石鹸素地を使う】
固形石鹸を使う方法は先ほどご紹介しましたが、重曹も固形石鹸も手元にない場合は、「石鹸素地」を購入することをおすすめします。
石鹸素地とは、油脂の中に含まれる脂肪酸と水酸化ナトリウム(水酸化カリウム)を混ぜて、化学反応したもので、水を加えるだけで石鹸となります。
【材料】
・石鹸素地 300g
・水 40㏄
・好みのアロマオイルなど
【道具】
・ビニール袋
・型
【石鹸素地を活用したオリジナル石鹸の作り方】
①石鹸素地を袋に入れてください。
②水を半分入れてこねましょう。
③さらに残った水を足してこねます。
④好みのかたちにしたり、型に入れてください。
⑤4から5日乾燥させて完成です。
この作り方は、力も必要がなく簡単に石鹸が作れます。
ただ、水を多く入れてしまうとこねるときに泡が立ってしまいますから注意しましょう。
かたちは手ごねで作ったままでもいいですし、好みの型に入れて作るのもいいでしょう。
好みの香りを楽しむためにも、完成後は密閉できる容器に入れておくと香りが長持ちします。
石鹸素地なので、毒性や皮膚への刺激もないため、体はもちろんのこと、頭髪や洗顔でも安心して使えます。
手作り石鹸の中では一番作りやすく、プレゼントにも最適でしょう。
石鹸作りだけではもったいない重曹の魅力
石鹸作りで重曹が余ってしまったら、お掃除に役立つ重曹スプレーや重曹ペーストを作ってみませんか。
重曹は苛性ソーダの代わりだけではなく、
・汚れを浮かせる
・研磨効果のある粒子
・消臭
・環境に優しい
というように、優れた能力があるため、キッチンやリビングのお掃除にも役立つ存在です。
重曹スプレーの作り方はとても簡単で、100mlの水に小さじ1の重曹を入れて混ぜるだけです。
溶けにくい場合もありますので、ぬるま湯を使ってもいいでしょう。
重曹を入れすぎると、吹き付けた後の拭き取りが大変になりますから、注意しましょう。
重曹ペーストの作り方も簡単で、液体洗剤か水に重曹を少量入れて溶くだけです。
重曹は、アルカリ洗剤や界面活性剤の役目をしますので、しつこい油汚れや、皮脂汚れに最適でしょう。
男性の場合、普段からキッチンの油汚れに気を使える人は多くないですから、年末の大掃除にぜひ、重曹スプレーや重曹ペーストを使ってみてください。
使用の際は、手荒れ防止のために手袋を使用することをおすすめします。
手作り石鹸は魅力がたくさん
手作りの石鹸の魅力は、環境に優しいものであったり、自分好みのオリジナルが作れることです。
家事に役立つ石鹸から肌にいい石鹸と、様々な種類の手作り石鹸をご紹介しましたが、アレンジ次第で成分や、かたち、香りは多岐に渡ります。
重曹を使用した石鹸も、使用しない石鹸も、どちらもそれぞれに良いところがあります。
自分好みの石鹸作り、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。