頭の上、自分で見えないところにあるもの、それがつむじです。
つむじには、右巻き・左巻きがあるということをご存知ですか。
それ以外にも、つむじには知られざる秘密があります。
今回の記事では、つむじの右巻き・左巻きについての情報やつむじにまつわるウワサについて調査しました。
自分のつむじが右巻きか左巻きか見てみよう
自分の頭を、上から見ることはほとんどありません。
あなたは、ご自分のつむじが右巻きか左巻きかご存知ですか。
つむじに関しては、昔からいろいろなウワサがありました。
「左巻きは性格が良い」
「左巻きは左利き」
「つむじが2つある人は天才」
「つむじの巻き方で禿げやすさがわかる」
などです。
どのウワサも科学的に証明されているわけではありませんが、昔からつむじに関するいろいろなウワサが存在しています。
あなたのつむじが、右巻きなのか左巻きなのかを確認してみましょう。
つむじの見方は、自分から見た右・左ではありません。
頭を真上から見ます。
鼻がある方を時計の12時だとすると、時計回りが右巻きです。
反時計回りが左巻きです。
ご自分が、右巻きか左巻きかお分かりになりましたか。
ご家族に見てもらったり、写真に撮ってみたりして確認してみてください。
日本人は世界的に左巻きが多い
右巻きの人と左巻きの人の世界的な割合を見ると、
右巻き…約63%
左巻き…約31%
その他…約6%
となっています。
圧倒的に右巻きが多いですね。
その他とは、つむじが複数ある人などです。
この割合を見ると、世界的には左巻きの割合が少ないことがわかります。
しかし、実は日本は左巻きの割合がとても高いのです。
日本人の左巻きの割合は、約48%です。
先ほどの世界的な割合から考えると、とても高い割合です。
ちなみに、ほかの国の左巻きの割合を見てみます。
韓国人…約40%
中国人…約30%
ヨーロッパ人…約20%
となっています。
ヨーロッパ人は、圧倒的に右巻きが多いです。
対してアジア人は、左巻きの割合が高い傾向にあるようです。
このことを考えると、つむじの決まり方には遺伝的な要素もあるのかもしれませんね。
右巻き・左巻きは生まれる前に決まっている
そもそも、つむじはなぜできるのでしょう。
勘違いしている人もいるかもしれませんが、人の髪の毛は、頭皮から斜めに生えています。
まっすぐではありません。
まっすぐに伸びてしまうと、日光を遮ったり肌をカバーすることができないのです。
頭を全体的に広く覆うため、と考えられています。
それだけでなく、頭に何かが当たったときに滑りやすくして怪我を防止したり、雨などの水分や汚れ、ほこりを溜まりにくくしたりする働きもあるといわれています。
斜めに生えた髪の毛が、バラバラの方向に伸びてしまうと絡まってしまいます。
そのため、一定の流れが必要なのです。
その中心が、つむじです。
つむじは、お母さんのおなかの中にいるときにすでに出来ています。
つむじの向きは、遺伝によって決まるといわれています。
産道を通る際、赤ちゃんは回転しながら出てきます。
つむじのおかげで、スムーズに回転できるともいわれているのです。
つむじが右巻きなのか、左巻きなのかはお母さんのおなかの中ですでに決まっているのですね。
つむじの巻き方は、髪型によって変わることはありません。
一生、変化することもありません。
不思議なことに、双子でも巻き方が違うこともあるそうです。
右巻きが優性遺伝するといわれていますが、右巻きでも左巻きでも、どちらが有利ということはありません。
右巻き・左巻き以外にもあるつむじの個性
つむじには、右巻きと左巻きがあるというお話をしましたね。
右巻き・左巻き以外にも、つむじには個性があります。
例えば、つむじが2つある人がいます。
日本人のつむじの数は、
1つ…約90%
2つ…約7%
3つ以上…約3%
です。
ほとんどの人はつむじが1つですが、中には7つある人もいるそうです。
また、つむじの位置も人それぞれです。
つむじは、多くの場合後頭部にできます。
2つある人は、後頭部に並んでできたり、額の上やうなじあたりにできることもあります。
つむじの多くは、頭の中心線上ではなく、どちらかにずれています。
「つむじ曲がり」という言葉がありますね。
性格がひねくれている、素直ではない、という意味で使われています。
つむじの位置が中心からずれていることをつむじ曲がりといいますが、実は日本人のおよそ80%がつむじ曲がりです。
日本人のつむじの位置は、
右寄り…約50%
左寄り…約30%
中心…20%
という割合になっています。
つむじは真ん中にあるものと思われていますが、実際に頭の中心につむじがある人は20%しかいないといわれているのです。
つむじひとつでこのような個性があるとは、知りませんでしたね。
つむじハゲはなぜできる?
男性でつむじといえば、気になってしまう人もいます。
つむじから禿げてしまう、つむじハゲという状態になってしまうことがあるからです。
つむじハゲは気づきにくいため、気づいたときにはすでに症状が進行してしまっていることもあります。
薄毛の原因は、およそ90%が遺伝といわれています。
つむじハゲも、もちろん遺伝の影響を受けているといえます。
しかし、つむじハゲは他の要素も絡んできます。
生まれつき、つむじの毛量が少ない人がいます。
そのような人は、髪型や日光の当たり具合によって、つむじハゲに見られてしまうことがあります。
それは毛量が少ないというだけなので、ヘアケアに気を遣って毛量の維持に努めれば、進行を止めることができます。
しかし、禿げやすい遺伝子を持っている人は、やはりつむじハゲになりやすいことがあります。
つむじハゲになってしまった場合は、生活習慣の改善や正しいシャンプー、育毛剤の使用などを考えなければなりません。
さらに、もともとつむじが薄く、遺伝的に禿げやすいという両方の要素を持っている人は、薄毛の進行が普通の人よりも早いです。
禿げやすさは、右巻き、左巻きは関係しません。
つむじハゲは遺伝に影響される可能性が高いので、今は十分に毛量があったとしても、心当たりがあるのであれば、早めの対策をおすすめします。
つむじを押すと○○というウワサの真相は?
ところで、右巻き左巻きという巻き方以外にもつむじに関するウワサはたくさんありますが、「つむじを押すと禿げる」というウワサを聞いたことがありませんか。
つむじを10回押すと禿げるというウワサを、子どもの頃信じていた人もいるかもしれません。
「禿げる」以外にも、
「下痢になる」
「背が縮む」
「背が伸びなくなる」
「便秘になる」
「痔になる」
など、つむじを押すとなんだか良くないことが起こりそうなウワサばかりです。
しかし、実際にはどのウワサも化学的な根拠はありません。
つむじを押しても禿げませんし、下痢などにもなりません。
髪の毛が抜けて薄毛になってしまったり禿げてしまったりするのは、遺伝やホルモンバランスの乱れ、加齢が原因とされています。
つむじを押したとしても、ホルモンバランスが変化したり、加齢が進行することは考えられません。
ということは、つむじを押しても禿げることはないということです。
なぜ、つむじを押すと○○というウワサが誕生したのでしょう。
その前に、なぜつむじを押すことを思いついたのでしょう。
それは、ツボが関係しているといわれています。
つむじの周辺には、「百会(ひゃくえ)」というツボがあります。
百会は、自律神経のバランスが整い、免疫力が上がるツボといわれています。
この付近を刺激すると血流がよくなり、冷え性の改善効果も期待できます。
抜け毛や薄毛にも効くといわれているのです。
また、肛門までの血行がよくなる効果もあるといわれていますので、それが下痢や便秘というウワサを作り出したのかもしれません。
百会はツボですので、押して悪いことはありません。
頭には百会以外のツボも存在していますので、リフレッシュの時に頭皮をマッサージしながら押してみてください。
ウワサはウワサに過ぎない
つむじについて、知らなかったこともたくさんありましたね。
ウワサはウワサにしか過ぎないということもわかりました。
つむじを押すと悪いことが起きると思われていますが、実はツボがあったとは驚きです。
真上からご自分の頭を見ることはなかなかないと思いますが、この機会に一度ご自分のつむじを見てみてはいかがですか。