耳垢のカサカサとした音が気になる!取れない耳垢の対処法

ふと頭を動かしたときに、耳垢のカサカサとした音が気になることがありませんか。

ちょっとした音でも、耳の奥から聞こえてくると、どうしても違和感を持ってしまいますよね。

もしかしたら耳の病気を疑ってしまう男性もいるのではないでしょうか。

この記事では、耳垢が気になる人に向けて耳垢についての情報をご紹介していきます。

取れない耳垢に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

耳垢が取れない!「そもそも耳垢は必要なの?」

「耳垢が取れない」「たまった耳垢が原因で耳の中でカサカサとした音がする」など、耳の悩みを抱えていませんか。

また、耳掃除が癖になってしまい、耳の中が敏感になっているという男性も少なくないでしょう。

しかし、耳の中をあまりにもいじりすぎると、症状が改善するどころか悪化してしまうこともあります。

ときに耳の不調の原因ともなる耳垢ですが、そもそもなぜ耳垢は耳の中に存在しているのでしょうか。

その耳垢の働きについて、これからお話ししていきます。

まず耳垢の大きな働きとして、異物の侵入を防ぐということが挙げられます。

適度な湿り気を帯びた耳垢は、ゴミやホコリなどの異物を吸着し、耳垢とともに自然に外へと排出してくれる働きがあります。

また、耳垢は抗菌作用も持っているので、ウイルスなどの感染を防御する働きも担っています。

そしてこの湿った耳垢は、耳の中の皮膚や鼓膜を保護するためにも役立ちます。

このように耳の中を守るために重要な役割を持った耳垢ですが、その耳垢が何でできているかご存知でしょうか。

次項では、耳垢が何でできているのかについてお話しします。

耳垢が取れない!「耳垢は何でできているの?」

耳垢は読んで字のごとく耳から出る垢のことです。

耳の中には耳垢腺と皮脂腺があり、そこから出る分泌液やゴミが混ざり合うことで耳垢となります。

耳の中のゴミには剥がれ落ちた皮膚や耳から抜け落ちた毛、外部から侵入したホコリなどが含まれます。

一般的に耳垢は、耳の入り口付近から約1~1.5センチの場所にしか存在しておらず、この耳垢は入り口付近の耳の毛の働きにより外に自然に排出されます。

耳垢には大きく分けて2種類のタイプがあります。

それが「乾性耳垢」と「湿性耳垢」です。

この二つの耳垢は人種により分かれることが多く、日本人の約85%が乾性耳垢といわれています。

耳でカサカサとした音がする人は乾性耳垢であることが多いと思われます。

耳垢が本来持っている働きが正常な状態であれば、耳垢がたまるようなことはありません。

しかし、この本来の働きを損なってしまうと、耳垢が取れない、不快な音がするというような事態になることもあるのです。

鼓膜に耳垢が触れるとカサカサと音がする!?

ここまでのお話で耳垢の働きについてお分かりいただけたかと思います。

しかし、耳の中でカサカサとしたと音がする場合、やはり気になってしまいますよね。

それでは、なぜ耳の中でカサカサというような音がすることがあるのでしょうか。

その可能性として考えられるのは、耳垢が鼓膜に触れているということです。

耳垢が鼓膜に触れてしまうのは、過剰な耳掃除が原因になっていることが多いです。

耳垢がどうしても取れないときは、耳の奥まで耳かきを突っ込んでしまうこともあるのではないでしょうか。

そうすると、耳垢が鼓膜付近まで押し込まれ、ひどいときには鼓膜に耳垢がこびりつき、カサカサという音が発生してしまうのです。

本来であれば、耳掃除は耳の入り口付近を月一回程度優しく行うだけで十分なはずです。

しかし、耳掃除が習慣化していたり、異物感が気になってしまうと、耳掃除をやりすぎてしまう傾向が強くなります。

このカサカサ音を軽減するためには、耳垢の正しい掃除の方法を覚える必要があります。

次項から耳垢が取れない人に向けて正しい耳掃除のやり方をご紹介していきますので、参考にしてみてください。

音が気になる!取れない耳垢はどうすればいいの?

耳の中でカサカサと音がなるのは、耳掃除のやり方が間違っていることが考えられます。

耳垢の正しい掃除方法を学び、「耳垢が取れない」「耳の中が傷つく」などのトラブルを回避しましょう。

まずは、耳掃除をする前に基本的な考え方をお話しします。

大事なことは、「耳垢は耳掃除をしなくても自然に排出される」ということです。

そのため、耳掃除をする頻度は月1回程度を目安にすると良いでしょう。

また、耳掃除をするときは力を入れずに優しく行い、耳の奥ではなく入り口付近を掃除するようにしてください。

耳掃除が必要なのは耳の入り口から1~1.5センチ程度です。

耳掃除をやりすぎると、雑菌などから耳の中を守ってくれている耳垢を取ってしまうだけではなく、耳の中を傷つけてしまうこともあります。

男性の場合、耳掃除の際に力を入れすぎてしまうこともありますので、なおさら優しく行わないといけません。

耳の中に傷がつくと、そこから雑菌が侵入し、さらに耳垢が増えてしまうことになりかねませんので、注意してください。

次項で、その方法について詳しくお話ししていきます。

「乾性耳垢」と「湿性耳垢」の2つのタイプに分けてお話ししていきますので、ご自分の耳垢のタイプに合わせて行ってみてください。

2つのタイプに分けた耳掃除方法

それでは、「耳垢が取れない」「音が気になる」と悩んでいる人に向けて、正しい耳掃除の方法についてお話しします。

ここでは、2種類の耳垢のタイプに分けてお話ししていきます。

●乾性耳垢タイプの場合

このタイプの人の耳垢は、本来であれば耳掃除の必要が無いといっても過言ではありません。

耳掃除をしなかったとしても、耳が持つ本来の力により自然に耳垢が排出されるでしょう。

それでも、もし耳垢が気になる場合は、耳の入り口から1.5センチ程度外側の部分を綿棒や耳かきで優しく撫でるように耳掃除を行ってください。

この時に、耳垢が奥に入り込まないように、外に向かって掃き出すようにしましょう。

綿棒の大きさも耳の穴より一回り小さいものを選ぶことにより、耳垢を奥に押し込むリスクを減らすことができます。

●湿性耳垢タイプの場合

耳の中に綿棒を1.5センチ程度入れて、くるくると外に向かって数回拭き取ります。

湿性耳垢タイプの場合ご自分でのケアが難しいこともありますので、数か月に一度耳鼻科で掃除をしてもらうことをおすすめします。

大きい音は厳禁!毎日の生活を見直して耳の健康を取り戻す!

耳の健康を維持するためには、正しい掃除方法を覚えるだけではなく生活習慣を見直すことも大切です。

まず、ヘッドホンなどで大音量の音を長時間にわたって聞くことは避けましょう。

耳は使い続けていると、ダメージが蓄積されていきます。

そのため、音楽を聞くようなときは時間を決めるようにして、定期的に耳を休ませる時間をつくりましょう。

また、バランスの良い食事を取ることも大切です。

耳に良いとされるビタミンB群やカルシウムなどの栄養素を積極的に摂取してください。

そして、適度な運動や質の良い睡眠も重要です。

規則正しい生活を送ることで、耳の状態も改善していくことでしょう。

どうしても耳垢が取れないという男性は、直接耳垢を除去するのではなく、体の内側から働きかけるのも効果的ですよ。

耳垢の掃除はほどほどに!

耳垢が取れずに気になるからといって、過度な耳掃除を繰り返すことは危険です。

そのようなことを続けていると、耳の状態が改善するどころか症状を悪化させることもあるでしょう。

耳掃除は適切な回数を守り、優しく丁寧に行ってください。

もしご自分での耳掃除が不安な場合は、耳鼻科で定期的に耳掃除をしてもらうのもおすすめです。