マスク姿で接客するのは失礼?マスク許容派が増える理由

以前、接客業をしていたときに、風邪をひいてマスク姿で出勤したら先輩に注意されたことがありました。

調べてみると、接客業において「マスクOK派」と「マスク反対派」がいるようです。

マスク姿で接客するのは失礼にあたるのでしょうか。

それとも、仕方がないことなのでしょうか。

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接客業でマスクは失礼?

接客業に携わる人間として、「笑顔を心掛ける」「清潔感にこだわる」などのことは、基本的なマナーです。

そのことから考えれば、マスク姿での接客は、決して褒められることではありません。

実際にマスクを禁止している会社もありますし、筆者のように、職場で先輩や上司から注意されることもあるでしょう。

もしかしたら、お客さんから嫌な顔をされたり、「失礼じゃないのか」などと言われることがあるかもしれませんね。

マスクをしていたら表情が分かりませんから、接していて不安な気持ちになる方もいるようですし、声も聞き取りにくくなります。

また、飲食業でホールに出る際にマスクをしていると、料理にウイルスがついていそうで、不快に思う方もいます。

大手企業の窓口や老舗旅館などでも、接客についてびっしりと書かれたマニュアルの項目に「マスクはつけないこと」と書かれているかもしれません。

そもそも体調管理ができていない時点で自覚が足りない、そう思われる現場もあると思います。

しかし、接客業は慢性的に人手不足です。

休みたくても休めない、誰かと代わってもらいたくても無理、そんな状況の中で仕事をしなければいけないこともあるでしょう。

そうした現場からは、「マスク禁止」に対して反感の声が多く上がっています。

接客業は人手不足!

接客業が人手不足な原因はいくつか考えられますが、まずは賃金の問題です。

接客業のほとんどは、神経を使い、精神的にも肉体的にも疲れるハードな仕事です。

それなのに、地方では時給1,000円を下回ることが多く、労働条件と賃金が釣り合っていないことがあります。

人件費を減らすために最低限の人数の従業員でシフトをまわしているところも多いです。

そうなると、前日までシフトが分からなかったり、なかなか休みがとりにくかったりしますので、続けていくのは大変です。

人手が足りないと当然、一人一人の仕事量や拘束時間も増え、激務に耐えかねて離職してしまうケースが増えていきます。

少子化に伴い、日本の人口がどんどん減っていく中で、接客業以外の職種でも人手不足は深刻な問題です。

しかし、さまざまな職種がある中でも、接客業で人手不足を実感しているところは多く、賃上げや外国人の受け入れで対応している企業があります。

そんな中で、軽い風邪でも休まなければいけないほど従業員に厳しくしたら、到底営業できないケースもあります。

マスク姿は失礼になるから禁止、というルールに対して反対意見が多くなるのは、こうした背景が影響していると考えられるでしょう。

接客業でマスク禁止は厳しい

マスクをつけた状態での接客はOKかNGかは、ケースバイケースになるでしょう。

筆者が若いころに働いていた職場は、3人だけでまわしていかなくてはいけない状態だったので、休みは極力、とらないようにしなければいけませんでした。

朝、先輩に「体調不良だから休ませてください。」と連絡しても、「どうしても来れないのか?」と電話がかかってきたくらいです。

そうした経験から考えて、個人的な意見としては、マスク禁止にするのは厳しすぎると感じます。

熱が出ておらず、軽い咳くらいの風邪で接客しなければいけないなら、お客さんにうつすよりは、マスクをつけたほうがいいと思います。

インターネットやTwitterなどで調べても、そうした意見が多く挙がっています。

しかし、こうしたことが議論になるのは、もともと「マスクは失礼」という価値観が根強くあったからです。

その価値観を守って厳しく自分を律してきた接客業の方もいるのでしょう。

「マスクは失礼」という価値観

もし、俳優や声優の仕事をしている方だとしたら、大事な収録や舞台の前には体調管理は徹底します。

マスク姿で演じるわけにはいきませんし、鼻声のせいでキャラクターに勝手に風邪をひかせるわけにはいきません。

接客業に真剣に向き合ってきた方の中にも、自分の体調管理まで仕事のうちだと考えている方がいるかと思います。

一流ホテルのフロントや、キャビンアテンダント、夜の仕事で頭角をあらわす方などを思い浮かべてみると、マスク姿は思い浮かばないのではないでしょうか。

そういった方は、体調を崩さないように日頃から予防を徹底しているのだと思います。

白い歯が光る、感じの良い笑顔でハキハキとしゃべり、マナーに一分の隙もなく、気配りができる接客マン。

そのような方がいると、そこで売っている商品は値段以上のものに見えて、その場所に「また行きたい」と思いますよね。

向上心を持って接客業に向き合う方がいて、その努力に見合う賃金や、働きやすさが提供されている職場もあります。

「接客業」とひとくくりにせず、自分が目指したい職場、または今働いている職場の雰囲気・レベルを考えてみてください。

マスク姿が失礼に思われる現場、思われない現場があるのは仕方のないことです。

接客業のマナーはケースバイケース!モンスター店員が増える

接客業において、マスク姿が失礼だと判断されるのはケースバイケースだと書きました。

特に新人のころは、先輩や上司に言われたことは素直に聞いた方が良いでしょう。

辞めるのか続けるのかは自由ですので、働くメリットとデメリットを考えて、メリットの方が上回っているのなら、上下関係を崩さないほうが楽に働くことができます。

接客業は、製造業などとは違って明確な基準があるケースは少なく、そのせいでサービスレベルの質の低下も問題になっています。

お客さんを無視したり、嫌な顔をしたり、タメ口で話したりする店員にストレスを感じる方も多いので、「モンスター店員」という言葉が生まれるほどです。

清潔感や言葉遣い、服装、においなど基本的なマナーでも守ることができない従業員が、めずらしくないのが現状です。

接客業をする上では、自分の中で一本の芯をつくっておかないと、サービスレベルが向上することはありません。

先輩からの注意に対して納得がいかなかったり、うるさいと感じたりしても、その方なりに自分の仕事にこだわりを持っている、ということもあるかもしれません。

失礼にならないための基本マナーとは

接客業でマスクをすることが失礼になるのかどうか、ということをご説明してきましたが、最後に、男性の方が特に気を付けていただきたいマナーについて書いていきます。

●口臭や体臭に注意する

自分のにおいというのは自覚しにくいものですから、ご家族や友人、恋人に確認してみてください。

飲食業の場合はタバコは控えた方がいいですし、仕事前に、にんにくやキムチなど臭いの強い食べ物を食べないようにしましょう。

朝や夜だけでなく、休憩時間に歯磨きをしている方もいます。

ワキの臭い対策もぬかりなく行いましょう。

また、加齢臭にも注意が必要です。

毎日お風呂でよく洗い、運動の習慣をつけたり、健康には気を配りましょう。

●髭や鼻毛、歯、爪など細かいところのケアをする

髭の剃り残し、カミソリ負けなどがないように剃り、鼻毛は定期的にカットしましょう。

そのままの状態では出てこなくても、笑った時にチラッと見えてしまう場合があります。

また、鏡の前で歯を見せて笑う習慣をつけてください。

爪はいつも短く清潔にして、キズや炎症がない手をキープしましょう。

●靴は意外と見られている

シャツにアイロンをかけ、ズボンの折り目をピシッとつけて着ていても、靴が汚かったら台無しです。

かかとがすり減っていないか、きちんと磨いてあるかチェックしましょう。

接客業は見た目が大切!マスクをしたらいつもよりも明るく

接客は奥が深く、表面的なことだけではありませんが、見た目が重要な仕事だということは間違いありません。

できればマスクはつけないで済むように、体調管理に気を付けたいですね。

もし、休みがとれないほど忙しく、咳が出る中で出勤しなければいけない場合は、マスクをしてお客さんにうつさないようにしたほうが良いでしょう。

しかし、先輩や上司にマスクでも大丈夫か確認し、いつもより大きめな声で発声し、目では笑うようにしましょう。