上品なマダムが白髪を紫に染めているのを、見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
徐々に減ってきていますが、代わりに若者の間で、パープルアッシュヘアが流行しているようです。
白髪が目立つ年齢になり、ふと、あの時見かけた紫ヘアのマダムが、なぜ紫だったのか理由を知りたくなった方に、その答えとなる情報をまとめました。
また、白髪染めをおしゃれにするコツについても取り上げます。
白髪を染めて若々しく!
白髪は、きちんとヘアカットしたりスタイリングをして、清潔感ある印象にしておけば、似合う方もいらっしゃいます。
有名なハリウッド俳優の中にも、白髪を活かして年相応の落ち着いたファッションを楽しんでいる方がいますよね。
ですが、毎日のお手入れに時間をかけられず、美容院に行くのも年に数回、もしくはセルフカットをしている人もいるでしょう。。
白髪をそのままにしておくと、おそらく老けてみえてしまいます。
「いつも着慣れたジャージやスウェットで過ごすのが好き」、なんて場合も白髪はあまり似合いません。
そこで、染める方法を考えたいのですが、白髪を染めようとして、紫に染めている方も見かけますよね。
わざと染めているのでしょうか、それとも自然とそうなってしまうのでしょうか。
その理由について、くわしく見ていきましょう。
白髪を紫に染める理由と効果とは?
もし、白髪を染めようとして自然と紫になってしまうとしたら、セルフカラーリングに挑戦しようとしている方にとっては気になる問題です。
紫にしたくはないのに、紫になってしまい、家族や職場で冷やかされたら恥ずかしいですよね。
「おしゃれなんだけど」と開き直れる方ばかりではありません。
実は、白髪を染めて紫になっているという理由については、いろいろとあるようです。
【紫になる仕組み】
白人の方の場合は、金髪から白髪になると雪のような真っ白な白髪になることが多いのですが、日本人の髪は、白髪になると黄ばんでくる方が多いです。
その黄ばみがくすんだ印象を与え、美しくないということから、透明感あるきれいな白髪にするために紫を入れます。
なぜ紫なのかというと、紫は黄色味を打ち消し白に近づける効果があるからです。
これは、「補色」の効果で、同じ原理を利用して手術室の内装や手術着を薄い緑色にして、赤の残像を消すようにされています。
ですから、黄ばんだ白髪に、ほんの少し紫を入れてあげるくらいなら、明るくて清潔感ある白髪になるのです。
ちなみに、紫の他にも青やえんじ色で、輝く白髪を演出することができます。
白髪を紫にする理由は他にもあった!
白髪を、よりきれいに白くするために「紫が役に立つ」、ということがお分かりいただけたことと思います。
ですが、それなら紫の髪色の方は、「紫色にカラーリングしすぎてしまった」、というのが原因なのでしょうか。
そのようなケースもあったようですが、おしゃれだと考えて、初めから強めに紫に染める方も多いようです。
若者に支持されるくらい雰囲気あるカラーリングですし、肌の色を引き立ててくれる場合もあります。
「個性的に見せたい」「エレガントに見せたい」などの理由で、わざと紫にしているという方もいるということですね。
その他にも、「何回も紫を入れているとだんだん髪色が紫になってくる」という理由や、「長持ちするように強めに紫を入れておく」、という理由もあります。
また、きわめてまれなケースではありますが、本人には紫がかって見えず、白に見えていることもあります。
高齢者の方は、目の細胞が老化し、水晶体が濁ることで青系の色が分かりにくくなることがあるのです。
高齢者でなくても色覚異常の方はいらっしゃいますよね。
先天色覚異常の他、眼疾患が原因だったりする後天色覚異常もあります。
ほとんどの方が自覚されていると思いますが、自分で白髪染めする際は、注意したほうがいいかもしれません。
白髪を紫に!ヘナカラーで予期せぬパープルヘアになる理由
あえて紫にしたいのなら、ヘアマニュキアで薄紫色を入れるか、カラーリンスを使うという方法があります。
ムラサキシャンプーという商品もあり、毎日のお手入れで自然に染まっていき、お肌にも優しいことがメリットです。
おしゃれ染め用の紫系ヘアカラーや、一部のヘアカラートリートメントは、白髪には向いていません。
白髪は染まりにくく、他の髪だけ紫になって白髪部分が浮いてしまったり、髪色の変化が思ったように現れないというのが、その理由です。
一方で、自分でねらったわけでもないのに、白髪染めで紫になってしまうこともあります。
髪や頭皮のダメージが少なく、アトピーの方でも使えるほど一定の人気がある商品でも、染め方を間違うと紫になってしまいます。
多いのが、ヘナカラーでの白髪染めです。
ヘナカラーは、髪や頭皮のダメージが少なくアトピーの方でも使えるほどで、一定の人気がある商品ですが、染め方を間違うと紫になってしまいます。
ヘナはオレンジ系の色に染めるという性質を打ち消すため、インディゴ系の染料が使われていて、それをしっかり発色させる必要があるのですが、不十分だと紫色になりやすいのです。
化学変化!白髪が紫どころか緑に
紫色になりやすい白髪染めやタイミングがあり、失敗してしまう理由は様々です。
白髪染めを替えたとたん、以前使っていた白髪染めと化学反応を起こして、髪色が変な色になってしまうことがあるのです。
その場合、青や緑になってしまうこともあります。
その場合の対処法としては、暗色のヘアカラートリートメントを使い続けて、少しずつ髪の色がよくなるのを待つ、という方法があります。
また、美容院に行って相談する、ということも思い浮かぶことでしょう。
確かに、美容師さんは専門的な知識があるので、解決策を考えてくれると思います。
しかし、一度、化学変化を起こして緑になってしまった髪を、すぐに強い白髪染めで染め直す、ということは難しいようです。
もしかすると、1ヶ月くらい期間を置いてから染めることが勧められるかもしれません。
ですから、「すぐには白髪染めが使用できない」と判断し、短く切ってしまうこともひとつの方法として考えてみてください。
白髪染めを選ぼう!
白髪を紫に染めている理由を探ってきましたが、最後に、これから白髪を若々しく染めたい方のために、おすすめの色合いについて調べました。
「炭のような漆黒は、不自然な印象になるのでやめたほうが無難かも」、と思うかもしれませんが、市販の白髪染めの場合は、まずはブラックで染めてみる方がいいようです。
確かに黒すぎると、逆にモード感が強まりナチュラルではありません。
ですが、逆に明るすぎる茶髪でも、遊んでいるような印象を与えてしまいます。
それが似合う方もいらっしゃいますので一概には言えませんが、ダークブラウンくらいにしておいた方が、落ち着いて見えてファッションも難しくないでしょう。
光が当たると少し明るく見えて、室内では黒髪にも見える、そんな色合いです。
白髪染めの場合は、実際の色合いより明るく見えることがあり、ブラックで染めても少し茶色がかる可能性があります。
もちろん、製品によっても違うので染めてみないと分かりませんが、白髪染めを選ぶ際の参考にしてください。
ただ、もともと地毛が茶色い方は、ブラウン系の白髪染めの方が自然になることが多いです。
白髪染めして気分一新!
白髪が紫になる理由は、あえて紫にして個性を出している場合もあれば、きれいな白髪にしたくて紫を入れ続けているうちに、髪の毛が紫になってしまった場合もあり、ケースバイケースのようです。
また、白髪染めのヘアトリートメントを使っていて急に他のヘアカラーをすると、化学反応でより個性的な色になってしまうこともあります。
これから白髪のケアをされる方は、参考にしてくださいね。