風邪をひいた時や予防のほか、花粉症対策やPM2.5対策など、マスクは様々な場面で必須のアイテムですよね。
しかし一口にマスクといっても、実にさまざまな種類があります。
それらのマスクの特徴や、正しいつけ方について解説していきます。
また、メガネを愛用している方がマスクを装着すると曇ってしまうことはありませんか?
メガネユーザー向けに、曇り止めのスポンジがついたマスクもありますので、併せてご紹介します。
マスクの目的と種類
さまざまな種類のあるマスクですが、大きく分けると3つのタイプに分けることができます。
●医療用
医療の現場で使われていて、感染の防止を目的にしたマスクです。
手に入りやすいことからよく使われているのは「N95マスク」で、アメリカの労働安全衛生研究所で認可されています。
形状は主にカップ式ですが、口が尖っているような形状のものもありますよ。
●産業用
工事の現場や建設物の解体現場などで使われるマスクで、有害ガスを除いた粉じんやアスベストなどを身体に摂り込まないようにする目的があります。
厚生労働省による国家検定規格が設けられている「防じんマスク」が主に使われていて、使い捨て式とフィルター取り替え式を、用途によって使い分けていきます。
●家庭用
こちらは、風邪をひいたときや花粉症の対策として使われるマスクです。
ドラッグストアなどでよく販売されているものは「不織布マスク」で、繊維を重ね合わせたシートで作られています。
形状には蛇腹になっているプリーツ型と、フェイスラインに沿った立体型があり、多くは使い捨てのタイプなので衛生的です。
この後に解説していきますが、メガネをお使いの方のために、曇り止めとなるスポンジが付いているタイプもありますよ。
なお、不織布マスクはアスベストなどの微粒子を防ぐことはできませんから、注意しましょう。
風邪予防と花粉症対策ではマスク選びが重要
医療用、産業用と、マスクは重要な役割があることがお分かりいただけたかと思います。
ここからは、私たちの身近にある、家庭用のマスクについてお話をしていきます。
まずは、マスクの選び方です。
マスクをするのでも、風邪やインフルエンザの予防なのか、または花粉症の対策なのかなど、目的がありますよね。
この目的に応じて、適したマスクを選ぶことがポイントです。
そうでないと、マスクをつける意味がなくなってしまいます。
まず、インフルエンザなどのウイルスをマスクで防ぐためには、0.1μm(マイクロメートル)の物質を遮断できるものでなければなりません。
そのマスクとは、「PFE(微粒子ろ過効率)」の基準をクリアしたものになります。
0.1μmの粒子を防げる、「PFE検査済み」「PM2.5対応」と記載されているマスクをお買い求めください。
一般のマスクは、3.0μmの粒子を防げる「BFE(細菌ろ過効率)」の基準をクリアしているものが多く、花粉症対策としては十分でしょう。
目的のほかにも、快適に装着できるかどうかもポイントになります。
例えばメガネをつけている方の場合、曇り止めになるスポンジがついているマスクを選んだりするのも、快適にマスクをつけたいからですよね。
ご自身に合っていないマスクを選んでいたり、間違ったサイズのマスクをつけていると効果が得られませんよ。
快適にマスクをつけるためには?
マスクをつける目的が判明したら、今度はご自身に合ったマスクを選びましょう。
風邪を引いていても、花粉症のときでも、快適にマスクをつけたいですよね。
マスクをしていても快適でいられるかどうかは、呼吸方法が密に関わってきます。
例えば、鼻が詰まっているときは、口からの呼吸になりますよね。
こちらの場合、口での呼吸がしやすい形状のものがよいでしょう。
また、後ほどご紹介しますが、メガネをしている方がマスクをすると、呼吸によってメガネが曇ってしまうということが起こります。
メガネが曇ってしまっては、快適に過ごすことはできませんよね。
こういった場合は、メガネの曇り止めとなるスポンジがあるマスクを選んでみましょう。
いずれにしても、マスクをつけたとき、顔にフィットしているかどうかが肝心です。
マスクをして呼吸をしたとき、ポコポコっと音が漏れていないでしょうか。
このように音が聞こえるときは、空気が外に漏れている可能性が大きいです。
わずかな隙間もないような、ベストなマスクのサイズのものを探してみてくださいね。
曇り止めのスポンジがあるマスク
これまで少し触れてきましたが、メガネを普段つけている方がマスクを装着すると、吐息でメガネが曇ってしまいます。
曇ったメガネでは視界が遮られてしまうため、困ってしまいますよね。
そこで、メガネが曇らないように工夫されている商品を抜粋してご紹介します。
★白元アース:快適ガードプロ プリーツタイプ
0.1μmの微粒子をカットしてくれて、PM2.5対策にもなります。
鼻の部分にフィットするスポンジがあることで、吐息がメガネを曇らせるのを防いでくれますよ。
縦と横にプリーツが入っていて、顔全体にフィットする構造となっています。
★メガネ曇り対策マスク くもりま専
メガネの曇り止めとなるノーズクッションが付いているのはもちろん、長時間付けていても耳が痛くなりにくいように、ゴムは太めの収縮性のあるものが取り付けられています。
0.1μmの微粒子を捕集してくれるので、PM2.5対策にもなりますよ。
何度もつけ替えることができる曇り止めスポンジ
メガネの曇りは、工夫されている商品で対策ができるのはいいですが、気になるのはコストの面です。
一時的にマスクをつけるのであれば、さほど気になりませんが、花粉対策などで長期間マスクを装着する場合はできるだけ費用を抑えたいですよね。
そんなときは、ノーズパットがおすすめです。
いつもお使いになっているマスクにつけるだけで、メガネを曇りにくくできます。
ノーズパットはやわらかいスポンジで出来ていて、鼻とマスクの隙間を埋めてくれます。
★フッティPLUS:何度もくっつくノーズパッド
男女兼用で、両ファスナーがあることで何度も付け替えられるため経済的です。
また、自分の顔にしっかりとフィットするマスクを見つけても、曇り止めの工夫がされていなくて普段使いには厳しいということもありますよね。
そんなときでも、手軽にメガネが曇ってしまうことを軽減しながらフィットするマスクを使うことができます。
曇り止めのスポンジのほかにも対策はある!
メガネが曇らないように施されたマスクや曇り止めのスポンジを使わず、もっと手軽に対策したい方もいらっしゃることでしょう。
そこで、口コミで話題になっている、マスクをしてもメガネが曇らない方法をご紹介します。
まずは、曇り止めとなるノーズパッドを、折り畳んだティッシュで代用する方法です。
マスクの中から上がってくる息を逃さないという意味では、メガネを曇らす原因を軽減できる要素はありますよね。
しかし、動いているうちにズレたりしてしまうという点は否めないようです。
もう一つは、マスク内の空気の通り道を作る方法です。
メガネが曇ってしまう原因は、鼻の部分から空気が漏れることです。
そこで、鼻から離れたところから空気が抜ければ、メガネが曇りにくいですよね。
ワイヤーが入っているマスクでの方法となりますが、マスクの端にあるワイヤーを、片方少し山折りにします。
すると、山折りにした部分から空気が抜けるため、メガネが曇りにくくなるというものです。
とても手軽なので、一度試してみる価値はありそうですね。
マスクを上手に使おう
これまでなんとなくマスクを選んでいた方も、これからは使う目的やご自身にフィットしているかどうかを考えながら選んでみてくださいね。
快適なつけ心地こそ、正しく装着出来ている証拠です。
また、メガネが曇ってしまうというお悩みを抱えている方は、曇らないように工夫されている商品や、軽減する方法を試してみてください。