電動シェーバーでの髭剃りは、カミソリに比べて「肌に優しく安全」と言われています。
しかし、正しいやり方を知らずに髭剃りを続けていると、知らないうちに肌にダメージを与えていたり、電動シェーバーの寿命を短くしてしまうことにもなりかねません。
ここでは、「髭剃りは電動シェーバー派」だという方や、これから電動シェーバーを使おうと考えている方のために、電動シェーバーについてのお話から、正しい使い方や選び方までをご紹介していきます。
髭剃りに電動シェーバーを使うメリット&デメリット
髭剃りをする時の道具は、主にカミソリを使うか、電動シェーバーを使うかの二つにわかれていて、使う道具によって、髭剃りのやり方や特徴も違います。
ここでは、電動シェーバーを使う際のメリットとデメリットを挙げますので、購入を考えている方は参考にしてください。
【電動シェーバーを使うメリット】
・髭を濡らさなくても髭剃りをすることができるので、場所を問わず、手軽にスピーディーに剃ることが可能
・カミソリに比べて肌へのダメージが少ないので、肌が弱くて肌荒れをしやすいという方でも、安心して剃ることが可能
・カミソリに比べて、替え刃の交換時期が長い(外刃約1年、内刃約2年)
【電動シェーバーを使うデメリット】
・深剃りに向かないので、剃り残す可能性が高い(近年は、ウェット剃りができるものもあり、深剃りが可能な製品もある)
・鼻の下などの細かい部分は剃りづらい
・初期費用が大きい
・髭剃り後のシェーバーのメンテナンスに手間がかかる
以上のような、電動シェーバーを使うことによるメリットとデメリットを理解した上で、髭剃りをするための道具を選ぶと良いでしょう。
電動シェーバーを使用した髭剃りの正しいやり方を知ろう!
前章でお話ししたように、電気シェーバーは、肌へのダメージが少ないのがメリットとされていますが、正しいやり方で髭剃りを行なうことが大切です。
電動シェーバーを使い慣れている方も、これから使おうとしている方も、ぜひ、正しいやり方を知っておきましょう。
【電動シェーバーでの正しい髭剃りの仕方】
●起床した後、15分位経ってから剃る
起きてすぐの顔は、むくんでいる状態で髭も埋もれている感じなので、起きてすぐの時には、きれいに剃ることができません。
顔のむくみが引いた頃に、髭剃りを始めると良いでしょう。
●ぬるま湯で洗顔し、髭をやわらかくする
ぬるま湯で洗顔をし、毛穴の汚れや余分な皮脂を洗い流しましょう。
髭をぬらすことでやわらかくなり、毛穴も開くので、スムーズに髭剃りをすることができます。
洗顔後は、きれいなタオルで水分を拭き取りましょう。
●シェーブローションを塗る
電動シェーバーのメリットとしては、肌を濡らさずに剃れることがありますが、シェーブローションには、毛穴を引き締め、髭を立たせて剃りやすくしたり、肌へのダメージを軽減する効果があります。
しっかり剃りたい方や肌荒れの気になる方は、シェーブローションを使用することを推奨します。
●シェーバーの刃を直角にあてる
肌に対し直角になるようにして、軽く刃をあてて、髭剃りを始めましょう。
斜めになってしまうと、シェーバーの刃穴にうまく髭が入らなくなるので、気をつけましょう。
また、強く押しあてすぎると肌へのダメージを与えてしまうので、軽い力でゆっくり滑らせていくことが大切なポイントになります。
髭剃りの正しいやり方に必須!シェーブローションについて
先ほどの、電動シェーバーでの正しい髭剃りのやり方の中にもありましたが、髭剃り前には、「シェーブローション」をつけることをおすすめします。
たとえ電動シェーバーであっても、何もつけずに髭剃りをするより、シェーブローションをつけて剃った方が、肌にもやさしく、髭も剃りやすくなるでしょう。
そのシェーブローションには種類がありますので、ご説明していきます。
●ジェルタイプ
色が透明なため、肌につけても剃る部分が見えやすいので、初めてシェービング剤を使う方には特におすすめです。
ジェルをつけてから少し放置しておくと、髭がやわらかくなり、剃りやすくなる効果があります。
●泡(フォーム)タイプ
肌にしっかり密着するので、髭剃り中も、肌から落ちてくる心配はありません。
泡により、肌へのダメージも防ぐことができます。
●クリームタイプ
クリームの場合は、保湿成分が含まれているので、スキンケアを重視したい方にはおすすめです。
●オイルタイプ
オイルは少量でも肌全体に伸ばせるので、コストを抑えることも可能でしょう。
また、刃が滑りやすくなるので、スムーズに剃ることができます。
このように、シェーブローションには、いくつかの種類がありますので、自分の好みに合うものを選びましょう。
髭剃り後も大切!スキンケアのやり方とは?
髭剃り前に、シェーブローションを使用して、肌を傷めないように髭剃りをすることを心がけていても、髭と一緒に肌の角質も多少なりとも削られてしまっているものです。
角質が削られると、肌は乾燥しやすくなり、肌のバリア機能も弱くなってしまいます。
そして、肌のカサつきだけではなく細菌が入ることにより、ニキビなどの炎症を起こす可能性も出てきます。
このような症状が起こらないようにするために、髭剃り後にもスキンケアが必要になります。
やり方としては、髭剃りが終わったら、まず、肌に残っているシェービング剤や髭のかすを洗い流しましょう。
そして、きれいに洗い流せたら、化粧水またはアフターシェイブローションをつけて、肌を整えましょう。
アルコール成分を含む製品が多いので、敏感肌の方の場合は、アルコールフリーの化粧水の使用をおすすめします。
何もつけずに終わらせてしまう男性にとっては、「化粧水さえつければ十分」と思われるかもしれません。
しかし、化粧水だけでは、すぐに蒸発して乾燥してしまうので、乳液や美容液で保湿をすることで、肌の良い状態を保持することが可能になるでしょう。
次章では、髭剃り後の電動シェーバーのお手入れ方法についてお話ししていきます。
スキンケアだけでなく電動シェーバーのケアも重要!
髭剃り後のスキンケアは、肌のダメージを補修し、良い状態を保っていくために、とても大切なことです。
それと同じように、髭剃りに使用した電動シェーバーのケアをしていくことも重要です。
そのやり方をご説明していきましょう。
電動シェーバーには、水洗いができるタイプとできないタイプがあります。
水洗いができる場合は、電源を抜いてから流水で洗いましょう。
洗浄後は、水気をしっかり切り乾燥させ、必要に応じてオイルを差しましょう。
水洗いができないものは、刃を取り外し、付属のブラシでシェーバーに残っている髭をかき出します。
その際、刃と水平にブラシを動かすことがポイントで、垂直に動かすと刃の切れ味が落ちてしまうので、気をつけましょう。
また、電動シェーバーの保管場所にも気をつける必要があります。
湿気の多い場所に置いておくと刃がさびやすくなるので、風通しが良く、乾燥している場所で保管しましょう。
電動シェーバーの替え刃は、カミソリとは違い、1年~2年と長持ちしますが、正しいケアと保管方法を行なっていないと寿命も短くなってしまいますので、面倒がらずに行いましょう。
髭剃りを快適に!電動シェーバーの選び方
最初にお話ししたように、電動シェーバーで髭剃りをすることには、優れたメリットがあります。
それに魅力を感じて、「初期費用はかかっても電動シェーバーを選ぶ」という方もいらっしゃるでしょう。
高いものでは、3万円を超えるものもありますので、選ぶ際にはそれぞれの特徴を知り、慎重に選びましょう。
その選び方のポイントをいくつか挙げておきますので、これから電動シェーバーの購入を考えている方は、参考になさってください。
●防水仕様になっているか
●水洗いやアルコール洗浄ができるか
●深剃りができるか肌へのダメージが少ないかのどちらが優先か
●価格とそれだけの効果が本当にあるかどうか
そして、電動シェーバーには次のような駆動方式があり、それぞれのメーカーなどにより違ってきます。
【往復式】
・深剃りに向いている
・スピーディーに剃ることができる
・駆動音が大きい
・オイルを差すなど刃のメンテナンスが必要
【回転式】
・深剃りには向かない
・肌に優しい
・ヘッドが丸いので、境目がわかりにくい
・駆動音は静か
・自動研磨機能があるので、オイルを差すことは不要
【ロータリー式】
・カミソリで剃る時と似たような感覚
・往復式と回転式の中間
駆動方式により、特徴や髭剃りのやり方も違ってきますので、自分の求めている条件を満たすシェーバーを選ぶことをおすすめします。
電動シェーバーについて知り、正しい髭剃りを!
電動シェーバーがあれば、どこにいても髭剃りをすることができます。
外出時は難しいかもしれませんが、家で使用する際には、ぜひ、今回ご紹介したような髭剃り前の準備やスキンケアも行ない、肌を良い状態に保てるようにしましょう。
快適な髭剃り習慣を続けるためにも、電動シェーバーのメンテナンスも忘れずに、定期的に行なっていくと良いでしょう。