花粉の季節や乾燥した季節、お店の中とて環境はいいとは決して言えません。
接客をする時、マスクをしながらしたいと思う気持ちも分かります。
しかし、「それってマナー的にどうなの?」とあまり良い印象に思わない方もいらっしゃいます。
今回はそんな方のために、マスクをしながらの接客についてご紹介します。
接客をするということは
お客様と最も距離が近く、自身の行動全てを見られると言っても過言ではない職種、それが接客業です。
街やお店に行けば、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」の掛け声が聞こえてきますよね。
そんな接客業ですが、実際どんな仕事をしているのか、その仕事ぶりは、実際に体験していないとなかなか分からないものです。
まずはそんな接客業に関して、「そもそも接客するということとは?」ということについて、ご説明します。
この記事を参考に、接客業をしてみたり、接客業をしている店員さんに対する態度が変わってくるのではないでしょうか。
では、早速接客についてご説明していきます。
接客とは、「人と物を繋ぐための仲介役」として捉えることができます。
そう考えると、確かに物と人との間には、必ずと言っていいほど接客を行っている店員さんの存在があることが理解できてくるのではないでしょうか。
そこで、次項ではマスクをしながらの接客について考えていきます。
接客中に気をつけるべきマナーとは、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
接客で気をつけなければならないマナー
接客中のマナーは大事です。
テーブルに肘をつかないとか、お辞儀をする角度など、細かく気にしなければならないことが山ほどあります。
しかし接客業をする上で、それらをしっかり守らなければいけないのです。
お客様のことを第一に考え、どう言った立ち振る舞いをしたらいいのか、常に考えていなければなりません。
そこには正解や不正解もあやふやな部分はありますが、マナーとは、まず相手を重んじることからなるべく自然に行うべき行為だと言えます。
そのため、日頃の日常生活でも相手のことを考えて生活ができている人というのは、少しの研修だけでも礼儀やマナーがしっかりできるものです。
しかし、必ずしも不備が無い対応ができるかというと、難しいことではあります。
少なくとも、「自分がされたら嫌だな」ということを避ければ、「よく考えて接客をしてくれているんだな」と好印象を与えられるでしょう。
しかし、それも時代の変化とともに変わります。
何が正しくて間違いなのかは、常に考えながら仕事をしていくような指導がなされています。
変化に対応することも大事ですし、変わらず守り続けることも大事です。
そうなってくると、マスクの着用はマナー違反なのか、ということを考えられるのではないでしょうか。
次項でもう少し詳しくそのことについて触れていきます。
接客中のマスク着用はマナー的にあり!?
さて、いよいよ接客中のマスクの着用について考えていきたいと思うのですが、マスクの着用はあまりマナーとしてお勧めできません。
なぜかと言いますと、マスクをしていると、顔が隠れてしまいます。
接客にとって、表情というのは非常に大事な要素の一つであります。
そのため、表情が読み取れなくなってしまうマスク着用時の接客は、あまりよろしくないのです。
しかし、花粉の季節だったり、咳やくしゃみが止まらなかったりする場合はどうすればいいのでしょう。
薬で症状を抑える方法もありますが、効果には個人差があります。
このことを考えると、マスク着用は止むを得ない場合もあるということが言えるでしょう。
しかし、注意しなければならないのは、不調によるものではなく単純に自分の素顔を隠す目的でマスクを着用する場合です。
お客様によっては「接客をしようという意識が薄い!」と悪い印象を与える場合があるからです。
どの段階でマスク着用が許されて、どの段階ではするべきでないかは、判断の難しいところです。
どちらにせよ、お客様のことをよく考え、その時の格好はどうすればいいのか、その場の環境で考えると良いでしょう。
マスク着用が必ずしもいけない、ということはないのです。
マスクの種類は関係しているの?
次にマスク着用時の見た目について考えてみましょう。
着用するマスクについて、どんな見た目のものをするべきなのでしょうか。
基本的にお勧めするものは、白い無地のマスクでしょう。
形は問いません。
立体型であったり紙タイプのもの、布タイプのもの、ゴムが付いているものなど挙げられます。
どんな種類にせよ、長時間接客をすることを考慮すると疲れにくいタイプのものがいいですね。
一方、キャラクターがプリントされたものを着用した場合、「仕事というより遊びに来ている」とお客様に見られるかもしれません。
しかし、そのマスクがお客様との会話のきっかけになる場合も、無きにしも非ずです。
マスクに限らず時には仕事と関係のない話で盛り上がり、そこから購入に繋がる場面もありますからね。
変わったマスクをしているねとか、可愛いマスクしてるねなど、お客様の方から声をかけてくれるかもしれません。
ただし、大抵の場合、その場にふさわしくないものだと見られる傾向にあるため、マナーとして注意が必要です。
ところが、仕事時の制服やユニフォームのデザインも柔軟にどんどん変わってきていて、可愛らしいものや、凝ったデザインのものも増えてきています。
そう考えると、新しいデザインのマスク、一風変わったマスクをしていても、決して悪くないのではないでしょうか。
そのあたりは曖昧なところも多いので、一度店長に相談してみることをお勧めします。
それでは少し横道に逸れますが、マスク以外のものはどうなのでしょうか。
マスク以外のものはどうなの?
接客時のマナーとして、重要なことに「お客様のことを第一に考える」ということがあります。
しかしそのためには、自分の身体が健康体であることが大前提にあるとも言えるでしょう。
そんな折、マスク以外にも持参していいものや、着用していいと考えられるものがあります。
この項ではそれらについて、挙げていきます。
まず気になるのが、アクセサリーの問題です。
腕時計やブレスレット、ネックレスはどうでしょうか。
これらは基本的に許されていない場合がほとんどです。
業務中は、仕事場にある時計で時刻を確認することができますし、腕をよく動かす職種だった場合、アクセサリーが色々な箇所に当たってしまうと、商品を傷つける場合もあります。
ネックレス着用は、お客様より自分を良く見せようとしてはいけないということを考えると、ふさわしくないでしょう。
しかしヘアピンや、ヘアゴムなどはどうでしょうか。
髪は接客中邪魔になってはいけません。
ですから、長い髪を束ねるためには、ヘアピンやヘアゴムは、必要なものとして捉えて良いでしょう。
しかしここでもデザインは重要です。
地味目の色を選び、あまりに目立つものは避けたほうがよろしいでしょう。
マナーさえ守っていればいいの?
マスクの着用が許されていれば、マスクをしながら何をしてもいいのかと言いますと、決してそうではありません。
マナーを守ることは当たり前であり、その上で自分にできることをするべきです。
例えば、マスクをしているから、接客中ガムを噛んでいてもいいとか、匂いのきつい食べ物を昼休憩の時などに進んで食べたり、歯を磨かなくていいという考え方は、間違っています。
マスク着用が許されているから、マスク越しに何をしてもいいというわけではありません。
接客中の笑顔の表情や、ハキハキとした声で喋ることも、たとえマスクをしていても心がけなくてはなりません。
その裏には、お客様に気持ちのいい思いをして帰ってもらいたいという気持ちがあるということも、忘れてはなりません。
接客業は人に見られる職種
接客業において、常に人に見られることを、考えながら行動したり発言をしなければなりません。
そのため、身なりや容姿には細心の注意が必要になってきます。
気持ちのいい接客をして、お客様にもいい思いをしていただくために、どんな接客をしたらいいのかに努めることが大事なのです。