日本では、帽子というと日光を遮断してくれたり、おしゃれ目的でかぶることが一般的です。
家の中で帽子をかぶることは普通ありませんよね。
しかし、家の中で寝る時にかぶる帽子もあるんですよ。
最近では、その帽子が髪の毛に良いと評判になっています。
今回はその夜の帽子について調査しました。
夜、寝る時にかぶる帽子って?
帽子にはさまざまな形や目的があります。
夜、寝る時にかぶる帽子をご存知ですか。
ナイトキャップとも呼ばれています。
この寝る時にかぶる帽子は、欧米では昔から使われてきました。
もともと、暖房器具がないころに防寒やシラミの予防のために使われていました。
また、近世ヨーロッパではかつらをかぶる習慣がありました。
夜寝る時にはかつらを取って眠りますので、帽子は短い髪の毛を隠す目的もあったといわれています。
このように、欧米ではポピュラーな夜の帽子ですが、最近日本でも話題になってきています。
その理由をご説明する前に、まずは夜の帽子の特徴をご説明します。
形ですが、夜に室内で使うため日差しよけのつばはありません。
寝返りや寝相によってずれないように、適度な締め付けのゴムが入っており、頭にフィットするようになっています。
男性用と女性用でデザインが異なっており、男性用は円錐状の形で先に毛玉の飾りが付いています。
日本人にはあまりなじみがないと思いますが、サンタクロースの帽子を思い出していただければなんとなくイメージが湧くと思います。
最近ではおしゃれな形のものも増え、ニットタイプのものなどは外出時も使えます。
女性用のデザインは、飾りとしてフチにレースのフリルがついていたりします。
絵本で見た赤ずきんのおばあさんがかぶっている帽子をイメージするとわかりやすいかもしれません。
寝る時に帽子をかぶるとどんな効果があるの?
夜寝る時にかぶる帽子が、日本でも話題になっているとお話しましたね。
現在、夜の帽子はもともとの役割から離れ、髪の毛の痛みを改善し健康的な髪の毛にしてくれるものとして、とても人気が高まっているのです。
夜の帽子にはなぜそのような効果が期待できるのでしょう。
その利点を見てみましょう。
・摩擦防止
人は一晩のうちに20~30回程度寝返りを打つといわれています。
頭の重さというものはだいたい体重の10%ですから、体重50キログラムの人でしたら頭の重さは5キロにもなります。
髪の毛は寝ている間、その重い頭と枕の反発に挟まれている状態です。
寝返りを打つだけで摩擦が起き、髪の毛が傷つきやすくなってしまいます。
それが切れ毛や枝毛、抜け毛の原因にもなっているといわれているのです。
また、摩擦などにより寝ぐせや髪の絡まりが起こります。
しかし帽子に髪の毛が収まっていれば、寝ぐせや絡まりも起きにくいです。
帽子をかぶることによって、この摩擦やダメージから髪の毛を保護することができるのです。
髪の毛を守ってくれる夜の帽子
前項に続いて、夜の帽子の利点を見ていきます。
・保温と保湿
乾燥は、髪の毛や頭皮にとっては大敵です。
頭皮が乾燥すると、抜け毛やフケが増えます。
かゆみの原因にもなります。
寝る時のかゆみは眠りを妨害しますし、かゆいところをかくことによって頭皮を傷つける可能性もあります。
帽子をかぶると適度な保湿効果が期待できます。
また、頭皮を温めることによる血行促進効果があります。
血行促進は、育毛には大切です。
夜の帽子によって、保温と保湿という頭皮にとって良い環境を整えることができます。
・清潔
もともと夜の帽子はシラミ予防の目的も持っていました。
現代ではあまりシラミの問題は起きませんが、髪の毛や頭皮を清潔に保ってくれる役割は果たしてくれます。
枕に付いたホコリや天井から落ちてきたホコリが、寝る時に髪の毛についてしまうのを防いでくれるのです。
・安眠
寒い夜には、髪の毛だけでなく頭皮や頭部を暖かく保ってくれます。
夏場は暑いと思われがちですが、最近では通気性の良いものも販売されています。
不快感よりも寝汗を吸収してくれるので、頭部を快適に守ってくれます。
その快適さが、睡眠の質を上げ安眠に導いてくれます。
夜の帽子をかぶるときの注意点!髪の毛は清潔にしてから
夜の帽子には、多くの利点があることがわかりましたね。
夜の帽子をかぶるときの注意点もここでご紹介します。
寝る時の帽子は、髪の毛を洗って乾かした後にかぶりましょう。
髪の毛に湿気が残っていると、帽子の中で蒸れてしまう可能性があります。
ドライヤーでしっかり乾かすのを忘れずに行いましょう。
夜寝る前ではなく、朝起きてからシャンプーする人もいますよね。
しかし、育毛のことを考えると夜に髪の毛を洗う方が良いです。
汚れた髪の毛のまま夜の帽子をかぶってしまうと帽子も汚れてしまいますし、ご紹介した帽子の利点も半減してしまいます。
また、睡眠によって成長ホルモンが分泌されます。
育毛促進や頭皮のためには、夜寝る時に清潔にして良い睡眠をとることで重要な役割を果たします。
夜の帽子をかぶる前には、しっかりブラッシングをしましょう。
ブラッシングをして帽子をかぶると、朝まで寝癖が付きにくくなり、きれいな髪質を保つことができます。
ブラッシングは頭皮の血行もよくしてくれますので、寝る前に行っておくことをおすすめします。
寝る時間を快適にしてくれる帽子の素材
夜の帽子は、素材の違いによって効果が変わってきます。
ポピュラーなものでしたら、シルク・綿・麻などが代表的です。
肌ざわりなどは好みがあるため、ご自分に合った素材を見つけましょう。
どれが良いとは言い切れませんが、その中でもおすすめなのはシルクです。
シルクは、蚕の幼虫が作り出す繊維です。
人間の皮膚と成分が近く、肌との相性は抜群に良いとされています。
また、保湿性や吸湿性に優れていますので、冬は暖かく、夏は寝る時の汗を吸ってくれるため、季節を問わず使うことができます。
その吸湿性は綿の1.5倍、放湿性は1.3倍にもなります。
難点は、デリケートで汗ジミなどができやすい点です。
手洗いや陰干しなど、お手入れに手がかかってしまいます。
しかし、髪の毛に対する効果は定評があります。
どの素材が良いのか迷ったら、まずシルクを試してみることをおすすめします。
夜の帽子は日本ではまだあまり根付いていない文化ですから、男性用のものはあまり見つからないかもしれません。
そのようなときは、男女兼用タイプを探してみると見つけやすくなります。
また、女性用の帽子であったとしてもシンプルなデザインのものもあります。
サイズが合うのであれば、女性用も探す範囲内に入れておきましょう。
ナイトキャップは髪の毛に悪影響?!
ところで、夜の帽子のことをナイトキャップとも呼ぶとお伝えしましたね。
ナイトキャップはもちろん夜の帽子という意味ですが、欧米では、寝る時に少しお酒を飲むことも「ナイトキャップ」といいます。
ブランデーベースにオレンジの香りを効かせた「ナイトキャップ」というカクテルもあるくらいです。
この寝酒のナイトキャップは、帽子のナイトキャップと違って髪の毛にとって悪影響を与えます。
お酒を飲むと、寝つきがよくなるように感じますが実はその反対です。
お酒を飲むと、眠っていてもアルコール分解のために内臓が活発化します。
寝ているつもりでも内臓は働いているわけです。
それが原因で、睡眠の質を悪くしてしまう可能性があります。
睡眠の質が悪くなると睡眠中に分泌されるはずの成長ホルモンも乱れ、髪の毛にとっては良くありません。
帽子のナイトキャップはおすすめですが、寝酒のナイトキャップはほどほどに控えてくださいね。
夜の帽子を試してみて
夜の帽子にはこのようなたくさんの利点があるとわかりましたね。
特に男性は縁のないものと思っていた人も多いと思います。
夜の帽子を使うことで、薄毛や脱毛にも効果が期待できます。
髪の毛や頭皮の環境を改善するために、夜の帽子を試してみませんか。