普段、電気シェーバーで髭剃りをしている人は、定期的に電気シェーバーのメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠っていると「嫌な臭いがする」「電気シェーバーに熱がこもる」「剃り味が悪くなり、髭剃りがうまくできない」といった、トラブルが起こりやすくなります。
そこで今回は、電気シェーバーに溜まる汚れについてや、ブラシなどによる掃除の方法を、お伝えしていきます。
髭剃り時の肌荒れ!原因は電気シェーバーの中の雑菌?
髭剃りに、電気シェーバーを使っている人もいるでしょう。
しかし、今まで髭を剃る時に、電気シェーバーの臭いや汚れが気になることはありませんでしたか?
電気シェーバーは、だいたい1ヶ月に1回のメンテナンスが必要で、それを怠ると、やがて臭いや雑菌が増殖してしまいます。
メンテナンスを怠っていれば「髭がしっかり剃れない」など、髭剃りとしての機能が100%得られなくなります。
更にそれだけでなく、臭いや雑菌が増殖した電気シェーバーを使用していると、ニキビなど肌のトラブルを引き起こしやすくなります。
もう既に、ニキビなどができている場合は、そこに雑菌が付着すると、悪化してしまうこともあるのです。
肌のトラブルを防いだり、しっかり髭を剃るためには、電気シェーバーのメンテナンスがとても大切です。
ブラシなどを使った掃除の方法をご紹介する前に、まずは、電気シェーバーの種類についてお話しします。
ブラシなどでメンテナンスの前に電気シェーバーの種類を知ろう
電気シェーバーは「回転式」と「往復式」の、2種類に分かれています。
「回転式」の電気シェーバーは、「PHILIPS」でしか主に販売されていません。
カットの仕組みとしては、円周方向に回転する際に、取り付けられている刃が「髭を捉えて剃る」というものです。
くるくると円を描くように髭剃りをすると、あらゆる方向から生える毛を巻き込むように、しっかり剃ることができます。
一方「往復式」の電気シェーバーは、横一列にヘッドが並んでいて、中に刃があります。
髭の上を往復することで、髭をカットすることができる仕組みになっています。
更に、2種類のタイプの電気シェーバーは、次のようなメリット・デメリットがあります。
【回転式】
●メリット
肌へのダメージが低い
肌と電気シェーバーの密着面積が多いので、剃り残しが少ない
機械音が静か
替え刃が長持ちする(約2年)
●デメリット
往復式に比べると、剃るのに時間がかかる
深剃りすることは難しい
【往複式】
●メリット
深剃りができる
早く剃ることができる
●デメリット
音が大きい
肌荒れを起こす人もいる
替え刃の交換頻度が多い(約1年~長くて2年)
このようにメリット・デメリットは、電気シェーバーの種類によって異なります。
髭剃りはもちろん「産毛まで剃りたい」という人や、敏感肌で「肌への刺激を減らしたい」という人には、あらゆる方向から髭や産毛を絡め取ることができる「回転式」をオススメします。
一方で、忙しい朝でも「サッと深剃りしたい」のであれば「往復式」の電気シェーバーが向いているでしょう。
電気シェーバーの違いがわかったところで、ブラシを使った掃除の方法をお伝えします。
清潔な電気シェーバーで髭剃り!ブラシを使った掃除
電気シェーバーの掃除の方法は、メーカーやモデルにより異なります。
そのため、取扱説明書等を確認した上で、そのモデルに合ったメンテナンスをしましょう。
前項でもお話ししたように「回転式」の電気シェーバーは「PHILIPS」でしか販売されていません。
したがって、ここでは、多くのメーカーが出している「往復式」の電気シェーバーの掃除の方法をご紹介します。
基本的なメンテナンスの流れは、ブラシ掛けや水洗いなどの「掃除」をした後に、「オイル差し」をするのが一般的です。
【往復式の電気シェーバーの掃除 ブラシ編】
往復式の電気シェーバーは、内刃と外刃が一体型であるタイプとそうでないタイプに分かれていて、それぞれブラシのかけ方が若干異なります。
(内刃・外刃が一体型のタイプ)
肌に当たる部分の「カセット」を開けると、内刃と外刃の2つの刃が共にくっついているので取り外します。
内刃と外刃が取り付けられていた所に、今まで髭剃りをして溜まった髭カスが付いていれば、ブラシで払い落とします。
「カセット」はブラシをかけてしまうと、ブラシの毛が引っ掛かり、破損の原因にもなり得るので、テーブルなどの平らな所で、軽くぶつけて落としましょう。
(内刃・外刃が別々のタイプ)
内刃・外刃が一体型のタイプとは違い、肌に当たる部分の「カセット」の内側に外刃が付いています。
一方、内刃は本体に付いたままで、刃がむき出しになっているモデルも多く存在しているので、手を切らないように注意しましょう。
内刃のブラシのかけ方は、並びへ沿うように行います。
「カセット」に付いている外刃は、反対方向からブラシで軽く髭を払っていきます。
ブラシの毛先を刃の間に押し込んだりせず、優しくサッと払うように行いましょう。
清潔な電気シェーバーで髭剃り!ブラシ掃除後にハンドソープで洗う
電気シェーバーのメーカーやモデルによっては、洗浄液を使用し「自動洗浄機能」で、簡単に掃除することができるものもあります。
そういった機能が付いていないモデルの場合は、身近な「薬用の泡のハンドソープ」で洗うと、殺菌効果も期待できるのでオススメです。
ほとんどの電気シェーバーの刃は水洗いが可能なので、ブラシだけでは落ちない汚れや、今までの髭剃りで剃れた髭を除去するために水洗いしましょう。
ただし、水で洗い流してよい部分を把握して、洗うことが大切です。
例えば、「シェーバーヘッドのみ洗える電気シェーバー」は、ヘッドごと水洗いすることができます。
しかし、シェーバー本体は、濡らさないよう、注意して行う必要があります。
一方で「防水モデルの電気シェーバー」は、本体ごと水洗いができます。
防水ではない電気シェーバーの本体を洗ってしまうと、故障だけでなく、感電の危険性があります。
更に、防水モデルを洗う場合でも、充電コンセントを差し込んだまま行うのは避けましょう。
刃だけ洗える電気シェーバーは、刃の部分を取り外し、水で洗い流します。
ある程度、ブラシで落ち切らなかった髭のカスなどを洗い流したら、泡のハンドソープを刃に付け、泡で洗うように包み込みます。
シェーバーヘッドのみ洗えるモデルや、防水モデルの場合は、泡のハンドソープを付け30秒程度駆動させると、泡のハンドソープがいきわたるので、更に効果も期待できます。
最後は、流し残しがないよう、泡のハンドソープをしっかり水で洗い流し、日陰でよく乾燥させます。
清潔な電気シェーバーで髭剃りをするために!仕上げにオイルを差そう
ブラシで髭カスを取ったり、電気シェーバーを洗った後は、刃の潤滑性が無くなっているので、オイルで潤滑化させる必要があります。
オイルを差していないと、潤滑油が切れているためスムーズに駆動することができないため、髭剃りの剃り味が鈍くなります。
また、内刃と外刃が駆動することで摩擦が生じますが、潤滑油が切れていれば、摩擦による熱が発生しやすくなります。
ちなみに、電気シェーバーに使われるオイルは、ベビーオイルやハンドクリームにも使われているため、肌に触れても害はありません。
電気シェーバーを洗って掃除が終わったら、しっかりと乾燥させ、オイルを欠かさずに差すようにしましょう。
オイルは、電気シェーバーを購入した時にセットで付いていることがありますが、メーカーが違うものでも使用することができます。
こまめにオイルを使用していると無くなってしまうので、切らしてしまいそうな場合は、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。
オイルの差し方は、メーカーやモデルによってオイルの差し方に違いがあります。
電気シェーバーに付属されている、取扱説明書に従って行うようにしましょう。
重曹を使った掃除の方法
今までは、水や泡のハンドソープを使った掃除の方法をお伝えしてきましたが、その他にも「重曹」を使って電気シェーバーの掃除ができるので、そちらをご紹介していきます。
重曹は、弱アルカリ性の物質のため、タンパク質を分解することができたり、油分を中和することができます。
更に、酸性物質の臭いを緩和させる働きがあるので、髭剃りの際に「電気シェーバーの臭いが気になる」という人にオススメです。
重曹を使った電気シェーバーの掃除をするための、重曹の浸け置き剤の材料をご紹介します。
【用意するもの】
・水 400㏄程度
・重曹 小さじ1
・深めのお椀 1個
用意したお椀に水を入れて、そこに重曹を入れ軽く混ぜたら完成です。
重曹の溶け残りは、そこまで気にしなくても構いません。
浸け置きをする前に、ブラシを使って、髭カスを軽く払っておきましょう。
ある程度髭カスが取れたら、水に濡れても問題のない刃や、防水のシェーバーヘッドなどを、3分程浸け置きします。
この時、シェーバーヘッドなどが防水でない場合は、布などに重曹の浸け置き剤を染み込ませ、優しく拭き取るとよいでしょう。
その後は、重曹の浸け置き剤を軽く水洗いし、日陰でしっかりと乾かします。
もちろん乾いた後は、オイルを差すのを忘れないようにしましょう。
1ヶ月に1回のメンテナンスで清潔な電気シェーバーを保とう
電気シェーバーのメンテナンスを怠ると、剃り味が悪くなることで、肌を傷付けてしまう原因にもなり得ることがわかりました。
それ以外にも、臭いや雑菌が潜む電気シェーバーを使用していると「吹き出物が化膿してしまう」など、肌トラブルを悪化させることにも繋がります。
1ヶ月に1度はメンテナンスをし、清潔な電気シェーバーで気持ちよく髭剃りをしましょう。