子供との工作や家にあるものを修繕するために接着剤を使うことは、多くの男性なら経験していますよね。
しかし、瞬間接着剤は接着力が強力なため、うっかり指につけて取れずに困ったこともあるのではないでしょうか。
こちらの記事では、瞬間接着剤が皮膚についてしまった場合と、それ以外の場所についたときの取り方をご紹介します。
指などについてしまった接着剤、これでキレイに取り除いてくださいね。
皮膚にも強力!瞬間接着剤がつく仕組みは?
小さい頃、工作などで瞬間接着剤を使用したことがある男性は多いですよね。
そして、瞬間接着剤を皮膚にくっつけてしまった苦い経験をお持ちの男性も多いのではないでしょうか。
瞬間接着剤は強力にものをくっつけることができますが、透明な液状になっているため、はみ出たり垂れたりすることを防ごうと指を出し、接着剤が皮膚について離れないことになってしまうことが多いのです。
さて、その瞬間接着剤ですがどのようにして強力にものを接着しているのでしょうか。
瞬間接着剤は、主な成分がシアノアクリレートという物質でできています。
シアノアクリレートは水分と瞬時に反応するような物質で、粘り気が少ない液状になっています。
そして、シアノアクリレートは接着するものの水分に反応することによって、急速に硬くなる性質があります。
瞬間接着剤は、シアノアクリレートの水分に反応すると硬くなる反応を使うことによって、強力な接着力を持つことができるのです。
わざわざ皮膚につけて使う?!瞬間接着剤の用途
瞬間接着剤の用途として、プラスチックや金属などの接着がすぐに思いつきますよね。
子供のときにプラモデルなどを作った経験がある男性は、瞬間接着剤を使用してきたのではないでしょうか。
しかし、瞬間接着剤の使用は何もプラスチックや金属などだけに限りません。
瞬間接着剤は医療の現場にも使われているのです。
医療に使う目的として、手術に使う・液体絆創膏としての使用などがあります。
ベトナム戦争のときに、瞬間接着剤を傷口をふさぐ応急処置用として使用したとの話もありますので、昔から医療用としても使われていた実績があるのです。
また、スポーツ選手のなかには、やはり応急処置として使う場合もあるそうです。
ただし、使用はあくまでも応急処置としてであり、治療として考えた場合は少し違うようです。
お医者さんが処方した医療用接着剤なら問題ないですが、市販の瞬間接着剤などを傷口につけて使う場合は治癒を遅らせることにもなります。
強力な接着力があるからといって皮膚への使用は避けたほうがいいでしょう。
皮膚についた瞬間接着剤はどう取る?お湯を使ってみよう
「皮膚についた強力な接着剤、無理にはがそうとすると指の皮がはがれそうで何だか怖い」と思っていませんか?
そんな男性は、これからご紹介する瞬間接着剤の取り方を試してみてください。
まずは、「お湯で落とす」取り方からです。
①洗面器などにお湯を張る
温度は40度くらいがいいでしょう。
②お湯の中でゆっくり揉むようにして落とす
お湯の中に瞬間接着剤がついている部分を入れ、ゆっくり揉むようにして少しずつ落としていきます。
指同士がくっついたなど接着剤をすぐに取らなければならない場合はすぐ行ったほうがいいですが、特に支障がない場合はお風呂に入ったときに試してもいいですね。
また、瞬間接着剤を早急に落とす必要がなければ、自然のまま放っておくという取り方もあります。
皮膚の新陳代謝によって新しい皮膚に生まれ変わるときまでそのままにしておくのです。
無理に取ろうとすることは皮膚を傷める原因になりますので、取れない部分は次回にし、焦らないことが大切です。
除光液を使った瞬間接着剤の取り方
つぎにご紹介するのは、「除光液で落とす」取り方です。
瞬間接着剤の主成分であるシアノアクリレートは、「アセトン」という成分によって分解されることが分かっています。
アセトンは除光液に含まれているため、除光液を使えばキレイに落とすことが可能です。
除光液は女性のマニキュアに使うものですので、奥さんや彼女が持っている場合は借りることもできますが、100均一ショップなどで手軽に購入することもできます。
①除光液を瞬間接着剤がついている皮膚につける
②2~3分その状態で待つ
③時間になったら、少しずつはがすように落とす
除光液の使用で肌が荒れる可能性もありますので、肌が弱い男性はまずはお湯で落とす取り方から試してみてください。
「皮膚に強力についているから」とつけ過ぎることのないようにしましょう。
ほかには、「瞬間接着剤用のはがし液」を使う方法もあります。
ただし、これは普通のご家庭で常備していることはまれですよね。
まずは、除光液がないかご家庭の女性陣に確認して、ない場合には、はがし液を購入してください。
こちらも100均一ショップで購入することができます。
瞬間接着剤の取り方は、除光液と同じです。
服についた瞬間接着剤を取りたい場合は?
皮膚についた強力な瞬間接着剤、ふと気がつくと皮膚以外にも服についてしまっていることも。
そういう場合もあきらめず、取り除く方法がありますのでお試しください。
服には「アセトンの原液」を使います。
アセトンの原液はホームセンターなどで購入できます。
①ガーゼを置く
ガーゼを四つ折りにして瞬間接着剤がついた部分に置きます。
②アセトン原液をコットンなどに含ませる
肌につかないよう手袋を使用してください。
③原液つきコットンをガーゼにつける
アセトン原液がついたコットンをガーゼに浸み込ませるように叩く
④新しいガーゼを用意して②③を数回繰り返す
⑤服を水で洗う
服についた液を流すように水で洗い、洗濯機で洗えばOKです。
もうひとつの方法もご紹介しておきます。
それは、「アイロンを使う」取り方です。
瞬間接着剤は熱に弱い性質がありますので、アイロンの熱によって取ることができるのです。
①瞬間接着剤がついている部分にガーゼを置く
この場合、表と裏の両方にガーゼを置きます。
②アイロンをかける
アイロンは60度くらいがいいでしょう。
アイロンの熱によって瞬間接着剤が溶けてきます。
③ガーゼを取替えアイロンをかける
ガーゼに瞬間接着剤がついたら新しいものに取り換えて、アイロンをかけることを繰り返します。
瞬間接着剤の取り方!その他の場合
強力な瞬間接着剤がついてしまうことは、皮膚や服以外でも起こり得ますよね。
たとえば、床やプラスチックなどの場合です。
こちらも、順に取り方をご説明していきます。
【床についた場合】
床についてしまった瞬間接着剤は、「瞬間接着剤用のはがし液」が有効です。
①瞬間接着剤がついた床にはがし液をのせる
しっかり取るには、上にラップをつけてもいいでしょう。
②しばらく放置する
放置時間は、はがし液の説明書に従ってください。
③ガーゼなどで拭き取る
【プラスチックについた場合】
プラスチックについた場合は、今まで使っていたようなアセトンが含まれた除光液やはがし液は使えません。
アセトンはプラスチックを溶かす性質があるため、せっかくのプラスチックが台無しになってしまう可能性があるからです。
使うものは、「サンドペーパー」です。
サンドペーパーは最初に粗いもので出っ張りを削り、仕上げには細かいものを使うといいでしょう。
皮膚に接着剤がついたらまずはお湯で試そう
皮膚に瞬間接着剤がついてしまっても慌てる必要はありません。
まずは、お湯の中に浸して取れるかどうか試してみましょう。
他にも、除光液を使う方法もありますので、すぐに取り除きたい場合はお試しください。
皮膚以外の瞬間接着剤の取り方もご紹介しましたので、参考になさってください。