毎日何気なくやっている髭剃りですが、洗顔は「先?」「後?」と、迷っていませんか?
結論から言うと、正しい順番というのはありません。
ですが、髭質や肌質によって適した順番はあります。
また、正しい方法で髭剃りをしなければ、カミソリ負けをしてしまったり、ニキビができてしまったり、肌トラブルを起こしてしまう原因にもなります。
では、どのような順番と方法で髭剃りをするのが良いのでしょうか。
理想的な髭剃りのコツをご紹介します。
髭剃りの順番の疑問!洗顔が「先」をおすすめする毛質は!?
髭剃りと洗顔の正しい順番というものはないと先にお伝えしましたが、肌に皮脂や汚れのあるベタベタとした状態での髭剃りは、刃の滑りが悪くなるのは、想像できます。
ここでは、「先」に洗顔で肌をキレイにしてからの、髭剃りについてご紹介します。
メリットは、「髭を柔らかくすること」と「肌への負担を減らすこと」です。
では、手順を踏みながら、詳しくご説明させていただきます。
①まず、「先」に洗顔をします
・肌の皮脂や汚れを落とすことで、ベタつきがなくなり、刃の滑りが良くなります。
・洗顔をすることにより、髭に水分が含まれ膨張し、柔らかくなります。
②更に蒸しタオルを使って温める
・蒸しタオルを使うことによって、毛穴が開き、深剃りもしやすくなりキレイに剃れます。
③シェービングフォームを塗る
・シェービングフォームは、髭を柔らかくし、摩擦を軽減させ、肌への負担を減らしてくれます。
このようなことから、「先」に洗顔をするパターンは、髭が濃かったり、毛が太いという方には、特におすすめしたい髭剃りの順番です。
髭剃りの順番の疑問!洗顔が「後」をおすすめする場合は!?
上記では、髭が濃い、または、毛が太い、という方に洗顔が「先」のパターンをおすすめしましたが、場合によっては逆の順番、すなわち、洗顔を「後」にした方がいいパターンもあります。
ここでは、洗顔が「後」のパターンはどんな場合に適しているのか、ご紹介していきます。
洗顔と髭剃り、共通することは、どちらも余分な皮脂を取り除くということです。
洗顔では、当然のことながら、洗顔料や石鹸で皮脂を綺麗に取り除きます。
そして、髭剃りでも、髭とともに汗や皮脂などの汚れが取り除かれ、ピーリング効果があります。
しかし、当然のことながら、この髭剃りのピーリングは肌への負担がとても大きいのも事実です。
洗顔を先にすると、皮脂などの汚れが取り除かれた肌に、さらにカミソリの刃で肌の表面を刺激することになるので、肌が弱い場合、見えない傷がつく可能性が高いです。
そこで、おすすめしたいのが、シェービングブラシを使う方法です。
シェービングブラシで泡を付けてから髭剃りをすることは、洗顔と同じような効果があります。
ですので、肌が弱い方は、シェービングブラシを使って泡をつけ、髭剃りをした「後」に、水だけで軽く洗顔をするという方法が、肌への負担は少なくなるのでおすすめです。
髭剃り時の「洗顔料」を使った洗顔はやりすぎ!?
これまでのように、髭剃りと洗顔の順番について、「先」と「後」のそれぞれに適したパターンのお話させていただきましたが、その中で、髭剃りにはピーリング効果もあるという点についても触れてきました。
ここでは、髭剃りの際に「洗顔料」や「石鹸」を使うことが、過剰な洗顔に繋がり、肌トラブルを起こすこともあり得るというお話をさせていただきます。
実は、肌についている汗や皮脂などの汚れは、ぬるま湯だけで70~80%は取り除くことができると言われています。
その上、99%以上の汚れは、髭剃りをすることで落とすことが可能です。
このようなことから、わざわざ「洗顔料」や「石鹸」を使ってまでの洗顔は、「洗いすぎ」に繋がり、肌の乾燥を招いてしまうこともあります。
特に、男性向けの洗顔料には、「爽快感」や「香り」を推している商品が多いので、過激な刺激を与えすぎないように注意が必要です。
肌が弱い方や敏感肌の方は、髭剃りの時には、そのような洗顔料を使わない、または、水だけで洗い流す洗顔をする、という選択肢もありかもしれません。
髭剃りの前に忘れてはいけない「カミソリ刃をチェック」
これまで、髭剃り時の順番や洗顔に関するお話をさせていただきましたが、ここではもう一つ、髭剃り前に忘れてはいけない、「カミソリ刃のチェック」についてご説明させてください。
寿命が過ぎ、剃り味の悪い刃を使うことは、カミソリ負けをはじめ、ニキビや痒み、赤み、傷など、あらゆる肌トラブルを引き起こす原因となります。
カミソリの刃の交換時期の目安は2週間程度とされています。
しかし、カミソリを使う頻度が高かったり、管理方法が悪いと、2週間持たないこともあります。
カミソリの刃にサビはついていないか、刃こぼれを起こしていないか、変な臭いがしないかなど、しっかりと確認をしてください。
また、使用後は、必ず水洗いをして、隙間に入った髭や皮脂汚れのカスを取り除き、しっかりと水切りをして保管してください。
水切りは、タオルなどで拭き取ると刃を傷める原因となりますので、カミソリを軽く振るだけで良いです。
保管は、なるべく空気に触れないよう、シリカゲルなどの乾燥剤を入れたジップロックなどに入れておくことをおすすめします。
このような方法で、カミソリの刃は長持ちしします。
髭剃りの際は、「カミソリの刃のチェック」と、「正しい管理」も併せてできると良いですね。
理想的な髭剃りに近づくための基本!
上記では、髭剃り前に、「カミソリの刃のチェック」を忘れずにする重要性をお話させていただきました。
ここでは、理想的な髭剃りをするための基本をご紹介します。
●朝に髭剃りをする
・一番活発に髭が伸びるのは朝の6~10時です。
・起床後30分くらい経ったときの肌が一番元気なので、朝の時間帯に髭剃りをした方がダメージを受けづらいです。
●シェービング剤は自分の剃り方、髭質、肌質に合ったものを選ぶ
・シェービング剤には、大きく分けて、ジェルタイプ、フォームタイプ、オイルタイプ、クリーム・ワックスタイプ、ローションタイプがあります。
・それぞれの特性を理解して、ご自身の剃り方や肌に合ったものを選びましょう。
・使用するシェービング剤によって、剃り味や肌の状態も変わってきます。
●順剃りをしてから逆剃りをする
・最初から逆剃りをすると、肌に大きな負担をかけるのはもちろんのこと、キレイに剃れません。
・剃り残しが気になった場合にのみ、逆剃りをするようにしましょう。
●アフターケアをしっかりする
・シェービング剤は肌への負担を軽くするだけですので、アフターケアで肌のお手入れをすることは重要です。
・カミソリ負けを起こさないためにも、しっかりケアして肌を回復させてあげましょう。
毎日のように髭剃りをしている方にとっては、当たり前のことかもしれませんが、意外と忘れがちなことでもあります。
洗顔の順番や、カミソリの刃のチェックに加え、このようなことも改めて考えてみてください。
髭剃りをした後のスキンケアの正しい順番は!?
前述では、理想的な髭剃りに近づくための基本として、いくつかの注意点を挙げました。
ここでは、最後の部分で触れた、「アフターケア」について詳しく見ていきましょう。
この場合の「アフターケア」とは、髭を剃った後の「スキンケア」のことです。
髭剃りによるトラブルを防ぐためには、スキンケアは欠かせません。
髭を剃った後の肌は、角質層に傷がついて敏感になっている上に、肌の油分も失われ、乾燥しがちです。
スキンケアの方法は至って簡単です。
①髭を剃り終わったら、シェービング剤をよく落とします。
②手のひらに化粧水(ローション)をとり、両手で頬を軽く叩き、肌に浸透させます。
③軽くトントン叩いて顔全体に馴染ませてください。
④粉吹きや乾燥を防ぐために、手のひらに乳液をとり、顔全体を包み込むように潤いを与えてください。
簡単なことですので、手を抜かず、しっかりとスキンケアをしましょう。
髭剃りや洗顔の順番に決まりはないものの意外と奥深い!
いかがでしたか?
髭剃りの時の洗顔は、「先」でも「後」でも正しい順番はありませんでした。
しかし、髭質や肌質、また、シェービングブラシなどの使用によって、臨機応変に対応することが大切です。
また、一概に髭剃りと言っても、手段も、泡も、グッズも多種多様で、かなり奥深いです。
髭の特徴を理解することで、自分に合った理想的な髭剃りに近づくことができるでしょう。