ニキビができると、見た目も悪く、また清潔感に欠けてしまいます。
ニキビが発生しやすい箇所は、額や鼻、頬、顎などがありますが、その中でも顎周りにニキビが多く発生してしまうケースがあります。
顎にニキビがたくさん発生してしまう方は、顎がザラザラとしていませんか?
実はこのザラザラが、ニキビの発生に関係しているといわれています。
ここでは、顎のザラザラや、ニキビができる原因を見ていくと共に、改善方法についてご紹介していきます。
顎のザラザラの正体とは
結論から申しますと、顎のザラザラの正体は、皮脂汚れの詰まりでできる「角栓」が原因です。
角栓ができる場所というと、額から鼻にかけてのTゾーンが思い浮かびますよね。
この部分は他の部分に比べると、皮脂量が多く分泌される場所ですので、どうしても毛穴に汚れや皮脂などが詰まりやすくなります。
しかし、顎に関してはそこでまで皮脂量が多いわけではありません。
では、なぜ顎に角栓が溜まるのでしょうか。
まず考えられることは、顎は鼻や額に比べるとくぼんでいるため、汗や汚れ、皮脂などが溜まりやすいことが挙げられます。
また、くぼんでいるということもあり、洗顔が疎かになっている、または洗い残りがしやすいということも理由の1つです。
もう1つ、睡眠不足や生活習慣の乱れなどによってホルモンバランスが崩れると、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が排出されにくくなります。
これらが、顎のザラザラの原因として考えられます。
また、顎は額や頬に比べるとスキンケアを怠りがちです。
特に男性の場合、スキンケア自体が疎かになっていることも考えられます。
そうなると、皮膚がごわついて硬くなり、頑固な角栓が発生してしまうのです。
角栓を放置すると、ニキビを発生させることにも繋がるといわれています。
その理由については、次に詳しく解説していきましょう。
顎のザラザラとニキビの関係
先ほどお伝えしたように、顎のザラザラの正体は皮脂や汚れが詰まった角栓だということが分かりました。
では、角栓が詰まると、なぜニキビが発生しやすくなるのでしょうか。
私たちの肌には、常在菌がいくつも存在しますが、その中の1つに「アクネ菌」がいます。
通常このアクネ菌は、それほど悪さをする菌ではありません。
「ニキビ=アクネ菌」が原因、と思っている方も多いかもしれませんが、アクネ菌は病原菌を退治する働きを持っているため、肌を守ってくれる菌でもあります。
しかし、アクネ菌の好物である角質や皮脂が多いと、それをエサに増殖し炎症を起こすようになります。
これが「ニキビ」の発生です。
顎に角栓が詰まった状態は、いわばアクネ菌の最高の住処となります。
そのため、顎のザラザラを放っておくと、ニキビの発生に繋がる可能性があります。
では、顎のザラザラはどのようにケアをしていけよいのでしょうか。
顎のザラザラを取り除きニキビを防止するための洗顔方法
ニキビを防止するためには、顎のザラザラ(角栓)を取り除いてあげる必要があります。
では、詰まった角栓を取り除くためには、どういった方法があるのでしょうか。
まずは、基本的な洗顔方法からお伝えしていきます。
●ザラザラを除去するのに有効な洗顔方法
洗顔で角栓を取り除くには、いくつかポイントがあります。
まず、蒸しタオルを使い毛穴を開かせ、角栓が取れやすいような状態にしてから洗顔をスタートしましょう。
次に、洗顔を行っていきますが、洗顔ネットなどでしっかりと泡立ててから洗顔するようにしましょう。
その際、角栓を取り除こうとゴシゴシと強く擦るように洗顔する方もいらっしゃるかもしれませんが、その方法はよくありません。
強く擦ると肌に余計な負担を与え、場合によっては毛穴の開きに繋がることもあります。
毛穴が開いてしまうと、より角栓が詰まりやすくなるため、洗顔はあくまでも泡で滑らせるように優しく行いましょう。
もう1つのポイントとしては、顎の部分を舌で押し出すようにして洗顔すると、顎の皮膚が内側から伸びてより角栓が除去しやすくなります。
洗顔を行ったあとは、ぬるま湯でしっかりすすいでください。
洗顔料が残った状態ですと、角栓の原因になります。
ニキビの原因になる角栓はピーリングで除去!
さらに、顎の角栓を除去するのに有効な方法があります。
●ピーリングでザラザラを除去
詰まった角栓を除去するためには、ピーリングがおすすめです。
ピーリングは、古い角質を剥がして肌のターンオーバーを整える効果があります。
通常、肌のターンオーバーが正常に働いていれば、角栓は古い角質と共に自然に剥がれ落ちていくものです。
しかし、肌のターンオーバーが正常に働いていないと、どんどん古い角質が蓄積され角栓も硬くなります。
そこで、週に1回のピーリングで古い角質や角栓を除去してあげましょう。
ニキビの原因のアクネ菌のエサとなる角栓がなくなれば、結果としてニキビを防止する効果が期待できます。
ただし、あまり頻繁に行うと、肌へ負担をかけてしまうことになるので、1週間に1回のペースで行うようにしましょう。
もし自宅でピーリングを行うときは、肌に負担の少ないミルクタイプやジェルタイプを選ぶとよいでしょう。
また、ピーリングはニキビだけでなく、くすみ、シミやシワなどあらゆる肌トラブル対策として注目されています。
男性にもおすすめなピーリング剤
ここでは、顎のザラザラを除去するのに、男性にもおすすめのピーリング剤をご紹介していきます。
●スキンビル:ホワイトピーリングジェル
オレンジ色の容器が特徴的なスキンビルのピーリング剤は、ザラザラの角栓やニキビに悩んでいる方が好んで愛用しています。
こちらのピーリングは、古い角質を除去するだけでなく美容成分が豊富に含まれているため、角栓を除去しながら肌に潤いを持たせることができます。
また、スキンビルのピーリングには、合成色素や合成香料、エタノールやパラペンなどの肌に負担がかかるような成分は含まれていません。
肌が弱い男性にもおすすめできるピーリング剤です。
●エルソワ:クリスタルピーリングジェルMDピーリングキット
エルソワのピーリングは、弱酸性で肌に優しく角質を落とします。
また、ヒアルロンサンやコラーゲンなどの美容成分も配合されているので、ピーリング後も肌がつっぱらずしっとりと仕上がります。
ザラザラを除去したら保湿ケアも忘れずに!
顎のザラザラを除去するために、効果的な方法をお伝えしました。
しかし、ピーリングや洗顔後は、どうしても肌が乾燥しやすい状態です。
そのため、しっかりと保湿ケアすることも忘れないようにしましょう。
肌が乾燥状態になると、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。
また、身体の防衛反応が働くため、より皮脂を分泌するようになります。
皮脂が過剰分泌すると、アクネ菌のエサとなり、ニキビの発生にも繋がりかねません。
そのため、角栓除去を行ったあとは、しっかりと保湿を行っていきましょう。
しかし、すでにニキビができてしまっている場合は、どうすればよいでしょうか。
そのような場合は、油分の少ないスキンケア商品を選ぶようにしましょう。
油分が過剰に配合されているものを使用すると、アクネ菌の栄養となり、さらにニキビを増やしてしまうことにもなりかねません。
オイルフリーの化粧水や乳液などを利用して、ニキビの発生を防ぎつつ、しっかりと保湿をしてください。
顎のザラザラは改善できる
顎のザラザラの正体は、皮脂汚れが詰まった角栓であることが分かりました。
角栓を放っておくと、アクネ菌のエサとなり、ニキビが発生してしまうことがあります。
角栓を除去するためには、洗顔、そしてピーリングを行うことが有効です。
また、しっかりと保湿をすることも忘れないようにしましょう。