枝毛があると髪の毛がパサつき、スタイリングもうまくいきませんよね。
「鏡を見たら枝毛をたくさん見つけてしまい落ち込んでいる」という男性も多いのではないでしょうか。
それでは、なぜ髪の毛は枝毛になってしまうのでしょうか。
この記事で枝毛になる原因と対策を知り、健康的で美しい髪を取り戻しましょう。
枝毛を見つけたら、早めの対策がおすすめですよ。
枝毛の仕組み
枝毛とは、髪の毛が縦に裂けてしまった状態のことを指します。
それでは、どのようにして髪の毛は裂けてしまうのでしょうか。
まずは、髪の毛を構成している成分についてからお話ししていきます。
髪の毛の主成分はケラチンというたんぱく質から構成されています。
この髪の毛ですが、大きくは3層に分けることができます。
メデュラを中心にして、その周りをコルテックスが囲い、髪の毛の一番外側表面部分をキューティクルが覆われることで、1本の髪の毛になっているのです。
枝毛になってしまう原因ですが、キューティクルへのダメージが大きいです。
本来ならば、髪の毛の表面はキューティクルによって守られているはずです。
しかし、キューティクルがダメージを受けて剥がれることで、中のコルテックスまでダメージが侵食してしまいます。
すると、ダメージを受けたコルテックスからはたんぱく質や水分が流れ出し、中の繊維がバラバラになってしまうのです。
このことが原因となり、髪の毛が傷みにより縦に裂け、枝毛になってしまいます。
一度枝毛になってしまった髪の毛は、元の1本の髪の毛に戻ることはありません。
そのため、枝毛にならないように予防することが大切なのです。
次の項から、枝毛になる原因や予防するための対策についてお話ししていきます。
枝毛が気になる男性は、髪の毛の健康を維持するために、ぜひ参考にしてみてください。
枝毛になる原因は摩擦!?使用するブラシで対策!
それでは、枝毛になる原因と対策についてお話ししていきます。
まずは、摩擦による髪の毛へのダメージについてです。
髪の毛は摩擦に強くありません。
特に、髪の毛の表面を覆っているキューティクルは摩擦に弱く、ブラッシングによって剥がれてしまうことがあります。
そのため、ブラッシングの際は強くこすらず、髪の毛が絡んでいる場合は指でほぐしながら行うようにしてください。
また、ブラッシングの摩擦による静電気も髪の毛のためには良くありません。
静電気を防ぐためには、ナイロンやプラスチック製のブラシではなく、動物の毛でできたブラシを使うと良いでしょう。
髪の毛への摩擦ですが、ブラッシングだけが原因ではありません。
洗髪後に髪を乾かさずに寝ることも、髪の毛へのダメージの原因となってしまいます。
濡れた髪の毛は、キューティクルが開いたままの状態です。
その状態で寝てしまうと、枕などで摩擦が起き、髪の毛の内部までダメージが進んでしまうのです。
そのため、髪の毛はきちんと乾かしてから寝るようにしてください。
濡れたままの髪の毛で寝ると、頭皮の雑菌を繁殖することにも繋がりますので、抜け毛が気になる男性も自然乾燥は避けるようにしましょう。
枝毛になる原因は熱・紫外線にあった!ケアアイテムで対策!
次に枝毛になる原因としてお話しするのが熱によるダメージです。
先ほど、洗髪後は髪の毛を乾かしてから寝ることをおすすめしましたが、ドライヤーを当てすぎることは逆に髪の毛へのダメージを大きくしてしまいます。
髪の毛のキューティクルは摩擦だけではなく熱にも弱いので、高温でドライヤーを当て続けることは避けたほうがいいでしょう。
また、ドライヤーによる水分の蒸発も枝毛の原因となってしまいます。
ドライヤーを当てるときは、髪の毛との適度な距離を保ちながら、根元から乾かしていきましょう。
根元部分が乾けばある程度髪の毛の水分も乾いているので、ドライヤーを当てる時間を少なくすることができます。
ドライヤーだけでなく、紫外線も枝毛の原因になることがあります。
紫外線はキューティクルに含まれる「MEA」と呼ばれる脂質にダメージを与え、キューティクルの結びつきを弱らせてしまうからです。
紫外線対策としては、日傘や帽子などが効果的です。
ですが、男性の中には日傘をさすことに抵抗がある人もいるかと思います。
そんなときは、ドラッグストアなどで髪の毛にも使用できる紫外線防止スプレーを購入してみてはいかがでしょうか。
枝毛になる原因は薬剤にも!おしゃれの側面にはダメージが
カラーやパーマなどの薬剤も枝毛になる原因となります。
カラーは薬剤の力でキューティクルを剥がし、内側に色を入れていく方法です。
健康な状態のキューティクルを無理やり剥がしているのですから、髪の毛へのダメージは深刻です。
そして、パーマも髪の毛にはよくありません。
パーマをかけるためには、薬剤でキューティクルを剥がすだけではなく、コルテックスの成分であるケラチンの結合をも切り離す必要があります。
その切り離した結合を、熱の力で変化させることで、パーマを作り上げていくのです。
カラーとパーマは、どちらも髪の毛に与えるダメージは大きいです。
枝毛への対策としては、カラーとパーマを控えたほうがいいことは明白です。
しかし、白髪を気にしている男性の場合、定期的に白髪染めをしなければならないこともあるでしょう。
そういった場合は、カラーを行った後に、入念なトリートメントを行ってください。
美容室でカラーを行っている人は、髪の毛へのダメージについて担当の方に事前に相談してみましょう。
枝毛になる原因は身近なところに!生活習慣を整えて対策につなげる
最後に、枝毛になる原因として生活習慣についてお話ししていきます。
髪の毛の健康を維持し強く育てるためには、健康的な食事や質の良い睡眠が必要不可欠です。
食事で髪と頭皮の健康に必要なたんぱく質やビタミンを摂取し、睡眠でその栄養を髪の毛まで行きわたらせることが重要なのです。
また、ストレスを抱えこまないことも大切です。
ストレスは血管の働きを弱め、頭皮の血行不良を引き起こします。
そのため、いくら食事や睡眠を改善したとしても、ストレスを溜めた状態では髪の毛の先まで栄養を届けることができないのです。
枝毛を予防する対策としては、やはり規則正しい生活を送ることです。
その生活の中で適度にストレスを解消していくように心掛けましょう。
枝毛になってしまったときの対処法
これまで、枝毛になってしまう原因と対策についてお話しをしてきました。
しかし、既に枝毛になってしまった髪の毛はどうしたらよいのでしょうか。
まず、枝毛に関して重要な点は、枝毛になってしまった髪の毛は修復が不可能ということです。
つまり、2本に分かれてしまった枝毛が、元の1本の髪の毛に戻ることはできないのです。
そのため、一番早い解決方法は枝毛部分をカットしてしまうということです。
このときに、枝毛部分だけをカットするのではなく、枝毛より5センチ程上から髪の毛をカットしてください。
枝毛になってしまった髪の毛は、見た目以上に傷みが進行しています。
これから生えてくる髪の毛をきれいに伸ばすためにも、早めに対処をしておきましょう。
枝毛を切るときに注意しなければならないことは、切断面を小さくするために、髪の毛に対して垂直にハサミを入れるということです。
カットの際の切断面が大きくなると、そこから髪の毛に必要な栄養分が流れやすくなってしまうので、髪の毛を斜めに切ることは避けてください。
もし、自分で枝毛をカットするのが心配な男性は、美容室などで定期的に毛先をカットしてもらうのもおすすめですよ。
間違ったヘアケアが枝毛が増える原因!
日常の何気ない行動が、枝毛を生み出していることが分かりました。
一度枝毛になってしまった髪の毛は二度と元に戻ることはできません。
そのため、枝毛を見つけたら早めに対策を講じて、これ以上に髪の毛が傷まないようにすることが大切です。
もし、すでに枝毛がたくさんある場合は、傷みが進行しないためにも適切な長さでカットすると良いでしょう。