匂いで相性が分かる?異性や同性の知人の匂いが気になる方に

近年の遺伝子学の観点などから、男性と女性の相性が匂いで判別できるということが分かり、大変話題となりました。

では、同性同士では匂いの印象はどのような働きをするのでしょうか?

異性関係はもちろんですが、同性との関係は異性以上に日常に密接なものですよね。

そこで今回は、異性と同性関係における匂いの働きについて考察していきます。

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匂いで異性や同性との相性が分かるメカニズム

異性、同性との匂いと相性の関係に移る前に、まず始めに匂いと遺伝子の関係はどのように生まれるのかを書いていきましょう。

それは、HLAという、子孫繁栄に関わる遺伝子に深く由来します。

父親と母親から一本ずつ染色体を受け取ることにより、HLAの型が決まり、数千万通りもの多様性を持っていると言われています。

近年ではこのHLA遺伝子は移植や、がん治療、病気の予測など医学的に活用されています。

基本的には医療の現場において測定されることが多いHLA遺伝子ですが、現在では遺伝子の観点から相性を占うなどの活用もされています。

海外では、このHLA遺伝子の側面からカップリングをする異性の交流コンテンツなども普及してきています。

そして、このHLA遺伝子は、フェロモンの生成に大きな影響を与えています。

つまり、体臭の傾向や種類には、遺伝子のパターンが大きく関わっているということなのです。

匂いで相性を判別することのメリット

このHLA遺伝子が体臭に影響を及ぼすのは、生物としての子孫繁栄戦略の上で必要なことであった、と考えられています。

子孫を残す上では、遺伝子が異なる相手との掛け合わせが望ましいものです。

何故なら、異なる遺伝子の掛け合わせのほうが、生物の免疫の多様性を広げ、ヒトという種の繁栄に繋がるので、原始的な相性がよいと言えます。

文明として発達した現在であれば、このHLA遺伝子を科学的に分析をすることが可能ですが、今よりも原始的な生き物であった時代はそうはいきません。

より効率よく生物として最適な異性のパートナーを見つけるためにHLA遺伝子は、自らの特徴として匂いに個性と好みをもたらすようになったと考えられています。

そして近年、異性に対してだけではなく、同性との相性にも、この匂いが関係していることが分かってきています。

匂いから判断する異性の相性

異性同士の場合、種の繁栄戦略としては遺伝子の異なるもの同士が望ましいわけですから、自分と異なる遺伝子を持つ人の匂いは好意的な印象を持つ傾向があります。

一方で、自分と似た遺伝子を持つ人の匂いに対しては、嫌悪感を抱く傾向があります。

異性関係において、「この人の体臭がすごく好き」。

そう感じた場合は遺伝子レベルで相性がよいと言えますね。

まさに俗に言う運命的な出逢いや恋愛というのも、我々が普段中々実感しづらい、生物としての根幹が深く関わっているとも考えることができるのではないでしょうか。

趣味や好み、性格も、遺伝子の影響を受けやすいものと言われています。

自分と正反対のパートナーとの恋愛のほうが上手くいきやすいという声が多いのも、こういった人間の根源的な部分に関わっているからなのかもしれません。

この匂いに関しては女性のほうが敏感で、匂いで判別する力が高い、とも言われています。

男性の場合、自分の匂いを好いてくれる女性はあなたと関係を深めることができる可能性が高い女性、と言えますね。

反対に「この人の体臭はすごく不快だ」。

そう感じた場合は、生物学的にはあまり相性がよいとは言えないのかもしれません。

思春期の女の子が父親の匂いを嫌悪する傾向が強いのも、遺伝子が近い異性を無意識のうちに遠ざけているから、とも考えられます。

お父さんとしては残念ですが、女性として成長をする子供の、避けては通れない生物学的な本能とも言えます。

それでは同性同士の場合は、どのような役割をするのでしょうか。

同性の場合は遺伝子が近い者を好む

異性同士の場合は、匂いが異なる者を好みますが同性同士の場合は遺伝子が自分と近い者を好む。

つまりは、匂いが自分と近い者を好む傾向が強いようです。

これは遺伝子が少なからず影響をする行動傾向や思考傾向が近いほうが、対人関係において類似性が出て心地よい相手、つまり相性のよい相手となりやすいからと言われています。

親友と言えるような深い友人関係にある人に対して、匂いが不快だと感じることは中々少ないものですよね。

それは、遺伝子レベルでの類似性が匂いにも影響をしているからと言えるでしょう。

反対に同性でも匂いが気にかかる人は、あまり積極的に近づきたいとは思わないでしょう。

自分と異なる匂いの同性の人は、自分と違った考えや行動をする方の可能性が高いわけで、異なる存在をできるだけ遠くに離したい、という人間の傾向のひとつと言えます。

とは言え、ありのままでいけばすれ違ってしまう可能性も高いと言えますが、自分の人間としての新たな考えや行動のきっかけをもたらしてくれる可能性が高い、とも言えます。

匂いの印象によって、人間関係もイメージしやすいものになるでしょう。

匂いだけでは判別できない同性との相性

もちろん本記事では、匂いの印象で人間関係を決定することを推奨するわけではありません。

匂いの好みによる対人関係での判別法は、かなり原始的な側面もあります。

近年は非常に匂いに敏感になってきていますから、異性関係同性関係問わず、自らの匂いをできるだけ消し、人工的な匂いを付け加えるようになっています。

匂いを感知するための物理的な距離もありますから、すぐに匂いを感じることは難しいものです。

同性の場合は、異性関係の進展に比べると身体的な距離を縮めることが少ないため、匂いを察知することは難しいものでしょう。

そして、本質的な目的の部分でも異なります。

現代では交際や結婚の捉え方は以前と比べ、多様化し変化しています。

とは言え、生物としての異性交際関係の意味合いは、子を産み育て子孫を繁栄させるという生物学的なゴールもあり、現代でも子を産み育て、長きに渡って関係を共に文化的な生活をすることは、まだまだ一般的な目的です。

一方で同性同士の場合、目的は大きく異なっていきます。

趣味の共有や、コミュニティーにおける横の繋がりもしくは縦の繋がりといったように、場面が限定的になります。

生物としてと言うよりは、文化的な側面が強くなりますから、中々匂いによる判別というのは難しいものかもしれません。

ですから、異性関係における匂いは敏感になってもよいかもしれませんが、同性関係においては過敏になりすぎるのも考えものです。

なんだか理由は分からないが、「この人とは馬が合う」。

そう感じる人の匂いには、「遺伝子レベルでこの人とは近く相性がよい」と考えても良いでしょう。

逆に「なんだか理由は分からないが、この人は嫌だと感じる」こともあるかと思います。

また、生理的に受け付けない人の匂いに対しては、「この人は遺伝子的にやや遠い存在なのかも」と思うこともあるでしょう。

そういった対人関係における、心の受け入れのひとつとしての知識として持っておくと、より人間関係にも余裕を持ちやすいのではないでしょうか。

人と人としての距離を縮めていく複雑な過程の中で、匂いが好きか嫌いかを目安にしていくにもよいのかもしれませんね。

自分の匂いを知る方法

さて、ここまで匂いと相性について語ってきましたが、基準となるのは自らの匂いです。

とは言え、中々自分の匂いを把握している方というのも少ないのではないでしょうか。

そこで、自分の匂いを把握する方法を簡単にお伝えしていきます。

ここでは口内や内臓の関係する口臭ではなく、よりHLA遺伝子の影響が強い体臭に焦点を当てていきますね。

まずひとつめは、衣類をビニール袋に入れて嗅いでみる方法です。

ある程度の時間着用した衣服をビニール袋に入れ、すぐに密閉します。

しばらくして嗅覚をリセットしてから、ビニール袋の中を嗅いでみる方法です。

ふたつめは脇や耳元など、フェロモンの分泌が活発な箇所を清潔な手で擦り、嗅いでみる方法です。

いずれも非常に強く感知することは難しいかもしれませんが、ある程度は香ることができるでしょう。

ともすれば、人は自分よりもその匂いを幾分強く感知している可能性が高いと言えるので、香ることのできた匂いは自分の匂いと言えるでしょう。

また、親しい同性の友人などに気兼ねなく聞ける方は、聞いてみてもよいかもしれません。

その印象によってよりダイレクトに、相手からの相性度合いも感じることができるでしょう。

見えない物を見るための知恵

複雑化するコミュニケーションの中にあって、表面的な行動や言葉だけでは相手のことを理解するのは、中々難しいものです。

人が人を知るには現代は、それに割く時間が少なすぎるとも感じます。

そんな中で生物として持つ匂いにおける異性、同性と自分との距離という察知能力は時として、非常に大事な要素となりえます。

目で見て、耳で聞き、鼻で感じる。

円滑な人間関係を築くひとつの目安として匂いの相性という判断基準も備えておくと、人間関係における選択肢も増えることでしょう。