舌で分かる健康状態!全体がつるつる?一部だけざらざら?

ご自分の舌を鏡で観察してみてください。

舌の状態はどうなっているでしょう。

つるつる、あるいはざらざらしていませんか?

舌に異変があったとして、その範囲は一部なのか、広範囲なのかも調べてみましょう。

舌の異変は、体からのSOSのサインかもしれません。

これから舌の状態別に、それぞれに関連した体の不調についてご紹介していきます。

舌に違和感を持っている男性は、ぜひ参考にしてください。

舌を見るだけでなぜ体の不調が分かるの?

舌の状態は人によって様々です。

舌の表面がつるつるの人もいれば、一部分だけ舌苔が剥がれているという人もいるでしょう。

舌の状態をみればその人の健康状態を把握することができると言います。

それほどまでに舌には体調の変化が現れやすいのです。

なぜ舌で体の不調が分かるのかというと、血流・体液・自律神経の三つの状態が一度に把握できるためです。

この三つから把握できることは以下の通りです。

●血流

舌には毛細血管が張り巡らされています。

そのため、血流が悪くなるとその影響がすぐに舌に現れます。

また、血管の状態を直接見ることができるのは舌の裏にある静脈だけなので、血流の状態を観察するには舌の裏を見るといいでしょう。

●体液

体液とは体の中の水分のことです。

体液が不足すると、唾液量が低下し口内環境が悪くなったり、手や足にむくみが発生したりすることにも繋がります。

口の中は粘膜組織を直接観察できますので、体の水分量の変化をいち早く感じ取ることができるでしょう。

●自律神経

ストレスは体に多大な影響を与えます。

その影響の一つに自律神経の異常が挙げられます。

自律神経が正常でない場合、全身の機能のバランスが崩れ、体には様々な症状が現れます。

その症状は舌にも表れ、舌の筋肉がスムーズに動かず言葉をうまく発せなくなってしまうこともあります。

このように、舌は体の不調を真っ先に教えてくれます。

この三つの働きが崩れることが体調不良の原因になることが多いので、日頃から舌の状態を観察しておくことが大切です。

舌の状態をチェックするときのポイント

それでは舌の状態をチェックしていきましょう。

まずは、舌をまっすぐ前に突き出し、鏡で舌をよく観察していきます。

舌の状態を正確に把握するために、食事の直後は避けてください。

タイミングとしては、朝起きて軽く口をゆすぎ、自然光の下で観察するのがおすすめです。

舌の状態をチェックするときにはいくつかのポイントがありますので、これからご紹介します。

●舌の色

薄いピンク色であれば舌が健康だと言えるでしょう。

色が白っぽかったり赤黒いような場合は、血流に異常があるのかもしれません。

●舌苔

舌苔とは、舌の表面についている白っぽい苔のようなもののことです。

舌に舌苔がついておらずつるつるになっていないか、あるいは一部分だけまだらになっていないかなど、舌苔がどのような状態なのかをよく見てください。

舌の状態をチェックするポイントの続きは次の章でもご紹介していきます。

舌を観察するときは一部分だけじゃなくここもチェックしてみて

前章から続いて舌の状態をチェックするときのポイントについてご紹介していきます。

●舌の大きさ

体液の量に異常があると舌の大きさに変化が現れます。

体液が少なければ舌は縮こまり、シワが濃くなります。

反対に体液が多いことで舌がむくむこともありますので、いつもの舌の大きさと違いはないか確認してください。

●舌の動き

舌の動きが悪いということは、自律神経の働きが鈍っていることが考えられます。

舌を前に突き出したときに、舌が曲がっていないか、余計な力が入っていないかを確認してみましょう。

●舌の裏の静脈

先ほど、血管の状態を直接見ることができるのは、舌の裏にある静脈だけだというお話をしました。

この部分を直接目で見て、血の流れや色、また左右の静脈で何か違いはないかを観察しましょう。

これで舌の状態をチェックするポイントは終了です。

次の章からは、詳しい舌の状態から分かる様々な体の不調について詳しくお話ししていきます。

自分の舌の状態が「つるつる、あるいはざらざらになっていないか」「舌の一部分に異変は出ていないか」など舌をよく観察してみてください。

舌がつるつる?その症状は一部だけ?舌の状態から分かる体の不調

これまで舌に現れる不調や、その不調を見極めるためのポイントについてお話ししてきました。

ここからは実際の舌の状態から分かる体に現れる不調についてご紹介します。

自分の舌の症状に当てはまっていたら、注意しましょう。

●舌の表面が白い

舌の表面が白くなっているのは、舌苔がたまっていることが考えられます。

舌苔がたまってしまうのは、血流の低下が原因です。

もし、その白い舌苔に黄色味がプラスされた場合、内臓のトラブルの可能性も考えられますので、その際は専門の病院で検査を受けてみましょう。

●舌苔の一部が剥がれている

舌苔の一部が剥がれてつるつるになり、まだらになっている場合は免疫力が低下しているのかもしれません。

仕事のストレスや睡眠不足などが原因で体のバリア機能が低下すると、免疫力が下がり舌苔がまだらになることがあります。

次章へ続きます。

舌がつるつる、ぎざぎざ状態か見てみよう

前章から続いて、舌の状態から分かる体の不調についてお話しします。

●舌が赤い

舌が赤いのは血流が滞っているのかもしれません。

血流が滞っているために、血管に炎症が起こり、舌が赤くなっていることが考えられます。

●舌の表面のシワが深い

舌の表面に深いシワが入るということは、水分量が足りていないということです。

水分量が足りていないために、舌の表面が乾燥しているのです。

この場合、口の中だけではなく体の水分も少なくなっているので、便秘になってしまうこともあります。

●舌のフチがぎざぎざしている

代謝が悪いと舌のフチがぎざぎざすることがあります。

代謝が悪いことで舌がむくみ、大きくなった舌が歯に押し当てられることで、ぎざぎざとした跡がついてしまうのです。

舌に現れる異常はこれだけではありません。

次の章で、舌がつるつるの状態の「鏡面舌」と、舌苔が一部ついていない「地図状舌」についてお話ししていきます。

舌がつるつるの「鏡面舌」と舌苔が一部ついていない「地図状舌」

舌に現れる異常は様々です。

その中でもこの章では「鏡面舌」(きょうめんぜつ)と「地図状舌」にスポットを当ててお話ししていきます。

鏡面舌は光滑舌とも呼ばれ、舌の表面に舌苔が全くついていない、つるつるとした状態の舌のことを指します。

地図状舌とは一部の舌苔が剥がれている状態の舌のことです。

この二つの舌の状態になってしまう原因の共通点として考えられるのが、抵抗力の低下です。

体の抵抗力が落ちているために、舌の表面に異常として現れているのです。

この症状を抑えるためには、十分な休息をとる必要があります。

まずは、栄養をたっぷりと含んだバランスの良い食事をとりましょう。

また、質の良い睡眠をしっかりととることも大切です。

舌に異常が現れたら、体からSOSのサインが送られてきていると思って、体を労わる時間をつくるようにしてくださいね。

舌の異常は体からのサイン

舌の状態をチェックするだけで、体の様々な異常を見分けることができます。

大切なのはいつもの舌との違いです。

舌を毎日チェックすることで、ささいな舌の変化に気づくことができるでしょう。

しかし、舌に大きな異常を見つけた時は要注意です。

あまりにも舌の異常がひどい場合は、病院で診察してもらうことも大切ですよ。