朝の出勤前、急いで歯磨きをしていたら、うっかり歯磨き粉がスーツについてしまったご経験ありませんか?
「替えのスーツをクリーニングに出していて今着ているスーツしかない!」なんていうときでしたら、そのついてしまった歯磨き粉を取るしか方法はありませんよね。
そこで、スーツについてしまった歯磨き粉の落とし方とともに、歯磨き粉以外のシミの対処法についても解説していきましょう。
歯磨き粉がスーツに!ティッシュやタオルでの応急処置はNG
忙しい朝に限って、歯磨き粉がうっかりスーツについてしまったことありませんか。
そのとき、すぐにティッシュやタオルなどで拭いてしまいがちですが、実はその行為はNGなのです。
ティッシュやタオルで綺麗に拭きとったら、歯磨き粉はすっかり取れたと思うでしょう。
しかし、ティッシュなどで拭き取るときに、スーツについた歯磨き粉がさらに広がってしまう可能性があるのです。
また、時間が経過すると歯磨き粉を拭き取ったはずの場所が白くなってしまうこともあります。
歯磨き粉がスーツについてしまった時の落とし方の第一ポイントはずばり、「乾燥させること」なのです。
ついてしまった歯磨き粉をしっかり乾燥させてから取り除くことが肝心です。
しかしながら、そもそもスーツに歯磨き粉がついてしまわないように、歯の磨き方にも気をつけてほしいところです。
次項では、歯の磨き方のポイントについて学んでいきましょう。
歯磨き粉がうっかりついてしまわないように!歯の磨き方のポイント
そもそも、歯磨き粉がスーツについてしまわないように、歯の磨き方について今一度考えてみましょう。
まず、力任せに強く歯を磨いていませんか?
ゴシゴシと強く磨いてしまうと、その勢いで歯磨き粉まじりの飛沫がスーツについてしまうことがあります。
歯を強く磨いてしまうことは、歯茎にもよくありません。
また、口を大きく開けて、何か他のことをしながら歯を磨いていませんか?
他のことをしながら歯磨きをすることで気がそれてしまい、気がつかないうちにうっかり口に含んだ歯磨き粉をスーツに落としてしまっているかもしれません。
歯磨き中はなるべく他のことをせず、歯磨き粉が垂れないように口も大きく開けすぎることのないよう意識しましょう。
歯磨きをする前に、歯磨き粉を歯ブラシにつけるときも注意が必要です。
歯磨き粉がもう少しでなくなりそうな量のとき、ぷすっと、思いもよらぬ方向に歯磨き粉が飛んでしまうこともあります。
歯磨き粉が少量のときは、気をつけるようにしてくださいね。
いくつか歯の磨き方について述べましたが、特に替えのスーツがないような状況の際は、スーツを着て歯磨きをすること自体を避けた方がいいかもしれませんね。
次項では、それでもスーツに歯磨き粉がついてしまったときの歯磨き粉の落とし方についてお話ししていきます。
スーツに歯磨き粉が!歯磨き粉の落とし方①
歯磨き粉がスーツについてしまったときの対処法として、まずは「乾燥させること」が重要なので、スーツにうっかり歯磨き粉がついてしまったらそのまましっかりと乾燥させてください。
歯磨き粉が乾いたら、その部分を使わなくなった歯ブラシで優しくこすってみてください。
このとき、歯ブラシは濡らさず乾いた状態で使用してくださいね。
歯磨き粉が取れたら、水で湿らせたタオルなどで拭いてください。
これでついてしまった大方の歯磨き粉は取れると思います。
ただし、高価なものや思い出のあるものなど、大切なスーツは自分でやろうとせず、クリーニング屋さんに相談したほうがいいでしょう。
自分でスーツについた歯磨き粉を落とそうとする場合、この落とし方でも落ちない場合は他にも対処法があります。
次項でさっそくお話ししていきましょう。
スーツに歯磨き粉が!歯磨き粉の落とし方②
歯ブラシを使う方法でスーツについた歯磨き粉が取れなくても、他にも落とし方があります。
それは「輪ゴム」を使う方法です。
「歯磨き粉を取るのに輪ゴム!?」とお思いになる方はたくさんいらっしゃることでしょう。
これが、うっかりついてしまった歯磨き粉を落とすのに案外役立つのです。
使用方法は、まず、人差し指の先に輪ゴムを巻き付けます。
使う輪ゴムは、キッチンなどで使うような普通の輪ゴムでOKです。
人差し指につけた輪ゴムで、歯磨き粉がついてしまった部分をこすります。
こうすることで、思ったよりもどんどん歯磨き粉が落ちていきます。
ただし、歯磨き粉の種類によっても輪ゴムで落とせるかどうか違いがあります。
また、あくまでもスーツなので、生地を傷めてしまう可能性もあります。
決して無理はせず、取れる範囲で行うようにしてくださいね。
歯磨き粉以外のスーツのシミの落とし方
これまで、スーツについた歯磨き粉の落とし方などについて主にお話ししてきましたが、歯磨き粉以外のシミの対処法についてもお話ししていきましょう。
■ついてしまったシミは早めに落とそう
これは、いわばシミ取りの基本です。
シミは放置すればするほど、落としにくくなってしまいます。
■ついてしまったシミはこすらない
まだ乾いていない歯磨き粉を落とすときもそうですが、シミはこすらないようにしましょう。
こすることで、さらにシミが広がってしまいかねません。
■シミが油溶性や水溶性かで判断しよう
シミの種類でも対処法が異なります。
水がしみこまない油溶性の場合、中性洗剤などでシミを叩くように落とします。
水がしみこむ水溶性の場合は、ぬるま湯でシミを叩いて落とすようにしましょう。
油溶性のシミとしては、ボールペンや朱肉、チョコレートやバターなどがあります。
水溶性のシミとしては、ワインやビールなどのお酒類、ソース、ラーメンの汁などが該当します。
スーツを着ている状況で、油溶性のシミだとボールペンや朱肉、水溶性のシミだとお酒類や食べ物のシミがつくことが多いかもしれません。
スーツのみならず、ネクタイやワイシャツにもシミがついてしまうことも考えられますので、シミがつかないように注意してくださいね。
急な雨でスーツに水シミが!
仕事中で外回りしていたり、スーツを着て外出しているときに急な夕立が起きることがあります。
いくら傘をさしても、もしもその雨が豪雨だったらあっという間にスーツは濡れてしまいますよね。
そのようなときに気をつけていただきたいのが「水シミ」です。
「水シミ」という概念自体ない方も多いのではないでしょうか。
水シミとは、水分を吸うことにより、生地の繊維表面の光を受ける反射の角度が変化し、水に濡れてしまった部分が乾いた後にシミになっているように見えることを指します。
つまり、スーツ自体が変色したのではなく、繊維などの形状が変化することによって光の反射の角度が変わり、その部分がシミのように見えるということなのです。
この水シミの落とし方に関しても、これまでと同様にシミを放置しておかないことが大切です。
スーツの種類によっては、すばやく対処しないとシミが取れなくなってしまうことも考えられますので、早めにクリーニング屋さんに相談するようにしましょう。
このように、スーツについてしまうシミは歯磨き粉だけではありません。
シミの種類によっても落とし方に違いがありますので、シミの種類を見極めることも大切です。
シミがついたらすぐ対処!
スーツについてしまったシミについて主にお話ししてきましたが、いかがでしたか?
スーツは普通の洋服とは異なり、気軽に洗濯できるものではありませんよね。
また、特に大切なスーツは自分で無理してシミを落とそうとはせずに、クリーニング屋さんに相談したほうがいいでしょう。
できるだけシミがつかないようにするのが一番なのですが、万が一ついてしまった場合はできるだけ早くシミを落とすようにしてくださいね。