耳垢がウエットタイプの日本人は全体の約20%存在すると言われています。
一見珍しそうに感じるのですが、実際には耳垢がウエットである方も多く、少し湿っていると感じる方もいれば、かなりべたべたとして粘性のある耳垢である方も存在します。
耳垢がウエットな男性の耳掃除はどのように行えばよいかご存知ですか?
ここでは、耳垢がウエットタイプの方の耳掃除の方法やコツをご紹介します。
耳垢がウエットなのはなぜ?耳掃除している?
耳垢がウエットな方とドライな方が存在しますが、そもそも耳垢がウエットタイプの方は何が原因で耳垢が湿っているのか疑問に思ったことはありませんか?
「もしかするとちゃんと耳掃除をしていないのかも?」など、様々な憶測が飛び交います。
ここからは、耳垢がウエットなのはなぜか?
その原因や耳掃除をきちんと行っているのかなど、様々な疑問をみていきます。
〇そもそも耳垢がウエットな理由は?
耳垢がウエットである理由は、耳掃除がきちんとできていないという理由ではありません。
これは、耳の中にアポクリン腺が多い方ほど耳垢が湿ってしまう傾向にあるようです。
耳の穴の中にも毛穴が存在します。
そこからアポクリン腺が活発に活動することで耳の中も汗をかいてしまい、それによって耳垢がウエットになるというわけです。
つまり、耳の中に汗をかく量が多い人ほど耳垢がウエットになることが分かります。
この時、アポクリン腺が関係していることから、耳垢に臭いが発生することを気にされる方も多く、実際はそこまで耳垢が臭う、などということは、相当相手と近距離でない限り、周囲にバレる心配はないでしょう。
耳垢がウエットなタイプは2パターン!耳掃除は関係あるの?
耳垢がウエットなタイプの方には実は2つのパターンがあります。
当然、耳垢がウエットな状態のため、常にべたべたした感じであり、色も茶色い湿った耳垢と白くて濁った耳垢に分けられます。
この後、それぞれの耳垢の状態について解説します。
〇耳垢が茶色く湿っている
黄色のような茶色のような耳垢がウエットな方は、耳掃除の際に耳の中を引っ掻きすぎたために血が混じり粘性を持った耳垢としてたまったことが原因だと考えられています。
そのまま耳掃除を行うと、血が混じったような耳垢が取れます。
〇耳垢が白くて濁っている
耳垢が白いなどあまり想像することができませんが、鼻の毛穴からにょろりと飛び出してくる油の角栓のような耳垢です。
これは、外的要因を受けず、遺伝的に耳垢が白くなったものだと考えられています。
この耳垢もウエットな状態であり、綿棒などで耳掃除すると、べたべたと綿棒の先に耳垢がこびりついて取れます。
耳掃除しているのに耳垢がウエットなのはなぜ?
耳垢がウエットな状態のままの男性は意外にも身近にいることをご存知ですか?
しかも、そのような方の中で大半はきちんと耳掃除を行っているという方ばかりです。
ではなぜ、耳垢がウエットな状態のままとなるのでしょうか?
耳掃除をきちんと行っているのになぜそのようなことが起こるか疑問です。
この疑問について考えてみましょう。
〇耳垢がずっとウエットな状態の方
耳掃除をきちんと行っていても、耳垢がずっとウエットな状態の方は、根本的な遺伝的要素が最も強く、次いで、成長期にアポクリン腺が発達し、その汗の分泌量によって耳垢がウエットになってしまうという方も存在します。
また、年齢を重ね、高齢になるほど身体の新陳代謝の能力が低下するため、身体の機能が正常に働かなくなることから、耳垢がウエットに、そして粘性を持った状態になる傾向が強いと言われています。
このようなことから、耳垢がずっとウエットな状態の方は、耳掃除とは関係なく、遺伝的要素が最も強く、その他アポクリン腺の分泌量の違い、そして新陳代謝が低下することが原因であると考えられているのです。
〇耳垢がウエットな方の耳掃除の仕方は?
耳垢がウエットな方の耳掃除の仕方は、耳かきの使用は避け、綿棒を活用するようにしましょう。
綿棒は先端が綿になっているため、湿った耳垢をすっきりと取り除くことができます。
また、綿棒には様々な形や色、大きさがあり、耳の穴の大きさは各それぞれの人によって異なるため、耳の穴のサイズに合わせて綿棒を選択するようにしてください。
最近では綿部分が黒色でギザギザしているタイプもあり、耳垢がウエットな方の耳掃除には最適な形状をしています。
そのような形状の綿棒を使用すると、耳垢がウエットな方でも耳掃除がしやすいですよ。
耳垢がウエットなタイプの男性へ!耳掃除のコツ
耳垢がウエットなタイプの男性は、特に耳掃除の際にコツを覚えるととても掃除しやすく耳の中がきれいになります。
その耳掃除のコツをご紹介します。
〇耳掃除のコツとは?
・耳かきを使用して入口付近の産毛の耳垢を掃除する
耳かきを使用する際、つい、耳の奥にまで深く押し入れてしまいそうですが、この時意識的に耳の入り口付近のみの耳掃除とするようにしてください。
これは、耳の入り口の産毛に想像以上に耳垢が付いているからです。
特に耳垢がウエットな男性は耳掃除の際に、奥深く耳かきを入れてしまいがちであるため、入口付近の耳掃除に留めるようにしましょう。
・綿棒を使用して耳の側面についた耳垢を掃除する
耳垢がウエットの場合も耳かきで耳掃除を行った後は、綿棒を使用し、耳の側面についた耳垢をぐるりと一周拭きとるように取ると耳の中に残った耳垢が取れるでしょう。
きっとスッキリとした感覚になると思います。
本来、耳垢は産毛に付着することで耳詰まりを起こすと考えられているため、最後は綿棒を使用してきれいに耳掃除を行いましょう。
耳垢がウエットでも内視鏡タイプの耳かきで耳掃除できる?
耳垢がウエットな方は、日本人よりも欧米人に多く、その場合は耳掃除に綿棒が使用されることが多いようです。
一般的に日本人の耳垢はウエットではなくドライであることのほうが多いため、耳掃除の際は耳かきがよく使用されています。
近年では耳掃除も進化を遂げ、耳垢がウエットであれドライであれ、ファイバースコープ型の耳かきで耳掃除ができるなど、自宅にいながらも耳鼻科さながらな高性能な耳かきが登場しています。
とは言え、実際に自宅でそこまでの耳掃除を行う必要はありません。
むしろ、むやみに自分自身で耳掃除を行うことで耳を傷つけてしまうことを考慮すると、耳垢で悩みを抱える方は耳鼻科を受診されるほうがよいでしょう。
一度、専門の方に診てもらうと悩みの解消に繋がります。
耳掃除はどれくらいの頻度で行うのがいいの?
耳垢がウエットな方もドライな方も、みなさんそれぞれに定期的に耳掃除を行われていることと思います。
しかし、その耳掃除について、実際にどれくらいの頻度で行うのが適切かを知らない方のほうが多いのではないでしょうか。
実際、耳垢がウエットな方もドライな方も、耳掃除を行う頻度は1ヵ月に1度、もしくは1週間に1度ほどの回数に留めるようにしましょう。
これは、本来耳垢は自然に体外に排出されるため、頻回の耳掃除を行う必要はないと考えられているからです。
耳垢がウエットな方ほどどうしても耳掃除をしたい衝動に駆られ、頻回耳掃除を繰り返している方もいるでしょう。
しかし、それは耳の中を傷つけ、外耳炎などを起こす可能性が高まります。
耳掃除の回数に気をつけてみましょう。
耳掃除のし過ぎには注意
耳垢がウエットな方ほどアポクリン腺の活動が活発で、耳垢が溜まりやすい傾向にあります。
頻繁に耳掃除を行いたくなることでしょう。
しかし、本来耳垢は自然に排出されるものです。
敢えて自身の手で書き出す必要はないと考えられています。
そのため、耳垢がウエットな方でも、耳掃除の回数は1ヵ月に1回などで十分だと言われているのです。
耳掃除のしすぎは余計に耳垢を増やしてしまったり、臭いの原因となる恐れがあるため、必要回数に留めた耳掃除を行うようにしましょう。