髭剃りの肌への負担を軽減させるために、電動シェーバーを使う方も多くなってきています。
しかしながら、それでも肌荒れを起こしてしまったりと、肌の調子に悩む方は少なくありません。
男性にとって、髭剃りは身だしなみの一つですから、毎日気持ち良く行いたいものですよね。
そこでこの記事では、電動シェーバーの肌荒れについて、その原因から対策方法まで、詳しくご説明していきます。
電動シェーバーの髭剃りで肌荒れに!その原因について
電動シェーバーは、カミソリと比べると、肌への負担をかなり軽減できるメリットがあります。
と言うのも、電動シェーバーは、外刃と内刃の2つの刃から成っており、この外刃が髭を持ち上げることで、内刃が髭をキャッチして剃り上げる仕組みになっています。
この設計により、刃が肌に直接当たることがないため、肌への負担を抑えることができるのです。
しかしながら、電動シェーバーでも肌への負担はゼロとは言えず、使い方によっては、電動シェーバーでも肌荒れを引き起こすことがあるのです。
では、どのようなことが原因で、肌荒れを起こしてしまうのでしょうか?
その原因としては、主に以下2つのことが挙げられます。
①刃の交換をしていない
刃の交換を怠ってしまうと、髭の剃り具合も悪くなるので、結果的に肌への負担(髭剃りの時間)も長くなります。
電動シェーバーの刃は、基本的に外刃が約1年、内刃が約2年の交換目安がありますが、メーカーごと異なってくる場合もあるので、よく確認することが必要です。
②メンテナンスをしていない
自動洗浄機が付いていない場合は、定期的なブラシがけや水洗いが必要です。
このメンテナンスを怠ってしまうと、シェーバーの内部に皮脂汚れが溜まることで、細菌が繁殖する温床となり、傷ついた肌から雑菌が侵入する恐れがあります。
以上が、電動シェーバーで肌荒れを起こしてしまう、主な原因になります。
では次に、以上の原因を踏まえた上で、その対策方法を見ていきましょう。
電動シェーバーで肌荒れをしないために!その対策方法とは
電動シェーバーで肌荒れを起こさないためには、普段から心がけたい2つのポイントがあります。
①肌の保湿
肌の保湿と言うと、女性のケアとしての印象が先立ってしまいますが、髭剃りを行う男性にとっても大切なケアです。
普段から肌が乾燥していると、髭剃りの際に摩擦が生じやすくなり、その結果肌荒れを起こしてしまう場合があります。
特に、肌が乾燥しやすい方は、肌の保湿を心がけていきましょう。
②電動シェーバーの定期的なメンテナンス
前述したように、電動シェーバーに定期的なメンテナンスは、質の良い髭剃りを行う上ではとても大切です。
では、基本的なお手入れ方法の、ブラシがけと水洗いについてご説明していきましょう。
・ブラシがけ
ブラシがけは、できるだけ水洗いをする前に行うのがベターです。
やり方は簡単で、シェーバーのヘッドを取り外し、挟まった髭のカスを除去していきます。
これを定期的に行うことが、細菌の繁殖防止にも繋がります。
少なくとも、週に一回は行うように心がけましょう。
・水洗い
水洗いも、基本的にはシェーバーのヘッドを取り外して行います。
ただ、「ヘッドのみ水洗い可能」のものは、ヘッドを付けたまま、まるごと水洗いしても問題ありません。
よりきれいに水洗いをするためには、電源を入れて刃を回転させながら洗い流すことがポイントです。
また、洗浄後のシェーバーは、乾燥が不十分だと、菌の繁殖にも繋がりかねません。
ティッシュなどで水気を拭き取り、なるべく風通しの良い場所で乾かしましょう。
以上が、電動シェーバーで肌荒れをしないための対策です。
髭剃りのメンテナンスについては、肌荒れの防止だけではなく、電動シェーバー本体をより長く使っていくためにも大切なことなので、メンテナンスはまめに行っていきましょう。
電動シェーバーの肌荒れ対策に!髭剃りをするときのポイント
前項では、電動シェーバーの肌荒れ対策について、心がけたいポイントについてご説明してきました。
その他にも、髭剃りをする上で、日常的に気を付けたい「髭剃りのタイミング」や、「肌に優しい髭剃り方法」についてご紹介していきましょう。
・髭剃りのタイミング
髭剃りが推奨されるタイミングとしては、起床して15~20分後とされています。
と言うのも、肌が膨張している起床直後から、ある程度の時間が経つと、血行が元に戻って肌へのハリも出てきます。
その肌が元に戻る時間が、15~20分と言われているのです。
それに対して、夜の入浴後は、一日の疲れによって肌も弱っている場合があるため、少しの刺激でも肌荒れを起こす可能性があります。
そのため、髭剃りはできるだけ、起床後15~20分後に行うように心がけましょう。
・肌に優しい髭剃り方法
どうしても肌荒れをしてしまう方には、「ウェットシェービング」がおすすめです。
電動シェーバーを使う場合、一般的には、乾いた状態で行う「ドライシェービング」が多いですが、濡れた状態で行う「ウェットシェービング」という髭剃り方法もあります。
ただし、このウェットシェービングを行うには、入浴時やフォームなどを用いて使うことのできる、ウェット剃り対応タイプの電動シェーバーを使う必要があります。
では、このウェットシェービングについて、もう少し詳しいご説明をしていきましょう。
肌に優しいウェットシェービング!そのメリットとデメリットとは?
前述したように、ウェットシェービングは、肌荒れ対策としておすすめされる髭剃り方法です。
では、そのウェットシェービングについて、メリットは勿論、デメリットに関しても詳しく見ていきましょう。
【メリット】
・肌に優しい
ジェルやフォームなどのシェービング剤を用いることで、肌への摩擦も最小限に抑えることができます。
電動シェーバーは肌への負担を軽減する仕組みになっているので、更により肌に優しい髭剃りをすることができます。
・髭剃り後の爽快感
シェービング剤を用いることで、肌の角質汚れも適切に剃ることができるので、髭剃り後はすっきりとした爽快感があります。
【デメリット】
・深剃りには向かない
ウェットシェービングは肌への摩擦が少ないため、深剃りにはあまり向いていません。
深剃りをしたい方は、ドライシェービングがおすすめです。
・電動シェーバーをその都度洗う必要がある
シェービング剤が刃の内部に入り込むので、使用後は毎回水洗いする必要があります。
以上が、ウェットシェービングのメリット・デメリットになります。
深剃りには向きませんが、肌が荒れやすい敏感肌の方にはやはりおすすめできるので、気になる方は是非試してみてくださね。
より肌に優しく!ウェットシェービングの正しいやり方について
前項では、ウェットシェービングのメリット・デメリットについてご説明してきました。
ただ、前述したメリットを享受するには、正しいやり方でウェットシェービングを行う必要があります。
では、その正しい髭剃り方法について、順にご紹介していきましょう。
①髭剃り前に洗顔をする
髭剃りの前に、皮脂などの汚れを洗い流します。
その際、肌をゴシゴシ擦ることがないように、優しく洗いましょう。
②蒸しタオルで温める
蒸しタオルで温めることで、髭や肌の隅々まで水分が行き渡り、髭が柔らかくなります。
また、肌の毛穴を広げる作用もあり、毛穴の汚れを落として、肌環境を整える役割もあります。
③フォームなどのシェービング剤を塗布する
髭部分に均一な厚みになるように広げていきます。
塗布する厚さは、髭全体が隠れるくらいがベストです。
④電動シェーバーで髭を剃っていく
電動シェーバーの刃を、肌に対して垂直に当て、まずは毛の流れの方向に合わせて剃っていきます。
剃り残しがあれば、今度は毛の流れに逆らうように「逆剃り」をして剃っていきましょう。
以上が、肌荒れ予防におすすめできる、正しいウェットシェービングの方法です。
髭剃り後は、シェービング剤をしっかりと洗い流し、化粧水や乳液で肌を保湿することも心がけましょう。
髭剃りで肌荒れをしてしまったら!状況に応じた対応を
これまでに、電動シェーバーの肌荒れについて、その原因から対策についてご説明してきました。
しかし、もし髭剃りで肌荒れを起こしてしまった場合、その肌荒れの具合に応じて処置を行うことが大事です。
では、髭剃りの肌荒れ処置について見ていきましょう。
①髭剃り後の肌荒れ処置
髭剃り後に肌が赤みを帯びている場合は、冷やした濡れタオルに保冷剤などを包み、冷却するのがおすすめです。
肌が赤みを帯びているということは、髭剃りによって肌が炎症を起こしている証拠です。
炎症によって痒みも出てくることがありますが、掻いてしまわないように、肌を冷やすことが先決です。
また、肌が出血してしまった場合にも、ティッシュやガーゼで圧迫し、その上から冷却するとより効果的に止血することが可能です。
②肌荒れが良くならないとき
しばらく様子を見ても、肌荒れに改善が見られない場合は、皮膚科を受診して、医師の指示を仰ぐことがベストです。
自分の勝手な判断で薬を塗るのではなく、正しい判断に基づいた処方を受けましょう。
また、忙しくて病院を受診できない場合は、薬局の薬剤師にアドバイスを貰うこともできます。
以上が、髭剃りで肌荒れをしてしまった際の、状況に応じた対処方法です。
こういった肌荒れをさせないために、できるだけ日頃の肌ケアや、電動シェーバーのメンテナンスを心がけていくことが大切ですね。
より肌に優しい髭剃りにするために
電動シェーバーは、カミソリと比べると、肌への刺激をかなり和らげることができます。
しかしながら、電動シェーバーの替え刃の交換、定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、肌荒れの原因になりかねず、皮膚科を受診する必要も出てきます。
日頃から肌のケアを心がけ、電動シェーバーを清潔に保つことが、より肌に優しい髭剃りへと繋がるはずです。