毎日、仕事で一日中靴を履いていることが多く、帰りに立ち寄った居酒屋で靴を脱いだとたんに、「足の臭いが漂ってしまい、ヒヤヒヤ…」などという思いをされている男性も多いのではないでしょうか。
どんどん気温が高くなってくる暑い季節では、特に気になることでしょう。
ここでは、人にはなかなか相談できない、「足の臭い」の悩みをお持ちの方へ、足の臭いがきつくなる原因と効果的な対策法をご紹介していきます。
足の臭いが気になる!臭いの原因は?
靴を脱ぐ度に、脱いだら足の臭いが漂うのではないかと、心配になる方もいらっしゃるでしょう。
足の臭いがきつくなるのは、いったいどうしてなのでしょうか。
足の裏には、汗を出す働きをする汗腺が密集していて、背中よりも10倍近くの汗腺があるとされています。
そのため、1日にコップ1杯ほどの汗をかくとも言われています。
女性よりも汗をかくと言われている男性は、足から出る汗もなおさら多いことでしょう。
足から出る汗であっても、本来は無臭なのですが、その汗が皮膚常在菌により分解され、気になる「足の臭い」を発することになるのです。
また、汗の他にも臭いの原因となるものがあります。
それは、身体の中で一番厚くなっている「足の角質」です。
肌の不要な角質というのは、垢となってはがれ落ちるものですが、分厚い角質層となっている足の裏は、垢の量も多くなってしまう可能性が高いのです。
剥がれ落ちた垢は、汗と同じように、常在菌により分解されて、気になる「足の臭い」へとつながっていきます。
足の臭いの原因はわかりましたが、その臭いを予防するための対策法には、どのようなものがあるのでしょうか。
次章でご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。
足のケアはどうしたらいい?足の臭いの対策法!
足の臭いがしないようにする対策としては、やはり、足自体のケアをきちんとしなくてはなりません。
臭い対策に有効な、足のケアのポイントをご紹介します。
【しっかり洗う】
汚れをしっかりと落として、清潔を心がけることが大切です。
足を洗う際は、ボディソープよりも石けんを使うと良いとされています。
石けんには、余計な保湿成分が含まれていないので、すっきりと汚れを取り除くことができるためです。
洗面器にお湯を入れ、足をよくつけたら、石けんを泡立てて、やや強めにしっかりと洗いましょう。
特に、指の間は汚れがたまりやすいので、念入りに洗いましょう。
【角質を落とす】
足の裏の角質は、石けんで洗うだけでは落ちにくいので、週に1、2回程度を目安として、軽石などでこすり、落とすようにすると良いでしょう。
【足の爪もケアする】
そして、爪の中の汚れも足の臭いの原因となるので、爪ブラシを使用して洗うことをおすすめします。
爪の長さも、切るのを面倒くさがって伸ばさずに、短く整えるようにしましょう。
これらのことを習慣づけると、足の臭いの原因となる菌が繁殖することを予防できるでしょう。
次章では、足の臭いととても関係の深い「靴」のお話をしていきます。
足の臭いは「靴」からも影響する?!
靴下を着用してから履く、ビジネス靴の中の湿度は90%以上、温度としては30度を超えるとも言われています。
そして、靴の中というのは非常に通気性が悪く、むれやすい場所だということがわかります。
皮膚の常在菌は、そんな高温多湿の場所が大好きで、その上、汗や角質もあるので、格好の繁殖場となります。
こうしたことから見ても、足の臭いがきつくなるのも当然のことでしょう。
せっかく足をきれいに洗い、清潔を保っていても、靴はそのままでは効果が薄れてしまいますので、靴に関しても臭いの対策をしなければなりません。
靴の臭いの対策法には、次のようなことがあります。
【靴も休ませる】
コップ1杯程の量の汗をかいて、一日中履いていた靴は、たとえ気に入っているからと言っても、翌日もまた履いて出かけることはおすすめできません。
むれた状態の靴が乾ききらないまま、翌日も履いてしまうことにより、菌がさらに繁殖してしまいます。
下着や靴下を毎日取り替えるのと同じで、靴も毎日交替で、できれば2日程度は休ませながら履くようにしましょう。
靴用の消臭スプレーをかけ、通気性の良い場所で陰干しをすると、効果がさらに期待できるでしょう。
【靴の中に消臭グッズを】
靴を履いている時に、臭いがつきにくくするために、消臭効果のある中敷きを入れておくことも予防策の一つです。
足から出た汗を中敷きが吸収し、消臭効果もあるため、靴自体に臭いがつきにくくなります。
足と靴だけではない!靴下も変えて足の臭いの対策を!
足の臭いの対策をするためには、足と靴のお手入れだけでは、まだ十分ではありません。
靴よりも足に直接触れている「靴下」を選ぶ際にも、気をつける必要があります。
ポイントとしては、「むれにくい靴下」を選ぶことが重要です。
特におすすめなのは、綿にシルクやウールなどの天然繊維を混ぜてある素材です。
この素材は、吸湿性に優れています。
その一方で、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維を多く使用している靴下は、吸湿性が悪いためむれやすいです。
そのため、臭いを発生しやすくなるので、できるだけ避けた方が良いでしょう。
また、足の指の間は非常にむれやすいので、指の間の汗も吸湿することのできる、5本指ソックスを履くこともおすすめします。
そして、靴下を洗う際には、一度すすぎをしてから通常の洗濯をすると臭いを消すのに効果的です。
これまで、足・靴・靴下と、足の臭いを発生させてしまう3大要素について、対策法をご紹介してきました。
もう十分、足の臭いを解消することができそうですが、足の臭いに関わることはまだありますので、次章でお話ししていきます。
「ストレス」も足の臭いに影響する!?
足から汗を大量にかくのは、一日中、靴を履いていることからだけではなく、「ストレス」も原因となる場合もあります。
緊張した時や驚いた時に出る汗のことを「精神性発汗」と言いますが、おもに、手や足の裏、脇の下などに起こる現象です。
家でリラックスしている時は大丈夫なのに、仕事中や人と一緒にいる時に足の臭いがきつくなるという場合は、仕事や対人関係による「ストレス」が発汗を促しているためと考えられるでしょう。
足が臭うことを気にすればするほど、ストレスによりさらに発汗され、臭いがきつくなってしまうので、「誰でも多少は臭うものだ」と、あまり気にしないことも必要です。
どうしても気になってしまう場合は、靴下の履き替えを用意したり、制汗剤を使用するのも対策法としておすすめします。
足の臭いの原因、「汗」の対策!食事で変えられる?!
気なる足の臭いの原因ともなる「汗」を多くかきやすい男性は、次のようなものを多く摂取してはいないでしょうか。
・辛いものや酸っぱいものなどの刺激の強いもの
・コーヒーやお茶などのカフェインを多く含んでいるもの
・肉類や脂分の多いもの
これらのものを多く摂取することによって、発汗を促す効果があったり、汗の臭いをきつくする場合もあるので、できるだけ控えた方が良いでしょう。
逆に、汗をかきやすい人におすすめの食べ物は、納豆・豆腐・味噌などの「大豆製品」です。
大豆製品に多く含まれている「イソフラボン」は、発汗を抑制する効果があります。
また、自律神経のバランスを整えるという働きもあるので、汗をかきやすい人には、ぜひ摂っていただきたい食材です。
食生活も変えていくことは、靴を履いている時に、足の裏に大量にかいてしまう汗を抑える対策となり、気になる臭いも軽減していくことにつながっていくでしょう。
足や靴を清潔に保ち、臭いが気にならない生活を!
足の臭いが気になるという方は、やってみようと思える解決法が見つかったでしょうか。
足をしっかり洗うことはもちろん、靴も清潔を保ち、日替りで履き替えていくようにすることが大切です。
靴下も、吸湿性を第一のポイントとして選ぶようにしましょう。
対策法がいろいろとあり、面倒に感じる方もいるかもしれませんが、毎日の習慣にしてしまえば、臭いを気にしないでいられる快適な生活を送れるようになることでしょう。