美容院や自宅で髪の毛をカラーリングをしている時やその後、頭皮が痛むという経験はありませんか?
なぜ、このような痛みが発生するのでしょうか。
さらに、カラーリングは頭皮だけでなく、髪の毛へのダメージも大きく与えるものです。
ここでは、その原因、痛んでしまった頭皮や髪の毛をケアする方法まで、ご紹介していきます。
なぜカラーリングで頭皮が痛むのか?
カラーリング中やカラーリング後に、頭皮の痛みを訴える人は意外にも多くいるものです。
なぜ、カラー剤で頭皮が痛むのでしょうか。
カラー剤で痛みが出てしまう原因には、様々な要因があります。
痛みの原因の1つとして、その日の体調や頭皮のコンディションが影響していることがあります。
それは、風邪ぎみだったり、体調が優れないなども原因の1つといわれています。
また、花粉シーズンの場合は、頭皮も肌荒れを起こしている可能性がありますから、カラーリングで頭皮がかぶれたり炎症を起こすこともあります。
そもそも、皮膚が弱い方やアレルギー体質の方は、カラー剤による刺激の負担が他の人よりも大きくなりますので痛みを感じやすくなります。
また、カラー剤の中で特にハイトーンカラーを出すために必須となる「ブリーチ」には要注意です。
ブリーチは、メラミン色素を壊すことだけを目的として作られたものであり、カラー剤の中でも刺激が大変強く、多くの頭皮、髪の毛トラブルの原因になります。
そのため、ブリーチをしたあとは、頭皮の皮が剥けたりかさぶたができたりと、頭皮が荒れてしまうことも珍しくありません。
さらに、ブリーチを繰り返すと、髪の毛がひどく傷み、ゴム状に伸びることもあります。
いずれもこのような状態になってしまったら、早め早めのケアをしていかないと大変な事態になる可能性があります。
ブリーチカラーで頭皮が痛むときのケアは?
先ほどもお伝えしましたが、カラー剤の中でも、最も強いのがブリーチです。
ブリーチをして、頭皮トラブルになることも少なくありません。
中には、頭皮が火ぶくれのような状態になってしまったり、頭皮だけでなく顔までも湿疹が出てしまう人もいます。
もし、そのような状態になってしまったら、早めにケアをしていく必要があります。
中には「面倒だから」「これくらいなら大丈夫」と放置してしまう方もいらっしゃいますが、悪化すると、抜け毛の原因になることもあります。
さらに、頭皮の炎症でかゆみが出る場合は、かきむしらないように注意してください。
頭皮をかくと、より炎症やかさぶたなどのトラブルを悪化させてしまいます。
痛みのほかに、かゆみを伴うようでしたら、やはり皮膚科に行って専門医に見てもらうことが一番です。
皮膚科に行ったら、いつ頃ブリーチしたのか、いつから痛むのかなど細かな情報を伝えましょう。
医者から薬剤を処方されたら、その使用方法をよく聞き、頭皮のかぶれや湿疹などをしっかりと正しくケアしていきましょう。
頭皮が痛むときに自宅でできるケア方法
通常のカラーリングや、ブリーチをして頭皮が痛むことは少なくありません。
もし、頭皮が痛みやかゆみを伴うようでしたら、やはり皮膚科を受診して薬を処方してもらうのが一番でしょう。
また、薬だけでなく、自宅でも頭皮をいたわってあげる必要があります。
その際、頭皮ケアとしておすすめしたいのが、低刺激のアミノ系シャンプーを使用することです。
アミノ系は、人間の材料でもあるタンパク質を構成しているものです。
そのため、余分な刺激を与えることなく頭皮を洗浄することができます。
さらに、頭皮を洗浄しつつも、必要な皮脂や常在菌を適度に残してくれるので、乾燥を防ぎ、雑菌の繁殖を防ぐ効果もあります。
頭皮が痛いということは、頭皮が炎症を起こし、頭皮を守る皮脂が少ない状態でもあります。
このような状態を放置しておけば、当然髪の毛にもよい影響を与えるわけがありません。
カラーリングが原因で頭皮が痛いという方は、ぜひ低刺激のアミノ系シャンプーに変えて、頭皮ケアを行うことをおすすめします。
頭皮をケアするシャンプー方法
シャンプーの中には、非常に洗浄力の強いものもあります。
そのようなシャンプーを使っていると、ヘアカラーで荒れた頭皮をさらに悪化させてしまう可能性があります。
ですから、先ほどおすすめとご紹介した、頭皮に優しいアミノ系低刺激シャンプーを選ぶようにしてください。
そして、頭皮をケアするためには、シャンプー方法も大切です。
間違ったシャンプー方法で、よくあるのが「爪を立てて洗う」ことが挙げられます。
爪を立ててシャンプーをすると、頭皮に傷をつけることになるので、頭皮がさらに痛むといった悪循環になります。
シャンプーをするときは、かならず指の腹でマッサージするように洗いましょう。
すすぐときも、人肌の温度である37度前後のお湯で洗い流すのがよいです。
また、すすぎ残しがないようにすることも重要です。
シャンプーやリンスがすすぎ残された状態ですと、毛穴は詰りやすくなり、頭皮かぶれの原因にもなります。
そもそも、リンスは髪の毛のケアに使用するものですので、直接頭皮につける必要はありません。
リンスの際は、頭皮につけないように、注意してください。
カラーリングで傷んでしまった髪の毛をケアする方法
カラーリングは頭皮が痛むだけでなく、髪の毛までもにダメージを与えてしまうものです。
ですが、白髪染めやおしゃれのためにカラーリングは欠かせないという方も多いでしょう。
髪の毛は一度ダメージを受けてしまうと、元の状態には戻らないといわれています。
特にカラーリング直後の髪の毛は、キューティクルが剥がれやすい状態で、栄養成分や水分が抜けやすくなっています。
栄養成分と水分が抜けてしまうと、どうしても髪の毛はパサついた印象になります。
そこで、それを避けるためにも、保湿効果が高くタンパク質を補えるトリートメントでしっかりとケアしてあげましょう。
しっかりとケアしてあげることで、傷んだ髪の毛に潤いを持たせてあげることができます。
また、ケアすることで、色持ちがよくなる効果もあります。
カラーリングした際は、頭皮と共に髪の毛もしっかりとケアしてあげましょう。
痛みを無視してカラーリングを続ける危険性
ここまで、頭皮や髪の毛が痛んでしまう原因や、そのケア方法についてご紹介してきました。
カラーリングで頭皮が痛む状態のまま、カラーリングを行い続けると、どのような危険性があるのでしょうか。
●アレルギーの原因に!?
カラー剤による頭皮の炎症やかぶれは、大きく分けて「刺激性接触皮膚炎」と「アレルギー性接触皮膚炎」に分かれます。
刺激性接触皮膚炎の場合、その場限りのかぶれやかゆみで収まることが多いです。
この皮膚炎の場合は、しばらくたって症状が回復しているのであれば、特に問題はないでしょう。
ただし、アレルギー性接触皮膚炎は、重いアレルギー症状を引き起こす危険性があります。
アレルギー性接触皮膚炎は、カラーしたあとの6時間後~半日後くらいからかゆみを感じるのが多いです。
その後、炎症やかぶれがひどくなり、48時間後に最も症状がひどくなるのが特徴です。
このアレルギーを発症したあとも、カラーリングを続けると、さらに症状がひどくなり、重いアレルギー症状を引き起こします。
アレルギーの症状は、全身の蕁麻疹や呼吸困難、血圧低下など、いずれも大変危険な状態です。
ですから、もしカラーリングでこのような症状が出た場合、もしくは続くようなら、これまで使用していたカラー剤の使用は中止するようにしましょう。
カラーリングで頭皮が痛くなったらすぐに中止すること
カラーリング中に、頭皮が痛くなることは珍しいことではありません。
ただし、痛いということは、身体が副作用を起こしている証拠でもありますから直ちに中止するのが賢明でしょう。
痛みを我慢してカラーリングを続けていると、最悪アレルギーを引き起こす可能性があることを理解しておきましょう。