顔の中でもエラに脂肪がついてしまうと、お腹や足とは違って、意識して動かすのが難しい部分なので、なかなか簡単には落とせません。
そこで今回は、今よりもっとシャープな印象に見せたい方に、エラの周りにある脂肪の落とし方をご紹介します。
エラに付いた脂肪を落とすセルフマッサージ
エラ周りの脂肪の落とし方として、一般的なのはやはり自宅マッサージです。
両耳後ろから鎖骨にかけて指の腹で押し、滑らせるようにマッサージします。
耳回りにはたくさんのリンパ節が集中しているので、滞留していた老廃物を流し出してやることで脂肪の蓄積を防ぐことができます。
耳裏から、耳たぶの後ろにあるくぼみのところを特に刺激してやるのが効果的です。
ただし、あまり強くこすり過ぎると、摩擦で肌を痛めてしまう場合があるので注意が必要です。
もし痛いと感じるようであれば、保湿系のクリームを塗ってから行うのが良いでしょう。
また姿勢が悪いとエラが目立って見えてしまうため、常に背筋を伸ばしてあごをぐっと後ろに引くように意識すると、日頃からシャープに見せることができます。
エラ周りの脂肪吸引という選択肢
脂肪吸引というのは、エラ周りのお肉を特別な施術によって吸引してしまい、物理的に取り除いてしまうという脂肪の落とし方のことです。
これは厳密には、頬や顎の部分の脂肪を吸引することを指します。
というのも、いわゆるエラというのは、耳の下あたりにある、あごの付け根の角ばった骨である下顎角という部分の俗称で、実は顔を大きく見せる本質的な原因はこの骨というよりも、エラそのものではなくその周辺の頬や顎の脂肪である場合が少なくありません。
いわばエラを強調する周辺の脂肪を吸い出してやることで、目立たなくするという施術になります。
また脂肪吸引では、脂肪細胞の数自体を減らすことになります。
そのため、再度脂肪がつきにくく、極端に体重が増加しない限りは一生その効果を継続させられる場合がほとんどです。
費用はクリニックによってさまざまですが、平均相場ではおおよそ40万円程度のようです。
ただしこの金額は、吸引する脂肪の多寡などによっても変わるため、実際にどれくらいの費用が必要かは、カウンセリングを受けてみるまではわかりません。
ちなみに、料金設定として頬と顎を別に設定しているクリニックが多いので、これらを同時に施術することで費用が抑えられる場合もあります。
あるいは、美容整形や脂肪吸引施術のモニターを募集しているクリニックでモニター契約を申し込むと、アンケート協力などを条件に、一般料金よりも低価格で受けられる場合もあるので、探してみてもいいかもしれません。
脂肪吸引以外の方法で脂肪の落とし方を検討した方が良い人とは?
上で紹介した通り、脂肪の落とし方として吸引施術は非常に効果が見込め、継続性についても申し分のない方法ではありますが、人によって向き不向きがあります。
向いている人というのは、そもそも顔が大きく見える原因が頬や顎についてしまったことでエラを強調させてしまっている人です。
こういったタイプである場合は、脂肪吸引を行うことで圧倒的な効果を見られます。
試しに顔を下に向けて、あごの肉をつまんでみてください。
ここでぜい肉をつまめた人は、あごの脂肪吸引に効果が期待できます。
頬の脂肪は、頬骨、下顎、下顎角の三点を結んだ内側から吸引するという仕組みになっていますが、この三点よりも頬が膨らんでいる場合は、吸引施術が可能です。
こういった場合は頬の丸みが緩和され、シャープでほっそりとした見た目を手に入れることができるでしょう。
一方で向いていない人というのは、上記のチェックをした際に脂肪をつまめなかったり、目視でぜい肉の膨らみを確認できない傾向にあります。
エラが出っ張って顔が大きく見える原因は脂肪が付いてしまっていることではなく、骨格や筋肉の問題である可能性を考えてみた方がいいかもしれません。
また、顔はもともと脂肪が少ない部分であり、必要以上の脂肪を吸引してしまうと、頬がこけたり、くぼんでしまい、老けて見えたり、病がちな印象を与えてしまいかねません。
取り除いた脂肪を後からもとに戻すことはできないので、思い込みで強引な施術を行わないように自分の選択が適切かどうかは、医師とよく相談しながら考えましょう。
エラ張りは脂肪の落とし方を知れば緩和できる?
いくら脂肪の落とし方を工夫していも、エラ張りが改善されない例もあります。
それは、エラ周りの筋肉である咬筋が発達してしまっている場合です。
これは就寝中の歯ぎしり、仕事中に無意識に食いしばってしまう癖、寒さで体が丸くなる時に一緒についつい力んでしまうとき、こういった日常の中での無意識の所作で咬筋は大きくなります。
咬筋の発達というのは、多くの場合歯ぎしり、食いしばりというような、いわば無意識の筋トレによって起こるものです。
このような場合には、筋肉をほぐしてやり、無理な力がエラ周りに集中しないようにマッサージをしてやる必要あります。
具体的には、首、あご、こめかみ周辺の三つの箇所にある筋肉にアプローチしていきます。
例えば首周りの筋肉が収縮すると、食いしばりなどの咬筋の発達につながりますし、こめかみを動かさずに咀嚼をすることもできません。
これらの関連する筋肉をお風呂などでマッサージして、日々の緊張から解放してやることで、無駄な筋肉が増えていってしまうことを防ぐことができます。
エラの脂肪を落とし方を考える前に注意すべきこと!
ここまで見てきた通り、エラの脂肪の落とし方、張り出しの解消というのは、原因別に考えていく必要があります。
だからこそ、生活習慣の見直しで改善させられるのであれば、それに越したことはないでしょう。
エラの張り出しを作ってしまう習慣で最も恐ろしいのは、「食事中、片方の歯でばかり噛むことが多い」人です。
片方の歯ばかりで噛んでしまっていると、左右での筋肉の使われ方に差が生まれ、だんだんと発達度合いが異なってきてしまいます。
そうなるとこれが顔の歪みにつながり、人の印象としては、その歪さを補正しようとして大きいエラを持っていると考えてしまいます。
また、あまり笑わない人も注意が必要です。
多くのメディアで耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、表情筋が鍛えられないと、顔に脂肪が付きやすくなってしまいます。
これはエラ周りについても例外ではなく、肉のたるみやぜい肉の増加につながっていきます。
朝の10秒でできるエラ周りのむくみの落とし方
エラが張り出しやすい人は、朝もむくみやすい傾向にあります。
むくみの落とし方としては、とにかくエラ周りの血流を活性化させることです。
頬骨の下のエラの部分を軽くグリグリ押してやるのが最も簡単な方法かもしれません。
特に下顎の骨から内側に「頬車」というツボあるので、ここを刺激することが効果を高めるポイントです。
水分代謝が上がり、いわゆるフェイスラインのむくみ改善へとつながっていくという理屈です。
もし習慣化できるなら、朝だけではなく、入浴中にも行うと、脂肪を落とすことにもつながるので、おすすめです。
忙しい朝にやることなので、なかなか大変だと思いますが、飲み会の次の日など、どうしてもむくんでしまうことがわかっているときなどには、あらかじめ5分だけでも早くアラームをセットしてしまうというのも良いかもしれません。
エラの張り出しを緩和させるには、その原因を探ることが大切!
エラが張り出している原因というのはさまざまで、人によっては単に脂肪がついてしまっているだけではない場合もあります。
そのため、いかにして、エラ周りのラインをほっそりさせるかは、チェック方法を活用しても個人で判断できないなら、クリニック等に相談してみるのが確実かもしれません。