自分の耳垢の状態を把握してますか?
もし音が聞こえづらくなっている場合は、耳垢に異常があるのかもしれません。
「耳垢が多い」、「耳垢が湿ってる」などの変化を感じている男性は注意が必要です。
もしかしたら、耳掃除のやり方が間違っているかもしれないからです。
この記事で耳垢のことについて知り、正しい方法を学びましょう。
なぜ耳垢があるの?
「耳の中がかゆく、ムズムズする」と違和感を感じることがありますよね。
この違和感が原因で耳掃除をやりすぎてしまう男性もいるかと思います。
ですが、耳掃除をやりすぎると、「耳垢が多い」「耳垢が湿ってる」などの症状を招いてしまいます。
このように耳のトラブルの原因ともなる耳垢ですが、そもそもなぜ耳には耳垢があるのでしょうか。
耳垢は、体に不必要な物質が混ざり合ってできたものです。
例えば、空気中のホコリや体から分泌された皮脂、剥がれ落ちた皮膚などです。
このことから、耳垢は耳には必要が無いように思われますが、実は耳の中を守ってくれるバリアの役割を持っています。
耳の中に耳垢があることで、耳の中の乾燥を防ぎ、雑菌の繁殖も抑えられるのです。
このような働きがある耳垢ですが、本体は自然と耳の外に排出されるはずです。
しかし、耳掃除のやりすぎなどで耳の中をいじりすぎると、耳本来の耳垢を外に排出する働きを邪魔することになってしまいます。
このことが原因となり、耳垢が多くなってしまうということがあります。
耳垢が多くなってしまう理由については、次の項で詳しくお話しします。
耳垢が多くなる原因
耳垢が多くなる原因は、耳掃除のやりすぎが考えられます。
本来であれば、自分で耳掃除をする回数は月に1~2回程が目安となります。
しかし、耳垢を気にしすぎる人はどうしても耳掃除の回数が多くなりがちです。
耳掃除のやり方が正しければ問題はないのですが、誤った耳掃除を複数回繰り返すことで、耳垢を耳の奥に押し込んでしまうことがあります。
このことが原因で、耳垢が耳の外に自然に排出される働きを阻害し、どんどん耳垢が詰まってしまうのです。
また、耳掃除は少なからず耳の中の皮膚を刺激します。
もし、その刺激により耳の中が傷ついた場合は、その部分から分泌液が出てくることがあります。
この分泌液が耳垢を湿らせて、耳の中にたまってしまうこともあるのです。
このように、耳掃除をのやりすぎは耳垢を多くするだけではなく、耳垢を湿らせることにも繋がります。
次の項で湿ってる耳垢についてお話ししていきます。
耳垢が湿ってることが多いときは注意!
耳垢は体質的に普段から湿ってる人も存在します。
ですが、急に耳垢が湿ってきたという人は、耳に何かしらのトラブルが起きていることが考えられます。
まずは、湿った耳垢について詳しくお話ししていきます。
先ほど、耳の中の分泌液によって耳垢が湿ってしまうことがあるとお話ししました。
耳の中の皮膚は薄く敏感なので、ちょっとした刺激でも傷がついてしまうのです。
また、それ以外にも耳垢が湿る理由があります。
それは、イヤホンなどで耳をふさぐことです。
最近は、散歩やランニング、通勤中などにイヤホンをつけている男性を見かけることが多くなりました。
しかし、耳の入り口をふさぐことで耳の中の湿気が逃げにくく、蒸れて耳垢が湿ってしまうのです。
耳垢は湿ってしまうと、耳の外への排出が難しくなります。
すると、耳垢がたまり、ひどい場合は病院での治療が必要になることもあります。
症状がひどいまま放っておくと状態が悪化してしまうことも多いです。
もし、耳の異常が続く場合は、自分で判断するのではなく、専門の病院で早めに診察してもらいましょう。
耳垢が多い?湿ってる?おすすめの耳掃除方法
耳垢が多い人や湿ってる人は、基本的にはあまり耳掃除はしないほうが症状の悪化を防ぐことができます。
しかし、「どうしても耳垢が気になる」という男性は、耳の入り口付近だけを優しく掃除するようにしましょう。
まずは、耳かきで産毛についている耳垢のみを取ります。
そのときには、耳の奥まで耳かきを突っ込まないようにして、皮膚との接触もできるだけ避けるようにしましょう。
次に、綿棒を使って耳の中の側面を優しく拭き取ってください。
このときも、皮膚に刺激を与えないようにして、摩擦を避けます。
耳掃除をするときの綿棒は黒いほうがおすすめです。
黒い綿棒ならば、取れた耳垢を確認しやすいですし、物足りなさを感じて過剰に耳掃除をすることも防ぐことができます。
耳の中をきれいにするためには、耳かきや綿棒だけではなく洗浄液を使うという方法もあります。
次項では、耳を掃除するための洗浄液について詳しくお話しします。
耳垢が気になるときは洗浄液を使おう!
湿ってる耳垢が乾いて耳にこびりついてしまうと、耳かきで取るのは難しくなってしまいます。
耳かきで無理に耳垢を取ろうとすると、耳の中を傷つけてしまうことにもなりかねません。
そんな時に便利なのが洗浄液です。
洗浄液の使い方は難しくありません。
綿棒に洗浄液を含ませ、その綿棒で耳の中を掃除するだけです。
おすすめは小林製薬から発売されている『天使のミミクリン』です。
綿棒と洗浄液がセットになっていることに加え、540円(参考価格)という低価格も魅力的です。
耳垢を柔らかくしてくれるので、取れにくい汚れもすっきりと落としてくれます。
保湿剤も配合されているので、耳の中の敏感な部分でもいたわりながら使うことができます。
綿棒も、掃除をする部分と拭き取る部分で分かれているので、衛生面でも心配がありません。
この洗浄液の成分は主にエタノールです。
人によっては、洗浄液の成分が合わないこともありますので、事前に自分に合っているかどうかを試しておきましょう。
洗浄液を使えば、取りにくく多い耳垢も掃除することができます。
しかし、自己流で過剰に耳掃除をすることはあまりおすすめできません。
どちらにしても、自分での耳掃除は月数回に抑えて、あとは定期的に病院で耳の掃除をお願いしましょう。
耳垢が湿ってる人はワキガの可能性が!?
耳垢が湿ってるとワキガだという話を耳にしたことがありますか。
これは、耳の中にアポクリン汗腺があることが原因です。
耳垢には「多い・少ない」「乾燥してる・湿ってる」など人によって違いがあります。
これと同じように、アポクリン汗腺も人によって量が異なるのです。
脇にアポクリン汗腺が多い人は、耳にも多い人がほとんどです。
そのため、耳の中でアポクリン汗腺から汗が出ることで耳垢が湿り、その耳垢から嫌なニオイが発生してくるのです。
ワキガはアポクリン汗腺から分泌された汗と雑菌が混ざり合い、分解されることでニオイを発生させます。
このワキガと同じ現象が、耳の中でも起きているのです。
自分が発している臭いは、自分では気づきにくいものです。
もし、人からの指摘で臭いが気になるようなら、病院で診断を受けるようにしてください。
正しい耳掃除で健康的な耳垢を手に入れよう!
耳垢は耳の健康を維持してくれる大切なものです。
間違った耳掃除を続けている男性は、注意しなければなりません。
過剰な耳掃除は、耳垢の量を増加させ、湿り気を帯びるなど状態も悪化させてしまいます。
できるだけ耳の奥まで掃除することは避け、耳の入り口付近を優しく掃除するように心掛けましょう。
もしも、耳垢の異常が続くようでしたら、専門の病院で診察を受けるようにしてください。