石鹸で髪を洗う!洗い方のコツを知ってその良さを実感しよう

男性の皆さんは何で髪を洗っていますか?

市販の合成シャンプーで洗っている人、石鹸で洗っている人、お湯だけで済ましている人など、髪にはいろいろ洗い方があります。

こちらでは、髪を「石鹸」で洗っている人、または「石鹸」での洗髪を試したいと思っている人へ、洗い方のコツをご紹介していきます。

この記事を参考に、ぜひ「石鹸」で髪を洗う、その効果を実感してみてください。

髪を「石鹸」で洗うのと「合成シャンプー」で洗うのとでは何が違う?①

髪を洗うのに「石鹸」を使うのと「合成シャンプー」を使うのとでは、何が違ってくるのでしょう。

石鹸での髪の洗い方をご説明する前に、石鹸の特徴を知っておく必要があります。

まずは、石鹸のシャンプーの特徴を合成シャンプーと比較してご説明します。

【石鹸のシャンプーの特徴】

石鹸は、動植物から作られる天然の油脂が主成分で、洗浄作用のある合成界面活性剤です。

この石鹸で作られる石鹸シャンプーには、石けん素地(カリ石けん素地)、石けん分(純石けん分)、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなどが主に含まれています。

天然素材なので安全性が高く、アレルギーやアトピーの方などにも安心してお使いいただけます。

また石鹸は、生分解性が高く、洗浄力の強さも魅力の一つです。

皮脂をしっかり落とせるので、さっぱりした洗い上がりになります。

頭皮がべたつきやすく、洗髪ですっきりしたいと考える男性には向いています。

石鹸のシャンプーには髪を柔らかくするような成分が入っていないため、使うと髪にコシが生まれ根元から立ち上がり、ふんわりとしたボリュームのある髪に仕上がります。

髪のボリュームにお悩みの方にも、石鹸のシャンプーはおすすめです。

では、合成シャンプーにはどのような特徴があるのでしょう。

次項で見ていきます。

髪を「石鹸」で洗うのと「合成シャンプー」で洗うのとでは何が違う?②

【合成シャンプーの特徴】

市販で売られている普通の合成シャンプーは、石油系の界面活性剤が使用され、様々な添加物とともに作られています。

この合成シャンプーのほとんどには「シリコン」が入っています。

シリコンは、配合されるとき「シリコンオイル」という油の状態で、このオイルの作用により髪一本一本に皮膜がつくられ、髪をコーティングします。

コーティングされた部分は水を弾く性質をもち、べたつかずにすべりの良い滑らかさを与えます。

シリコンは傷んだ髪の表面を保護でき、キューティクルの剥がれや切れ毛を予防できるので、普通のシャンプーやコンディショナーには多く用いられているのです。

サラサラな、指どおりの滑らかな髪の仕上がりを重視する場合は、効果を期待できます。

また最近では、ノンシリコンシャンプーも多く販売され、シリコンではなくオイルの作用で、さらさらな指どおりを実現する合成シャンプーも出ています。

合成シャンプーは、値段が安価なことも広く使われている理由の一つです。

このように、石鹸と合成シャンプーには、それぞれに良さがありますが、使用の仕方や洗い方でデメリットも出てきます。

次項ではそのデメリットについて詳しくご説明します。

石鹸のシャンプーと合成シャンプーのデメリットとは?

【石鹸のシャンプーのデメリット】

石鹸のシャンプーは、しっかり皮脂汚れを落とすことができ、洗い上がりもさっぱりとしますが、頭皮に必要な油分まで落としてしまう場合があります。

洗浄力が高いため洗い上がりがギシギシきしみやすく、洗い方にコツが必要です。

また洗い方によっては、髪をいためたり、石鹸の残りカスが付着してフケのように見えることもあるので、正しい洗い方を身につける必要があります。

【合成シャンプーのデメリット】

前述でも挙げたように、合成シャンプーにはシリコンなどのコーティング剤が含まれています。

シリコンは、髪の毛を保護する良い面もありますが、頭皮に付着すると毛穴を塞ぐこともあり、髪が生えにくくなったり、ニキビや吹き出物ができる原因にもなります。

ノンシリコンシャンプーにはシリコンは含まれていませんが、合成シャンプー自体が多くの添加物を含むため、肌や髪質に合わない場合、髪の毛や頭皮のトラブルの原因になります。

このように、石鹸のシャンプーにも合成シャンプーにもデメリットがありますが、身体に及ぼす影響を考えると、害のない「石鹸」で洗う方が安全で安心といえます。

次項では、石鹸での洗髪の具体的な洗い方についてご紹介していきます。

石鹸での髪の洗い方!そのテクニック①シャンプーの方法

石鹸での洗髪には、テクニックとコツが必要なため、多少面倒に感じる方もいるかもしれませんが、慣れてしまえば、そう難しいものではありません。

ではさっそく、洗い方をみてみましょう。

【石鹸での髪の洗い方】

①髪を濡らす前にブラッシングをする

髪の絡みやもつれをほぐし、髪や地肌の汚れを浮き上がらせます。

②お湯で軽く洗い流す

ホコリなどの汚れをまずお湯で洗い流しておくと、石鹸の泡立ちもよくなります。

頭皮までしっかり濡らしましょう。

③石鹸シャンプーをつける

液体石鹸も固形石鹸も、泡立てネットでしっかり泡立たせて髪の内部からつけていきましょう。

④マッサージするように洗う

指の腹を使って、髪全体に泡が行き渡るように泡立てて洗います。

⑤お湯でしっかりすすぐ

石鹸をしっかり落とすように洗い流します。

このとき、髪がきしむので、むやみに指は通さず、手全体を使って丁寧に洗い流します。

洗った後は、リンスでのケアが必要です。

次項で、リンスの仕方をご紹介します。

石鹸での髪の洗い方!そのテクニック②リンスの方法

⑥酸性リンスをする

髪のきしみをなくし指どおりを滑らかにするため、酸性リンスで髪を中和させます。

酸性リンスは、市販のものもありますが、手作りでも簡単に作ることができます。

酢リンスは洗面器1杯のお湯に酢を大さじ1杯、クエン酸リンスは同じく洗面器1杯にクエン酸小さじ1杯程入れて溶かすだけで作ることができます。

酢リンスは乾くと無臭になりますが、匂いが気になる場合は、ローズマリーやラベンダーなど精油を入れてみるのもよいでしょう。

クエン酸は、薬局などで手に入ります。

酸性リンスは1~2分程度髪全体にしみ渡らせてからすすぎます。

リンス後はしっかり洗い流しましょう。

⑦タオルで水気を取る

タオルで優しく、髪を押さえるように水気を拭き取ります。

⑧髪を乾かす

タオルドライの後は、速やかに乾かしましょう。

髪は長時間湿っていると雑菌が繁殖しやすく、頭皮のトラブルに繋がります。

ドライヤーでしっかり乾かしましょう。

ご紹介したように、石鹸での髪の洗い方では合成シャンプーと違い注意する点がいくつかあるので、それぞれのポイントを押さえて洗ってみましょう。

次項では、さらにコツについてご紹介します。

石鹸での髪の洗い方!そのコツとは?

【石鹸での洗い方のコツ】

●石鹸の泡は多めに

石鹸はしっかり泡立たせ、髪全体が包み込まれるようにしましょう。

石鹸は合成シャンプーよりも泡立ちにくいため、石鹸を多めに使用して泡立てネットで泡立たせる必要があります。

石鹸だけをたすと泡が硬くなるので、お湯を足しながら柔らかくキメの細かい泡を作りましょう。

キメ細かい泡は汚れも落ちやすく、すすぎの際も石鹸カスを残すことなくすすげます。

●頭皮を中心に洗う

髪の洗い方としては、毛髪を洗うというより「頭皮」をしっかり洗うようにします。

毛髪の汚れは、石鹸の泡が行き渡ることで落とせるので、ゴシゴシこすったりもんだりする必要はありません。

頭皮付近は皮質の分泌で油っぽくなっているので、余分な皮質を取り除くために入念に石鹸の泡をつけましょう。

爪で頭皮に傷を作らないように、爪を立てず指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。

●切り替え時には注意を

合成シャンプーから、石鹸シャンプーに切り替えた直後は、石鹸がとても泡立ちにくいことがあります。

これは、合成シャンプーやコンディショナーの成分が残っていることが原因です。

残留物がしっかり洗いながされるまで、根気よく洗いましょう。

以上のようにコツを押さえて、初心者は液体の「ミヨシ石鹸シャンプー」や「パックスナチュロン」、慣れた方は固形の「アレッポ石鹸」などでの洗髪をおすすめします。

石鹸で髪を洗ってみましょう!

男性は皮脂の分泌が多いため、髪が油っぽくなる傾向にあります。

合成シャンプーの洗髪もよいですが、石鹸は洗浄力も高く余分な添加物が入っていないため、脂性肌や敏感肌の方には特におすすめです。

石鹸によっては、頭から身体まで全身に使えるものもあるので、忙しい男性や面倒くさがりな男性にとても合理的です。

テクニックとコツが必要ですが、健康的な髪や頭皮のトラブル改善をお考えの方は、一度試してみてはいかがでしょう。