髭剃りが原因?!気になる肌荒れを治すには皮膚科が良い?

「最近、顔の肌の調子が悪く、髭剃りするとヒリヒリする…。皮膚科に行った方が良いのかな」などという悩みをお持ちの男性も多いのではないでしょうか。

清潔感を保つための毎日の習慣として、男性には欠かせない「髭剃り」ですので、肌の問題は早めに解決した方が良いでしょう。

ここでは、肌荒れがどうして起こるのか、どうしても気になる時はどうしたら良いのか、そして、肌荒れを起こさないようにするための対策法をご紹介していきます。

肌荒れの原因は髭剃りのせい?どうして起こる?

「しばらく肌荒れが続いていて気になる…」そんな人は、毎日の髭剃りが原因で、肌荒れになっている可能性が高いと考えられます。

髭剃りをする時は、カミソリの刃が肌の表面に直接あたっているため、肌の表面にある角質層までも一緒に削ってしまい、傷つけてしまうことになるのです。

角質層というのは、肌の表面を構成する組織で、肌内部の水分を保ち、肌の乾燥や雑菌が入ってくるのを防ぐ働きをする部分です。

髭剃り時に、カミソリやシェーバーの刃によって、角質層に傷がついたり、剥がれ落ちることから、内部の水分が出てしまい、外部からの刺激に敏感になってしまいます。

本来は、代謝によって回復するものですが、傷が深かったり、菌に感染することにより、肌荒れが発生し、ニキビをはじめ、痛みや肌の赤みなどの肌トラブルが起こることになります。

このように、肌荒れに気づいても、そのまま同じような髭剃りを続けると、肌荒れを悪化させることになり得ます。

そうならないようにするために、まずできる対処法はあるのでしょうか。

次章では、まだ皮膚科に行くほどではない状態で、肌荒れをこれ以上悪化させないための対処法についてお話ししていきます。

髭剃りで肌荒れしたかも!?と思った時の対処法とは?

先ほどは、髭剃りによって肌荒れが起こってしまう原因についてのお話をしました。

しかし、肌荒れしているからと言って、髭剃りをせずに、髭が伸びたままで会社に行くわけにはいきませんね。

それでは、肌荒れしてきたと思ったら、行なった方が良いとされる対処法をご紹介します。

●カミソリやシェーバーの刃を取り替える

髭剃りに使っている刃というのは、使ううちに切れ味も悪くなり、雑菌が繁殖するなどして、徐々に劣化していくものです。

切れなくなった刃で無理に剃ろうとすると、肌を今以上に傷つけることになります。

肌荒れを感じる前に、刃を定期的に交換することを意識しましょう。

●シェービング剤を使って髭剃りをする

髭剃りをする際には、シェービング剤を使うことにより、髭をやわらかくし、剃る時の引っかかりを予防したり、肌と擦れることによる摩擦を少なくすることが可能なため、肌への負担を抑える効果が期待できます。

●カミソリを使っている場合は、電動シェーバーに変えてみる

今まで、カミソリで髭剃りをしていて、肌荒れを起こした場合は、電動のシェーバーに変えてみることもおすすめします。

電動のシェーバーは、外刃を肌に押しあてながら髭を切っていく仕組みなので、カミソリに比べると、肌が傷つきにくいと言われています。

●髭剃り後には、しっかりと保湿をしてケアをする

髭を剃った後の肌は、角質層に傷がつくなど、肌が敏感になっているため、丁寧にケアをすることが必要です。

顔についた髭やシェービング剤を洗い流したら、化粧水やアフターシェーブローションなどを顔全体になじませ、しっかりと保湿を行ないましょう。

ここでは、軽い肌荒れの場合の対処法をご紹介しましたが、肌荒れが悪化してしまった場合や、早く治したいという方の場合には、皮膚科に行くという方法もあります。

次章では、皮膚科について、詳しくお話ししていきます。

肌荒れを早く治したい!そんな人は皮膚科がおすすめ!

肌荒れに限らず、自分の身体に関わることについて、早く治したいのであれば、「専門の医師」に診てもらうことが一番の近道です。

髭剃りによる肌荒れがとても気になるようなら、皮膚科を受診することをおすすめします。

皮膚科を受診することで、肌荒れを起こしている患部を検査して原因を探り、それぞれの症状に合う治療を行なってもらうことができます。

髭剃りによる肌荒れ(カミソリ負け)の正式名は、「尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)」と言われています。

カミソリで剃ったことによりできた傷から、皮膚常在菌である様々な菌が侵入して起こり、赤い発疹となります。

皮膚科では、カミソリ負けによる発疹と思われる場合には、顕微鏡検査を行ない、発疹の膿を採って顕微鏡で菌の種類を調べます。

次章では、皮膚科での具体的な治療法についてお話をしていきます。

皮膚科での髭剃りによる肌荒れの治療法とは?

皮膚科を受診して、施してもらえる治療法は、内服用の抗菌薬か外用の抗生剤が処方される場合がほとんどです。

髭剃りによる肌荒れは、先ほどもお話ししたように、細菌による炎症なので、菌を殺すための薬が処方されるということになります。

また、髭剃りによる肌荒れが起こりやすい理由として、肌のコンディションが悪い時に髭を剃ったためということも考えられます。

肌のコンディションが悪いと判断された場合は、ビタミンCなどのビタミン剤も処方されることがあります。

このように、皮膚科で診てもらい、薬をもらえば安心することはたしかですが、それだけで良いというわけではありません。

上記のような薬を長期にわたり使用していると、細菌が耐性を持ってしまうので、効かなくなってしまう場合もあり得ます。

薬に頼るだけではなく、今後、髭剃りによる肌荒れが起こらないようにするために、対策をしていく必要があります。

そのためには、どのような対策法があるのか、次章から、ご紹介していきます。

肌荒れを防ごう!正しい髭剃りの仕方を再確認!

皮膚科の薬を頼りにするだけではなく、今後の肌荒れを防ぐためには、正しい髭剃りの仕方を身につけることが必要となります。

まず、髭剃りにベストな肌のコンディションのタイミングというものがあります。

夜は、肌も疲れていて、傷つきやすくなっているため、髭剃りは控えた方が良いでしょう。

ベストなのは、朝、起床してからの10~20分後が、顔のむくみもとれて良いと言われています。

それでは、カミソリで剃る場合の手順をご説明します。

●洗顔&マッサージをする

洗顔をして肌の汚れを落としたら、髭を剃る部分をこすったりつまんだりして、毛穴を開かせます。

●髭をやわらかくする

カミソリで剃る場合は、髭剃り前に髭を膨らませてやわらかくすることが大切です。

ぬるま湯で洗顔をするか蒸しタオルを髭にあてた後、シェービングフォームなどのシェービング剤を泡立ててからたっぷりとつけましょう。

こうすることで、髭がやわらかくなり、剃りやすくなります。

●毛の流れに沿って剃っていく

もみあげや頬から剃り始めて、あごや鼻の下などの硬い髭が生えやすい所は、水分が浸透してやわらかくなってからの方が良いので、最後に剃ります。

髭の生えている方向に軽く滑らせるように剃ることがポイントです。

全体が剃り終わったら、剃りきれていない部分だけを髭の生えている方向と逆方向に剃ることで、剃り残しをなくすことができるでしょう。

●きれいにすすぐ

髭剃りが終わったら、水でしっかりと、きれいにすすぎましょう。

●肌を保湿する

化粧水や乳液をつけて保湿をして、肌を整えましょう。

面倒くさがらずに、これらのことを習慣づけていけば、髭剃りによる肌荒れを防ぐことにつながるでしょう。

皮膚科に行くほどの肌荒れをしないためには?

皮膚科に行かなければ心配なほどの、髭剃りによる肌荒れを起こさないようにするためには、先ほどのような正しい髭剃りの習慣を身につけることが大切です。

そして、髭剃りの仕方以外にも、日常生活の中で気をつけた方が良いことがあります。

それは、肌のコンディションにも影響を及ぼす「生活習慣」です。

●睡眠時間を十分にとる

十分な睡眠がとれていないと、肌の新陳代謝が悪くなり、肌荒れにつながってしまいます。

最低でも、6時間の睡眠がとれるようにしましょう。

●適度な運動をする

運動不足だと、血行が悪くなり、肌の新陳代謝も正常ではなくなり、老廃物がたまってしまいます。

休日などに、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動をすることをおすすめします。

●ストレス発散をする

ストレスがたまると、ホルモンバランスも乱れ、肌の新陳代謝も悪くなります。

夢中になれる趣味をみつけたり、半身浴やマッサージなどをして心身共にリラックスさせる習慣をつけることも大切です。

その他、多量の飲酒をすることや喫煙も肌に良くないので、適度な量を心がけると良いでしょう。

これらのポイントに気をつけることで、徐々に肌のコンディションも変わってくるでしょう。

正しい髭剃りの仕方と規則正しい生活で健康な肌に!

ここでは、肌荒れの原因と様々な対処法をご紹介してきました。

肌荒れに悩んでいた方は、ご自分はどう対処したら良いか、おわかりいただけたでしょうか。

早く治したい方やどうしても困った時は、皮膚科の先生に診てもらうことも対処法の一つです。

面倒がらずに、正しい髭剃りの仕方を習慣にして、規則正しい生活を送ることにより、髭剃りをしても肌荒れをしないような健康な肌と身体の健康も保つことができていくでしょう。