髪の毛がザラザラしてしまう原因って!?対処法はある?

「髪の毛がザラザラ、ガタガタしている」そんなお悩みを持つのは、女性だけでなく、男性にも多いのではないでしょうか。

なぜ、髪の毛がこのような状態になってしまうのか、原因を探るとともに、対処法についても解説していきます。

なぜ髪の毛がザラザラになるの!?

髪の毛のザラザラでお悩みの方は、小さい頃からザラザラしていたという方と、気づいたらザラザラしていた、という方に分かれます。

どちらにせよ、なぜ、このような状態になってしまうのでしょうか。

それは「コルテックスのバランス」が崩れているのかもしれません。

●コルテックスとは?

髪の毛の構造を詳しく見ると、実は3層構造になっています。

中心部には、「メデュラ」という髪の毛の芯に当たるものがあり、その周りをコルテックスが覆っています。

さらに、メデュラとコルテックスを覆うように、外部の刺激から髪の毛を保護する役目となるのが「キューティクル」です。

実は、このコルテックスが層の中でも最も多く、髪質を決定する部位ともいわれています。

つまり、コルテックスによって、髪の質や太さ、固さなどが決まるのです。

コルテックスには、2種類の細胞があり、この細胞の並び方が整っていると真っ直ぐな髪に、偏ったり曲がったりしていると、ザラザラの髪になるといわれています。

途中でザラザラの髪質に変化してしまった人は、このコルテックス細胞に何らかのトラブルがあったことが原因だと思われます。

では、その原因とは一体何なのでしょうか。

髪の毛がザラザラする原因は?①

小さい頃から髪の毛がザラザラしている方は、おそらく遺伝的な原因が考えられます。

実はクセ毛は優先遺伝として、直毛よりも遺伝する確立が高くなります。

自分の父親や母親のどちらかの髪質もこのようにザラザラしているのであれば、遺伝が原因と考えて間違いないでしょう。

続いて、途中から髪質が変化してしまったパターンについてお伝えします。

主な原因は、髪や毛穴・毛包のダメージによるものです。

もともと直毛の人でも、過度のパーマやブリーチなどで、ザラザラになってしまうことがあります。

外部からの刺激を保護するためのキューティクルですが、刺激に弱いという欠点があります。

ですから、このように髪に刺激が強い薬剤を使用したパーマやブリーチなどを繰り返せば、当然髪の毛にダメージを与えてしまうことになります。

キューティクルが破損すると、内部のコルテックスが露出し、そこからタンパク質や水分が流れてしまうので、コルテックス自体に大きなダメージを与えることになります。

そのため、髪の毛がザラザラ、ガタガタといった状態になるのです。

髪の毛がザラザラする原因は?②

髪の毛がザラザラしてしまう原因は、遺伝やダメージだけではありません。

●毛穴のつまり

シャンプーやリンスを手短に済ませる人や、毎日整髪料などをつけている人は要注意です。

上記のような方は、頭皮に汚れが残っていることも多く、毛穴の詰まりの原因にもなります。

また、食生活が乱れている方も要注意です。

脂質の多い食事を摂っていると、頭皮の皮脂量も増え、毛穴が詰まりやすくなります。

毛穴が詰まると、そこから生えてくる毛も皮脂に邪魔されながら生えてくるのでザラザラ、ガタガタになる場合があります。

また、血行不良やホルモンの減少、加齢によっても起こる可能性があります。

●ドライヤー

ドライヤーの熱を一箇所に当てすぎて、髪の毛が縮れ、ザラザラになってしまうことも少なくありません。

ドライヤーから出る熱は、100℃を超えることもあり、髪の毛の近くで熱風を当てすぎると髪のタンパク質が変改する恐れもあります。

熱によるダメージは想像以上に大きいものです。

髪の毛を乾かすときは、20センチ程度離し、同じ箇所を当て続けないように注意しましょう。

髪の毛のザラザラを放置しておくと薄毛の原因にも

髪の毛のザラザラをそのまま放置しておくと、どうなるのでしょうか。

髪の毛がザラザラしてしまうのには、原因はさまざまですが、中でも多いのがブリーチやパーマなどのダメージによるものです。

通常であれば、健康な髪の毛は、髪を構成している3層それぞれしっかりとした状態で役割を果たすことで
、外部からの刺激から守ってくれています。

しかし、一度ダメージを受けた髪の毛ですと、外部からの刺激を守ることができず、弱々しい髪になってしまいます。

髪が弱くなると、切れ毛や枝毛などが起こります。

そうなると、髪にハリやコシがなくまとまりにくく、セットもしにくい髪になります。

また、ダメージを受けたままの髪を放置していると、どんどん髪の毛は弱ってしまいます。

弱った髪の毛は、細く抜けやすくなり、髪の毛の成長に大切な頭皮環境を守ることができなくなってしまうのです。

結果、薄毛の原因になることも考えられます。

髪がダメージを受けたままですと、このような事態にもなりかねませんから、しっかりとケアしていくことが重要です。

髪の毛のザラザラを解消する方法①

ここまで、髪がザラザラになってしまう原因についてお話してきました。

髪がザラザラな状態ですと、髪が弱ってしまい、薄毛の原因にもなりかねません。

しっかりとケアしていきましょう。

まずは、髪の内部や頭皮を健康に保つために、基本となるシャンプーやトリートメントでケアする方法をお伝えします。

特に、男性の方は毎日ワックスやジェルなどの整髪料をつける方も少なくありません。

これらの整髪料はしっかりと、落とすことが重要です。

シャンプーの正しい方法は、まずぬるま湯で汚れをある程度落とします。

続いてシャンプーで髪を洗っていきますが、ここで1つポイントがあります。

それはシャンプーを泡立ててから洗っていくことです。

これは、泡立てるときに髪同士の摩擦を防ぐために行います。

髪の毛を洗う際は、ゴシゴシと力強く行うのではなく、指の腹を使い、頭皮をマッサージするように行います。
整髪料やシャンプーが髪の毛や頭皮に残らないよう、しっかりとすすいでください。

髪の毛のザラザラを解消する方法②

シャンプーを流したら、トリートメントでケアをしていきます。

傷んでしまった髪の毛は、キューティクルを保護するようなトリートメントを使用しましょう。

その際、ダメージが大きい毛先に重点的につけていくようにします。

つけたあとは、5~10分ほど浸透させ、しっかりと髪に栄養を与えていきます。

また、入浴を済ませたあとの髪の毛は、しっかりとタオルドライします。

間違っても、濡れたままの状態で放置することは避けてください。

その理由として、髪に菌が繁殖し臭いの原因となったり、フケや抜け毛が増える原因にもなります。

さらに、濡れたままの状態ですと髪の毛のキューティクルが開いた状態になります。

その状態で自然乾燥させると、キューティクルが開いた状態で乾いてしまい、外部からのダメージを受けやすくなり、結果パサついた髪の毛になってしまいます。

また、濡れた状態で眠ると、お布団や枕などの摩擦でも髪が傷んでしまいます。

ですので、タオルドライしたあとは、ドライヤーでしっかりと乾かしていきましょう。

乾かす際は、地肌に熱風を当てるように、一箇所に集中して熱風をかけ続けないように注意してください。

乾かしたあとは、冷風を当てるとキューティクルが閉じますので、ドライヤーのあとにはこの方法をとってみてください。

冷風を当てることで、髪に艶が出やすくなります。

最後に流さないトリートメントやオイルなどをつけると、さらに髪のザラザラを解消するのに役立ちます。

最近では、使うほどに髪の毛を綺麗にする効果のあるドライヤーも販売されていますから、髪の毛の痛みが気になる方は検討されてもいいと思います。

髪の毛がザラザラの方に

髪の毛は意外にもデリケートなものです。

パーマやブリーチ、ドライヤーなども痛みの原因になります。

また、紫外線でも髪の毛は痛みますから、夏場は帽子を被るなどの工夫をするといいですね。

ザラザラになってしまった方は、これ以上髪の毛に負担を与えないよう、しっかりとケアしていきましょう。