髪の毛がショートならアレンジが楽?基本を覚えれば楽になる

今やメンズのヘアスタイルもショートだけでなくいろいろなスタイルがあります。

ショートといってもベリーショートやツーブロックなど種類もたくさんありますね。

髪の毛が短ければスタイリングも楽かと思われますが、短いがゆえにアレンジが難しいものでもあります。

今回は、ショートヘアを中心にアレンジについて見ていきましょう。

大切なポイントもご紹介します。

アレンジの基本は髪の毛の乾かし方にある

ショートヘアのアレンジといってもワックスを髪の毛にわしゃわしゃとつけて終わりではありません。

同じヘアスタイルでもセットやアレンジでがらりと印象は変わります。

せっかく男らしいショートヘアにするのですからアレンジもかっこよく決めたいですね。

ヘアアレンジで大切なことはワックスをつけることよりもドライヤーの仕方です。

ドライヤーできちんとブローをすることでヘアアレンジの仕上がりがぐっと変わるのです。

入浴後、髪の毛が濡れたまま寝てはいませんか?

髪の毛が濡れた状態だと菌が繁殖しやすくなります。

髪質にも影響してきますし、フケの原因にもなります。

薄毛や抜け毛の原因にもなってしまうので濡れたままの状態を放置するのは止めましょう。

ドライヤーでしっかりブローすればその後のスタイリングもとても楽に仕上げることができます。

では、どのようにブローすればいいのでしょうか。

髪の毛のクセがつくメカニズムを知ろう

髪の毛のクセに悩まれる人も多いと思います。

ブローのやり方の前に髪の毛のクセのメカニズムについて触れておきましょう。

濡れている髪の毛が乾くときにクセはつきます。

髪の毛の内部にあるたんぱく質が水素結合で結びつき、これが髪の毛のクセを決める要因のひとつです。

髪の毛が濡れていると結合が切れ乾くときに再度結合しますが、乾く瞬間の形で結合するのです。

ですから、その時にクセがついた状態だとそのまま髪の毛のクセとなってしまいます。

寝癖も同様ですから、濡れたまま寝てしまうと翌朝大変なことになってしまうでしょう。

寝癖は髪の毛を濡らして結合を一度切らなければ、なかなか直すことができません。

毎朝シャワーを浴びてからアレンジをするのでは、いくらショートヘアといっても大変です。

正しいブローを覚えてアレンジがしやすい土台を作りましょう。

次項からブローのやり方をご紹介します。

ショートでもきちんとブローすることが大切

ここでは、ブローのコツをご紹介します。

入浴後でも、朝髪の毛を濡らして寝癖をとってからでも、コツを押さえてブローすればアレンジがしやすくなります。

ポイントは以下の2つです。

・トップと後頭部のボリュームを出す
・サイドのボリュームは抑える

まず、濡れた髪の毛をドライヤーで8割程度乾かします。

乾かし切ってしまうと、アレンジにつながるクセをつけるのが難しくなってしまうので少し水分を残しましょう。

次に、ボリュームを出したいトップに風を当てていきます。

髪の毛を持ち上げるようにして下から髪の毛の根元に風を当てましょう。

こうすることによって根元からしっかりと立ち上がり、ふんわりとした仕上がりになります。

しっかり乾かしたら冷風を当てます。

髪の毛を持ち上げたまま3秒程度冷風を当て形をキープさせましょう。

冷風を当てることにより、髪質も艶が出てきますし熱がこもったままだと痛みの原因にもなるので、最後はしっかり冷ますようにしましょう。

サイドは風を当てる方向を変えてボリュームを抑えます。

やってしまいがちなのは前から風を当てることです。

それではかえってボリュームが出てしまいます。

毛の流れに沿うように上から下へと風を当てましょう。

それでもボリュームが気になる場合は、はち周りなど抑えたい部分を手で軽く押さえ、隙間から風を当ててから冷風でキープします。

最後に後頭部のボリュームです。

絶壁に見えないようにしっかりボリュームを出しましょう。

トップと同様に根元から風を当てます。

髪の毛を持ち上げ、根元に風を当てて冷ますという一連の流れを覚えましょう。

ショートの場合、襟足部分は上から風を当て首に沿うようにしましょう。

髪の毛の根元につけたらダメ!アレンジに欠かせないワックスの付け方

土台となるブローのやり方をご紹介しましたが、次もアレンジの基本となるワックスの付け方をご紹介します。

ワックスの付け方で間違ったやり方は、大量につけることや毛先にたくさんつけてしまうことが挙げられます。

このようなつけ方をすると、べたべたした仕上がりになり、ワックスの重みでせっかくのボリュームも潰れてしまいます。

ポイントは適量をムラなくつけることです。

適量とは小豆1粒程度です。

髪の毛の長さによって多少の差はありますが、ショートなら少なめにして足りなければ少しずつ足していくようにすればつけすぎる心配がなくなります。

ワックスを手に乗せ、両手にしっかりと透明になるまで伸ばします。

このときワックスを乗せすぎると、手の上ですでにムラができてしまいますので注意してください。

後頭部、サイド、トップの順に前髪以外になじませます。

地肌にはつかないように気をつけましょう。

上からなでつけるのではなく、下から揉みこむようにしたり、握ったりしてなじませます。

左右にわしゃわしゃとなじませるのもおすすめです。

毛先にワックスがつきすぎないよう根元から中間あたりを意識しましょう。

前髪は手に残っているわずかなワックスをなじませるだけで十分です。

この時点ではぼさぼさに感じるでしょうが、形はこの後に作っていくので大丈夫です。

ショートは髪の毛をつまんで束感を作る

次に形を作っていきましょう。

余計なボリュームを抑えながら整えていきます。

一度ざっと大まかな仕上がりの形を作り、余計なボリュームを抑えます。

手ぐしでつむじから左右に細かく毛流れに沿って動かし、ボリュームと流れを整えます。

ボリュームの調整ができたら細かい部分を整えていきましょう。

仕上がりをイメージしながら毛先をつまんで束感を出したり、空気感を出すようにします。

手に残ったワックスで十分なので、細かくつまんでねじっていけば束感が出せます。

全体のアレンジのバランスがとれたらハードスプレーでキープすると形が長持ちします。

このようにアレンジすれば空気感のある仕上がりになります。

ワックスにも種類がありそれぞれに特徴があるので、したいアレンジや髪の毛のクセ、髪質に合わせて使い分けるといいでしょう。

●ファイバータイプ

繊維が入っていてなじみやすく毛束感を出すのにおすすめです。

毛先の動きを出しやすいのでショートにも向いています。

油分が多く艶を出せますが、べたつく場合もあるので柔らかい髪質や毛量があまりない人は気をつけましょう。

●マットタイプ

ファイバーとは真逆のタイプで伸びはよくないものの、油分が少ないのでナチュラルに仕上がります。

手にしっかり伸ばしてつけるようにしましょう。

毛量が多く広がる人、パサついている髪の毛には向いていません。

●クリームタイプ

上記2つの中間にあたるものでどちらのメリットも併せ持つ万能タイプともいえます。

迷ったらこのタイプを使ってみるのもいいでしょう。

ショートのアレンジをご紹介

基本のブローとアレンジをご紹介したので、ここではさらに細かいアレンジを見ていきましょう。

●ベリーショート

男らしく清潔感のあるショートはやはり人気のスタイルです。

サイドや襟足はすっきり、トップは束感を出しましょう。

トップが立ち上がるようブローしたらジェルかグリースタイプのワックスでスタイリングします。

髪の毛を握るようにトップの束感を出して仕上げます。

●ツーブロック

おしゃれな清潔感のあるショートは、ツーブロックにしてもかっこよくなります。

トップにボリュームを出すようブローして七三の毛流れを作ります。

冷風でキープしましょう。

ワックスをなじませ束感を作ります。

前髪は手に残ったワックスで太めの束を作りましょう。

毛先をつまんで軽くスプレーをして仕上げます。

●ツーブロスパイラルパーマ

ツーブロックでサイドと襟足をすっきりさせ、スパイラルパーマでカールをつけます。

前髪は重めに残すのがポイントです。

8割ほど乾かしたらワックスを揉むこむようになじませます。

横に流す側の前髪はねじるようにして全体はつまんで束感を出します。

スプレーをつけて完成です。

●ナチュラルストレート

ワックスが苦手な人やサラサラストレートにしたい人におすすめのスタイルです。

骨格に合うようアウトラインをカットしてスタイリング剤が少なくていいようにしましょう。

ソフトワックスを毛先にはたくように軽くなじませます。

前髪は手に残ったワックスを毛先につけ軽くひねります。

シルエットを整えて完成です。

基本を押さえてアレンジを楽しもう

髪の毛のアレンジで大切なことは何よりも濡れている状態からのブローです。

濡らしてしっかりクセを取り、なりたいスタイルに合わせて乾かすことでスタイリングはずっと楽になり、仕上がりも格段に良くなります。

土台作りが大切なのでまずはなりたいスタイルに合うようカットし、毎日のブローを丁寧に行いましょう。

そして、髪質に合ったワックスで形を作ります。

・温風で立ち上げ冷風でキープ

・ワックスは手でなじませ地肌につけない

このポイントを押さえて理想のスタイルを目指しましょう。