舌をチェック!歯型がついていたら疲れのサインかも?

自分の舌をあらためてじっくり見たことありますか?

あまり気にしたことがないかもしれませんが、舌で健康状態がわかることがあります。

もし、舌に歯型がついていたら、心身が疲れているのかもしれません。

それでは、舌を観察して健康状態を探ってみましょう!

舌から健康状態を知ろう

東洋医学では、舌を見ることで診察する方法があります。

舌を見ることで心身の状態がわかるくらい舌には、「血流・体液・自立神経」の情報が詰まっています。

ですから、舌をこまめにチェックすることによって、自身の健康状態を知る上でとても有効な情報を得ることができるのです。

自分で舌を見るのは難しいと思っていませんか。

実は、とても簡単に自分でチェックすることができます。

舌を「べー」と出して鏡でチェックするだけですから、用意するものは鏡だけです。

また、自分だけではなく家族で見せ合いをするチェック方法もいいかもしれません。

まず、健康な状態の舌は「淡いピンク色・白い舌苔がうっすらついている」状態です。

下記のような症状がないかチェックしてみましょう。

・ヒビ割れは、水分不足

・赤みは、血流不良から高血圧の可能性

・舌苔は色により血流不足や内臓障害の可能性

・舌の裏の血管が紫て腫れは脳卒中や心筋梗塞の可能性

など、健康状態を知る目安となります。

そして、舌のふちが歯形でデコボコしてるいる場合は、歯痕(しこん)や、舌圧痕(ぜつあつこん)とも呼ばれ、疲れ・冷え性・筋力低下・歯並びなど様々な原因が考えられます。

それでは次項から、舌に歯型がついてしまう原因にから対策について詳しくご説明します。

舌に歯型がつくのは疲れからくるむくみが原因?

舌に歯型がつくということは、まず、舌がむくんでいることが多いです。

むくみの原因は大きく3つにわけられます。

●体が冷える

アルコールや冷たい飲み物を過剰に摂取している。

●体がだるい

水分代謝が悪く余剰水分がたまっている。

●疲労感

疲れから消化機能が低下している。

このような状態が続くと、下痢やめまいにおそわれたりすることもありますから、改善をする必要があります。

改善の方法として、まず自律神経を整えましょう。

①腹式呼吸を意識

②しっかりと睡眠

③ぬるめのお湯にゆっくりつかる

これだけで副交感神経が優位に働きます。

次に、胃腸機能の向上を目指しましょう。

①よく噛んで食べる

②消化酵素を含むもの、酸っぱい食べ物を積極的にとる

胃腸の不調を改善することで疲労感を軽減させることができます。

そして、適度な水分を常温またはあたたかい飲み物で、とるように心がけてみましょう。

舌につく歯型はストレスと疲れ?

舌に歯型がついてしまうのはむくみだけが原因ではありません。

日中に無意識に食いしばってしませんか?

睡眠中、歯ぎしりしていませんか?

食いしばりや歯ぎしりは、日頃の疲れからくるストレスを発散させるために無意識にしていることがあります。

舌に歯型がついていることで、無意識の食いしばりに気が付けたら、意識して食いしばらないように気を付けるようにすればいいのです。

睡眠中に行ってしまう場合は、就寝前に顎と筋肉をリラックスさせて、食いしばりと歯ぎしりをしないというように自己暗示をかけるのも一つの方法です。

しかし、睡眠中は無意識ですから、どうしても気になる場合は、歯科クリニックで歯ぎしりや食いしばりを予防するマウスピースを作ってもらうことをおすすめします。

自分の歯型に合ったマウスピースを装着することで食いしばりや歯ぎしりを気にせず、安心して睡眠をとることができます。

その結果、疲労やストレスが改善されるでしょう。

疲れやむくみ以外で舌に歯型がつくのは?

ここまでご紹介してきた歯型の原因は、むくみや食いしばりなど、ストレスと疲れが主な原因でした。

それ以外でも歯型がつく原因はあります。

舌の筋力が衰え、ゆるんでしまい舌のふちが歯についてしまい、歯型がついてしまう場合です。

それは、「低位舌(ていいぜつ)」かもしれません。

主に、高齢者に多くみられますが、近年では若年層にも多くみられるようになりました。

その原因は、加工食品が影響しているとされています。

加工食品は、手軽においしいものを食べられるため、料理が苦手な方や忙しい男性にとってはとても魅力的なものと言えます。

しかし、あまり噛まずに食べられるものが多いため、顎や舌の筋力が低下してしまう可能性があります。

むくみや食いしばりではない場合、低位舌かもしれませんから、次項にて改善する方法をみていきましょう。

低位舌を改善する体操

低位舌の人は、顎や舌の筋力が低下することによって、無意識に口呼吸になったり、睡眠時無呼吸症候群になってしまう危険性があります。

顎の筋力が落ち、口が半開きになってしまうことで無意識に口呼吸となってしまいます。

すると口内が乾燥し、雑菌が繁殖して免疫機能が落ちてしまうため、風邪などにかかってしまうリスクが高まります。

そうならないようにするために、簡単な体操で低位舌を改善できますので、一緒にやってみましょう。

痛みや疲れを感じた場合は、無理のない範囲で行いましょう。

●舌ならし運動

①舌を上顎につける

②「タン」と舌打ちするように音を出す

③朝昼晩で、一日三回・10回を目安に行う

●あいうべ運動

①「あ」大きく口を開く

②「い」大きく口を横に開く

③「う」口を前に強く突き出す

④「べ」舌を思い切り下に伸ばす

⑤朝昼晩で、一日三回・10回を目安に行う

※回数は目標で目安ですから、痛みや疲れを感じた場合は、無理のない回数で行いましょう。

このように、簡単な体操を継続することで顎や舌の筋力を鍛えることができ、睡眠時無呼吸症候群の予防にもなります。

低位舌が改善されてくるとともに、舌につく歯型も気にならなくなります。

舌につく歯型は歯並びが原因?

舌につく歯型が、疲れからくるむくみ・ストレスや、低位舌でもない場合は、「歯並び」が原因かもしれません。

特に男性の場合は女性に比べて、歯並びを気にされる方は少ないかもしれません。

歯が内側に生えていることによって、口内が窮屈になり舌に歯型がついてしまうことになります。

歯並びが悪いと、舌に歯型がつくことだけではなく

・虫歯、歯周病になりやすい

・口臭の原因

・慢性的な頭痛、腰痛、肩コリ

というような弊害が起こる可能性があります。

特に、「頭痛、腰痛、肩コリ」は歯並びには関係ないようにも思えますが、慢性的になることで疲れやストレスにもつながることになります。

現在の矯正は、抜歯をせずに行えたり、透明で目立ちにくい装置、裏側に装着、簡単なマウスピース型など、様々な方法があります。

また、費用も昔に比べると安くなってきている傾向にあります。

一度、歯科クリニックで相談されてみることをおすすめします。

舌は健康状態を知るバロメーター

舌につく歯型の原因はさまざまですが、ご自身の舌の歯型の原因となるものは見つかりましたか?

原因がわかることで、それに合わせた改善ができます。

毎日舌をチェックすることで、舌に歯型がつくことだけではなく、舌の色・舌苔・臭い・できものなど、異変にいち早く気が付くことができます。

歯磨きのタイミングで、舌チェックもかかさずに行うように習慣化させてみましょう。