シャンプー後のヘアケア方法は、人それぞれです。
「男ならドライヤーなんか使わないで自然乾燥だろ」と思っている人もいれば、「ドライヤー?毎日使うけど」という人もいるでしょう。
髪の長い女性ならドライヤーは必須ですが、短いと、特に夏場はすぐに乾いてしまいますよね。
ドライヤーと自然乾燥、それぞれのメリットとデメリットを考えてみました。
ドライヤーを使わない男性の方が多い?
ある調査で、ドライヤーを使うか使わないかアンケートをとったところ、女性は70%以上の人がよく使うと回答しました。
一方で男性は、よく使う人は40%にとどまったとのこと。
やはり、男性にとってドライヤーは必需品ではなく、大半の人が自然乾燥で済ませているようです。
また、ネット掲示板などでも、ドライヤーを使うか使わないか問題はたびたび取り上げられています。
その中での意見をご紹介すると、「いつも使わない」「持ってない」「季節によっては使う」「ロン毛の時は使っていた」など。
「使わないと奥さんに嫌がられる」「使う必要がない(髪の毛がないから)」なんて切ない事情もありました。
中には、「ドライヤーを使わないと風邪をひきやすい」「使わないと臭くなる気がする」という回答もあり、本当に人それぞれだという印象です。
では、ドライヤーと自然乾燥、髪や頭皮にいいのはどちらなのでしょうか。
ドライヤーは使わない方が楽!自然乾燥派の意見
まず、ドライヤーを使わない、自然乾燥で髪を乾かしている場合について考えてみましょう。
自然乾燥は、なんといっても楽です。
濡れた髪の毛をタオルドライして肩にタオルをかけたまま、冷たい牛乳かビールを飲み、リビングでくつろぐというのは、最高のひと時です。
「せっかく体が温まり、お風呂でリラックスしたのに、面倒な作業をしなければならないなんて」「夏は熱いし、ドライヤーなんて使うのが無駄」「そもそも、なんだか男らしくない」と考えている人も多いことでしょう。
子供の頃から、冬場でもドライヤーを使うことがなく、それがすっかり習慣になっている場合もあります。
また、ドライヤーの熱で頭皮や髪が傷んでしまうと考えている人もいるようです。
確かに、あまりにも近づけすぎたり、同じところばかり乾かしていると髪の毛にはよくありません。
乾かしすぎも同様です。
しかし、ドライヤーを使った方が、髪の毛や頭皮にはいいということが、よく言われるようになりました。
次項では、ドライヤー派の側に立って考えてみましょう。
ドライヤーは男らしくない?実は髪や頭皮には良い!
ドライヤーを使わないで髪を自然乾燥する男性にとっては、男がドライヤーを使っていると変に思えることもあるようです。
最近は男性でも美容に気を使って当たり前の時代ですので、若者は特に、こぎれいな格好をしていますよね。
「美しくあること」が、男性にとっても、自己実現の一つの形になったのです。
しかし、髪のトリートメントをしたり化粧水を使ったり眉毛を整えたりすることを、どこか気恥ずかしいと思っている人もいますし、男らしくないと馬鹿にする人もいることは確かです。
ドライヤーは、スタイリング効果があるだけではなく、頭皮を清潔な状態にして抜け毛を防ぐ効果があるということを知れば、そうした人も意見を変えるかもしれませんね。
頭が濡れた状態で放って置くと、雑菌がわきやすくなり、疲れているとかゆくなったり炎症が起きたりしやすくなります。
それが悪化すると、抜け毛が増えて薄毛の原因になる、というわけです。
また、濡れた髪の毛はキューティクルが開いています。
そうすると、髪の毛は乾燥しやすく、ダメージも受けやすくなるのです。
なので、枝毛やアホ毛、切れ毛の原因になります。
ドライヤーを使わないと嫌がられる理由って?
先ほど、「ドライヤーを使わないと奥さんに嫌がられる」という意見をご紹介しましたが、女性の中には、ドライヤーを使わず髪の毛を濡らしたままにしている男性を、不快に思う人もいます。
それはなぜかというと、一緒に暮らしているといろいろと困ることがあるからです。
汚れが落ち切っていないと、生乾きの洗濯物のような臭いがする場合もあります。
また、濡れた状態のままでソファやベッドに寝転んだりすると、そこが濡れてしまいます。
それに気が付かずに同じ場所に座って不愉快な思いをしたり、枕が不衛生な状態になるのが嫌な場合もあるかもしれません。
お子さんがいる場合は、パパの真似をすることもありますので、なおさら厳しく注意したくなることもあるでしょう。
もしかすると、自然乾燥の場合は頭皮環境や髪の毛がダメージを受けやすい、ということを知っていて、男性を気遣っている可能性もあります。
女性は美容や健康について、いろいろな情報を集めているものです。
同居している女性の方が「髪を乾かして!」と何度も言ってきても、「うるさい女だな・・・。」なんて思わないで、心配されているのだと思ってあげましょう。
ドライヤーの使い方って?
それでは、ここで、ドライヤーを使ってみたくなった男性のために、正しい使い方をご説明しましょう。
「ただ髪に風を当てればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、せっかくですから抜け毛や切れ毛になりにくい使い方を知っておいてください。
まず、ドライヤーで乾かす前に、しっかりとタオルで水分を拭き取ります。
清潔な、よく乾いたタオルを使いましょう。
タオル自体が不潔な状態だと、この時点で臭いが髪の毛に移ります。
拭き方ですが、髪に軽く押し当てるようなイメージがいいでしょう。
先ほども書きましたが、濡れた髪の毛はキューティクルが開き、傷みやすい状態です。
タオルドライしたら、いよいよ乾かしていくわけですが、はじめは「強風モード」で全体を乾かします。
乾かす順番は、後頭部、頭頂部、サイドや前髪、の順がおすすめです。
また、15~20cmくらい、頭皮から離して使いましょう。
くれぐれも、同じところに長時間当てたり、髪の毛ギリギリの距離で使わないでください。
そして、8割がた乾いたら、ドライヤーを止めましょう。
乾かしすぎると乾燥し、髪の毛にダメージを与えてしまいます。
ドライヤーの選び方と男性におすすめな商品
ドライヤーの使い方をご紹介しましたが、最後に、ドライヤーの選び方について触れておきます。
ドライヤーを購入するときに重視したいポイントは、下記のような点です。
・乾かす時間が短くなる強風モードがあること
・丈夫で長く使えること
・操作方法が簡単なこと
・持ちやすく、軽いこと
・ヘアケア機能があること
・冷風モードがあること
・静音
・値段の安さ
中でも、強風モードは重視したいポイントです。
ヘアケア面にこだわるあまり、風量が足りない商品もあります。
特に、今までは自然乾燥してドライヤーを使わない習慣だった男性にとって、髪が乾くのが遅いことはストレスになります。
ですから、この点はしっかりとチェックして選んでください。
また、冷風モードがあると夏場はさっぱりしますし、スタイリングで髪を落ち着かせてくれる効果があるので便利です。
【おすすめドライヤー】
〇テスコム ヘアドライヤー Nobby NB1903
重さは700gで、ワット数は1200wです。
とにかく風量が強く温度も高いので、あっという間に乾きます。
サロンでも使用されている商品なので品質もお墨付き。
通常はもっと高いのですが、ネット通販では、5,000円くらいで購入することができます。
〇パナソニック ナノケアドライヤー
ナノイーイオンにより、頭皮の皮脂を抑え、乾燥も防ぐ、頭に優しい商品です。
重量も軽く、ワット数も高く、早く乾きます。
髪の毛が乾燥しがちでヘアケア面を重視するなら特におすすめのドライヤーです。
最新モデルはお値段は1万円以上しますが、ネット通販で探すと古い型番の少し安いものも見つかります。
ドライヤーにもメリットはあります
ドライヤーをおすすめする内容にはなりましたが、自然乾燥がいけない、と書きたかったわけではありません。
しっかりと洗っていれば自然乾燥でも臭いが発生することは少ないですし、髪の毛が短い場合、そこまでパサつきも起こらないことでしょう。
女性でもショートヘアの場合、自然乾燥派の人は少なくありません。
ただ、ご家族に注意されていたり、最近抜け毛が気になる、なんて場合はドライヤーを使い始めてもいいと思いますよ!