マウスウォッシュにアルコールの含有の理由!飲むのは危険?

普段、歯磨きの後にエチケットや口内トラブルを防ぐために、マウスウォッシュを使っている人も多いのではないでしょうか?

商品によって、アルコールが含まれているものがあり「誤って飲む」など、間違って使用してしまえば、体に影響する可能性も少なくありません。

そこで今回は、マウスウォッシュを飲むと人体に影響はあるのか、変わったオーラルケア商品のご紹介も合わせてお伝えしていきます。

マウスウォッシュを使うとアルコールの清涼感で口の中がすっきり!

マウスウォッシュの効果は、歯ブラシで取りきれなかった汚れや、口の中のネバつきなども取り除いて、口内環境を整えてくれます。

マウスウォッシュの使用方法は、ほとんどの人が知っている通り、口の中に入れてゆすぎます。

商品によってアルコールが含まれているものもあり、ゆすいで吐き出した後は、マウスウォッシュの清涼感が、口の中をすっきりと変えてくれます。

しかし、ゆすいで吐き出すはずだったのにも関わらず、「飲む」というアクシデントがあった場合、どうしたらよいのでしょうか?

間違って飲み込んでしまった時にも、焦ることがないように「マウスウォッシュを飲んでも平気かどうか」を知ることで、安心できるかもしれません。

まずは、マウスウォッシュの大まかな種類からお伝えしていきます。

マウスウォッシュの種類は大きくわけて二つ!

マウスウォッシュの種類は、大きく分けて二つで「洗口液」と「液体歯磨き」にわかれています。

それぞれのマウスウォッシュは、どんな違いがあるのかご説明していきましょう。

【液体歯磨き】

デンタルリンスとも呼ばれる、歯磨きも行うタイプのことをいいます。

口に含んでゆすいだ後、吐き出して少し口に残ったままの状態で、歯ブラシで磨くという使用方法です。

ゆすいで終わりではなく、しっかりとブラシで汚れを掻き出すため、口の中の細かい部分も綺麗にできます。

【洗口液】

液体歯磨きと違い、液体歯磨きと違い、口をゆすぐだけのタイプです。

歯磨きの後に洗口液を口に含み、ゆすいで口内の汚れを取ります。

洗口液だけでは、歯垢の除去まではできないので、歯磨きは必須になります。

このように、マウスウォッシュを使うと「口の中を清潔に保ってくれる」というメリットがあるので、どちらもおすすめです。

しかし、マウスウォッシュのタイプによってアルコールが入っているのもあり、誤って飲むことで体に影響が出ることもあります。

それでは、どうしてマウスウォッシュに、アルコールが含まれているものが存在しているのでしょうか?

飲むと危険?!マウスウォッシュにアルコールが入っているワケとは?

マウスウォッシュの中には「薬用成分」が含まれ、これらの成分が、口の中の菌を殺菌してくれます。

殺菌効果の高い薬用成分を、液体の中に溶かすために使われるのが、アルコールだとされています。

しかし、アルコールが含まれていないと「薬用成分が溶けていない」というわけではありません。

実際に、アルコールフリーのマウスウォッシュも販売されていて、その殺菌効果に大きな差はありません。

大きな違いといえば、アルコール入りのマウスウォッシュは、入っていないタイプに比べると、歯茎にピリピリと刺激があります。

使用感によって好みがあるため、アルコール入りのマウスウォッシュが存在しているということです。

ちなみに、マウスウォッシュに含まれるアルコールの度数は、平均で27%と高く、一般的なビールの数倍に値するアルコール量となります。

そのため、飲む量によっては「酔っぱらった状態」になり、とても危険です。

しかし焦ることはなく、どの商品も「間違えて1~2回分の量を飲んでしまったこと」を想定した濃度設定で作られています。

そのため、少量を飲んでしまっても特に問題はありません。

しかし、誤って幼児が飲んでしまった時には、中毒症状や致死に至る場合もあるため、すぐに医師の診断を受けましょう。

マウスウォッシュを飲むと危険?対処法とは?

それでは、アルコールの含有を問わず、大人がマウスウォッシュを飲んでしまった場合、どのように対処したらよいのでしょうか?

前項でもお伝えしたように、間違って飲んでしまった場合、特に問題はないといわれています。

しかし、それでも「飲んではいけないといわれているものを飲んでしまった」ことで、不安や心配する人もいるのではないしょうか?

そのように心配される場合は、牛乳や水をコップ一杯飲んでおくと、胃の中で中和されるため、安心でしょう。

その後の体調に気を配り、もしも具合がよくないなどの不調を感じるならば、医師の診断を受けることをおすすめします。

マウスウォッシュを誤って飲むことが多い人は、飲んでも体に問題のないマウスウォッシュを使用するとよいでしょう。

植物性乳酸菌から作られる、抗菌ペプチドの「ナイシン」と「梅エキス」を配合して作られた「ネオナイシン」という成分が入った「オーラルピース」というマウスウォッシュが販売されています。

オーラルピースを間違って飲んでしまっても、成分が天然のため何も問題はありません。

また、咳き込んだ時に、肺に入るようなことがあっても、血中で分解されます。

そのため、お年寄りや小さな子供も、安心して使うことができます。

飲むと虫歯予防に?オーラルケアQiiとは?

本来、人間の口内は中性に保たれ、虫歯などになりにくいようにできています。

食べ物を食べると、口内のバランスは酸性になりますが、時間が経つと唾液で中和され、元の中性に戻すことができます。

しかし、食べる回数が多いと、口内のバランスが中性に戻るまでの時間が足りず、酸性に偏ったままになってしまうのです。

そうなることで「歯のエナメル質が溶けやすくなったり」「虫歯になりやすくなったりする」といわれています。

そこで、2018年1月にアメリカ限定で開発されたのが「Qii」というドリンクです。

Qiiを飲むと、食事をした後の口内のバランスを改善してくれ、中性になるように戻してくれるという効果を発揮します。

気になるそのお味は「緑茶味」と「ウーロン茶味」の二種類があり、どちらもキシリトールが含まれているため、若干の甘味を感じられます。

ちなみに、砂糖を含まないのでカロリーも低く、30キロカロリー程度ととてもヘルシーです。

マウスウォッシュや歯磨きと一緒に、こういった商品を使うのもよいかもしれません。

このような商品以外にも、様々なオーラルケア商品があるので、自分に合ったものを探してみるのもよいでしょう。

これまで、マウスウォッシュを「飲まない物」としてお伝えしてきましたが、過去に「アルコールを摂取するために酒の代わりにマウスウォッシュを飲んでいた」という事例もあるというのです。

アルコール依存症でもマウスウォッシュを飲んではいけない

先程お伝えした、過去にマウスウォッシュを飲んだ事件について、もう少し詳しく書いていきましょう。

その事件とは、アメリカに暮らしていた女性のお話で、その女性はアルコール依存症だったといわれています。

そして、一日のアルコール摂取量は多い時で、「ウォッカ2L程度」だったとされており、家にウォッカがない時にはアルコール入りのマウスウォッシュを代わりに飲んでいたようです。

前述しましたが、マウスウォッシュはアルコール度数が高いため、大量摂取をしてはいけません。

マウスウォッシュの大量摂取は、「肝機能」や「腎機能」、「脳」にまで悪影響を及ぼすことがあり、最悪の場合、死に至るともいわれています。

幸いなことにこの女性は、家族の協力の甲斐もあったため、8年間かけて完全に断酒することに成功しています。

ここまでで、マウスウォッシュを誤って少量飲んでしまったとしても、それ程人体に影響はないとお話ししました。

しかし、大量にマウスウォッシュを摂取してしまうと、体にも大きな影響が出てしまうことが分かっていただけたことでしょう。

間違えても酒の代わりとして、マウスウォッシュを飲むということはしないようにしてください。

マウスウォッシュの少量摂取は大丈夫!上手にオーラルケア商品を使おう

少量であれば、マウスウォッシュを誤って飲んでしまっても、大人であれば、それ程問題がないことがわかりました。

また、飲んでも大丈夫なマウスウォッシュや、口内のバランスを整える飲み物など、様々なオーラルケア商品が存在しています。

口臭予防や虫歯予防など、自分が得たい効果のものを探して試してみるのもよいでしょう。