つむじと聞いて思い浮かべるのは、頭頂部にあるつむじだと思います。
しかし、つむじは頭頂部だけにあるとは限りません。
前髪にもありますし、頭頂部からずれたところにもあったりします。
中には、3つ4つある方もいるのです。
そのつむじが、前髪にあると向きによってまとめにくくなります。
どのようにしてまとめるのがいいのでしょうか。
髪の毛のプロ、美容師さんの技術を覗いてみましょう。
つむじの向きによって前髪は変わる
前髪につむじがない方は想像がつかないかもしれません。
しかし、前髪につむじがあることで悩んでいる方がたくさんいるのも事実です。
前髪につむじがあると、自分が好きな髪型に出来なくて悩む方もいるくらい深刻です。
例えば、つむじが前髪の真ん中にあるとします。
このつむじがあることで、真ん中で分かれてしまう方が結構多いのです。
つむじの毛の流れが、どっち方向に向いているのかによっても変わります。
向きが右向き(右回り)になっている場合であれば、左側に少し多く分かれやすくなります。
鏡で正面から見て、右側は上に向きやすくなりますし、左側は下に向きやすくなります。
このつむじのせいで、パカッと前髪が分かれて見えるのです。
前髪をパツンと下ろす場合、何かしらの工夫をしないといけません。
では、美容師さんがやっているプロのテクニックで直せるのでしょうか?
前髪のつむじの向きは直すことは不可能
結論から言うとつむじは直すことはできません。
しかし、前髪の作り方によってはある程度カバーすることはできます。
基本的に、前髪は「下ろす」か「上げる」か「流す」かの選択になります。
もし前髪を下ろしたい場合、前髪の奥行きを多く取って前髪を作っていく方法があります。
少し重さを残して奥の方から、分かれるところに前髪をかぶせていくと下ろしても大丈夫です。
分かれるということは、真ん中のおでこが見えてしまいます。
このおでこの部分に、前髪として奥行きを多くとってある部分をかぶせてしまうのです。
そうすることで、おでこの部分が隠れてくれて下ろした前髪が作れるようになります。
しかし、これには大きな弱点があります。
正面から風が吹いたりしてしまうと、向きが変わってしまい分かれてしまうこと。
せっかく出かける前に、しっかりとセットしても風が少し当たるだけで台無しになります。
風が吹いても崩れないようにする方法は、たった1つだけあります。
前髪を下ろしたければスプレーで固める
前髪につむじがある方で、分かれやすくカバーする方法は奥行きを取って作ることです。
しかし、大きな弱点は「風が吹くと向きが変わり分かれてしまう」ということです。
この弱点をカバーするのは、セット剤の力を借りるしか方法がありません。
例えば、しっかり下ろしたい場合であればドライヤーで下ろすように乾かします。
前髪が思い通りになったと思ったら、その表面と内側からスプレーを振ります。
この時にも分かれないように注意が必要です。
内側にスプレーをするときには、目にかからないようにしないといけません。
この時に役に立つのが「タオル」です。
タオルを顔に当てて、おでこの部分まで隠して前髪をタオルにのせるイメージです。
こうすることで、顔にもかからずに目にも入りません。
ハードスプレーであれば「バリバリ」に固まるのでセット力がありキープできます。
しかし、スプレーによっては柔らかいスプレーもあります。
その場合は、ワックスなどで崩れないようにまとめてからスプレーを振ると良いです。
セット剤を付け慣れていない方は、何回か回数をこなしていく必要があります。
ただ、セット剤が嫌いという方もいらっしゃるでしょう。
では、そのような方がカバーすることは不可能なのでしょうか?
セット剤は使いたくないけどつむじのクセは直したい
セット剤には好き嫌いがありますので、使わない男性も大勢います。
中には、面倒だからという理由も結構多いのではないでしょうか。
では、そのような方が前髪を下ろしたい場合はどうすればよいのでしょうか?
変に分かれないようにするには「縮毛矯正(ストレート)」をかけると下ろせるようになります。
ただし、100%きれいに下ろせるかどうかは、その方のクセにもよります。
矯正をかけるときには、美容師さんとしっかり相談してからかけてください。
前髪のつむじの向きによっては、うまくクセが伸びないこともあります。
これは、美容師さんの技術の問題ではなくて、クセが強すぎて矯正が効かないということです。
縮毛矯正の場合は、長ければ長いほどきれいに伸びてくれます。
その理由の一つは、「アイロンでしっかり伸ばせるから」です。
アイロンは約180℃の高温でクセをしっかり伸ばす技術です。
長い髪の毛をきれいにしっかり伸ばすのは簡単にできます。
しかし男性の場合、前髪は基本的に短いので「アイロン」がうまくできません。
そのため、根元からしっかりと伸ばせないということも多々あります。
そして、短く重さがないため、下ろしてもすぐに分かれてしまうのです。
縮毛矯正はショートよりもロングの方に向いています。
前髪だけの縮毛矯正もメニューも美容室によってありますので、しっかり相談しましょう。
縮毛矯正の場合は、前髪を下ろすことが前提です。
では、流した時の前髪はどうなのでしょうか?
つむじの向きは下ろしても流しても同じ
今までは、前髪を下ろすことを前提にお伝えしてきました。
では、これを自然に流すようにできるのでしょうか?
矯正をかけなくても、つむじのクセによっては流すことも可能です。
例えば、つむじが右側にあったとします。
右回りの向きになっている場合、左にきれいに流すことは可能です。
大体7:3くらいの感じで流せるクセであれば理想になります。
9:1くらいになるようであれば極端すぎるので難しいですが、流せなくはありません。
右側部分の1部にだけ矯正をかけることで、クセが少し落ち着くこともあります。
これも、その方のクセによって変わってくるため技術も必要になります。
もし、流したい場合は美容師さんとしっかり相談しましょう。
クセを見て、矯正をかけていいのか自然に流すようにできるのかを判断してくれます。
元々の自分のクセを活かせるのであれば、しっかり活かしてもらいましょう。
矯正の場合でも、うまく出来るのかを相談しておかないと納得できない前髪になります。
思い通りの前髪にするためには、プロに相談して施術をしてもらいましょう。
矯正は薬品ですので、デメリットは髪の毛が傷むことです。
頭皮環境のためにも、出来るだけ避けていきたいところです。
実は、矯正をしなくてもカバーする方法もあります。
つむじの向きに合わせて前髪を立たせる
前髪を下ろすのか、流すのかを上記ではお伝えしました。
しかし男性の髪型であれば、そもそも「下ろさなくてもいいのでは?」と思う方々も多いでしょう。
男性は基本的にはショートヘア・ミディアムヘアが多い傾向です。
その場合、前髪につむじがあったとするのであれば無理に下ろさなくてもいいのです。
勝手に分かれてくれるということと、流れによっては部分的に立ち上がりやすいためです。
そのクセの向きをうまく利用して、髪の毛を立ち上げてしまえば自然にカバーできます。
例えば、真ん中につむじがあって右が上がりやすいクセだとします。
ワックスを使い、右側から立ち上げて左右の毛を少し下ろせばいいだけです。
前髪を立ち上げておでこを出すと「清潔感」「爽やかさ」を演出できます。
わざわざ毎朝時間をかけてセットするよりも、簡単にできてしまいますよ。
矯正をかける方法も髪の毛が傷んでしまううえ、1ヶ月もすればクセは伸びて目立ってきますので短いとあまり意味がありません。
たった1ヶ月持たせるためにお金と時間をかけるよりも、自然に任せる方が良い場合もあります。
つむじのクセは、美容師さんと相談をして活かしてもらうと良いでしょう。
前髪のつむじの向きは、直すのではなく活かす
前髪のつむじの向きで悩んでいる方はたくさんいます。
前髪のつむじをカバーするためには、下ろす方法や流す方法があります。
しかし、無理に下ろしたりするのではなく、自然に任せて活かす方が良いでしょう。
毎朝の時間を前髪だけに取られていては、ストレスになりかねません。
美容師さんに相談して、つむじをうまく活かすように切ってもらった方が手入れが楽ですよね。
前髪のつむじでお悩みの方は、参考にしてみてください。