頭皮の違和感の原因は?抜け毛や薄毛が気になるなら植毛も

「頭がかゆい」、「なんだか痺れる感じがする」といった頭皮の違和感や痛みを感じたら、そのままにせずに早めにケアしましょう。

放置してしまうと、抜け毛が増え、毛髪が薄くなるリスクが高くなってしまいます。

頭皮の違和感には、具体的にどんな原因があり、どう対処すべきなのでしょうか。

また後半では、植毛に伴って発生してしまうことのある頭皮トラブルと、トラブルが起こりにくい植毛方法についても取り上げます。

頭皮に違和感!原因と対処①

頭皮に違和感があり、抜け毛も気になる場合には、どのような原因が考えられるのでしょうか。

その原因と対策とを、合わせてご説明していきます。

〇できもの

頭皮にニキビ、吹き出物などがあると違和感を感じやすいです。

また、掻き壊してしまうとひどい湿疹になってしまうこともあり、抜け毛にもつながります。

原因は、頭皮を不潔にしていて皮脂や汚れがたまっている状態の他、ストレスによるホルモンバランスの乱れ、ということもあります。

すぐに試せる簡単な対処法は、使っているシャンプーを変えることです。

シャンプーの洗浄力が弱いせいで、頭皮の脂を十分に落とせずに、頭皮がトラブルになっていることがあるからです。

また、シャンプーの成分が合わない、という場合もあるでしょう。

そのため、まずはシャンプーを変え、洗い方も丁寧にマッサージするように洗うことで、症状が改善するかもしれません。

また、シャンプーをした後には、しっかりと泡を洗い流しましょう。

もし、毛穴にシャンプーの成分が残ってしまうと、それがまた吹き出物の原因になります。

以上の対処法の他にも、枕と枕カバーを清潔に保つことが頭皮トラブル軽減につながります。

枕・枕カバーを定期的に干したり洗濯したりしないと、ダニの温床になり、頭皮のトラブルの原因になることがあるためです。

頭皮に違和感!原因と対処②

引き続き、頭皮の違和感・抜け毛対策についてご説明します。

〇乾燥・日焼け

頭皮に合っていないシャンプーを使うと、脂を必要以上に落としすぎて頭皮が乾燥してしまい、炎症や湿疹が起こり、かゆみや痛みを引き起こしてしまうことがあります。

そういった場合には、シャンプーを洗浄力の低いものや、保湿成分のあるものに変えるなどの対処が効果的です。

また、頭皮にローションを塗るのも乾燥を防ぐのに効果的です。

次に、日焼けについてですが、太陽からの紫外線は年々強くなっています。

そのため、長時間日の当たる場所で働いたり、遊んだりすると、頭皮が軽いやけどの状態になってしまいます。

すると、頭皮がヒリヒリと傷むようになってしまうのです。

こういった場合には、紫外線にさらされた後、すぐに頭皮を濡れタオルなどで冷やすことが効果的です。

頭皮を冷やしてもまだ痛みが強いようなら、皮膚科に行って診てもらうことをオススメします。

〇ヘアカラー剤やパーマ液

ヘアカラーやパーマをかけた後に頭皮に違和感を感じたら、アレルギー症状かもしれません。

もし、自分で髪を染める場合には、必ずあらかじめパッチテストをしてから行うようにしましょう。

また、ヘアカラーが明るすぎたり、脱色したりすることを繰り返すと、頭皮へのダメージも深刻なものになりますです。

頭皮へのダメージはどんどん蓄積していきますから、突然、頭皮にトラブルが起こるということもありえます。

頭皮に違和感!神経痛が原因の場合も

このように、頭皮に痛みやかゆみなどの違和感を感じる原因は様々ですが、その都度、適切な対応をしていかないと、頭皮が傷んで抜け毛が増え、薄毛になってしまうかもしれません。

「このくらい、たいしたことはないだろう」と思わずに、こまめにケアしてあげてください。

それから、頭皮の痛みだと思っていた痛みが、実は頭痛だった、という例もあります。

頭痛には偏頭痛と神経痛があるのですが、軽い神経痛の場合、頭皮近くがピリピリと痛むことがあります。

また、頭皮に痺れを感じる場合も、神経痛の症状の一つである可能性があります。

これらは、神経が何らかの原因で圧迫されたりすると起こる症状です。

頭皮に違和感を感じても、原因が頭皮のトラブルではない可能性もあるということを覚えておきましょう。

以上のことは抜け毛とは関係ありませんが、決して見逃してはいけない身体のトラブルのサインという場合もあります。

もし、長時間治らない場合には、脳神経科を受診しましょう。

頭皮トラブル・抜け毛が治らない時!早めに皮膚科を受診しよう

頭皮に違和感を感じても、それが耐えきれないほど続いてから、ようやく皮膚科を受診されるという方が多いのではないでしょうか。

もし、頭皮がかゆい程度の症状の場合、そのまま放って置いてしまうこともあるかもしれません。

ですが、耐えきれるかゆみでも、放置すると抜け毛や薄毛を招くことがあります。

また、乾癬(かんせん)やシラミなど、思いがけない原因によってかゆみが生じているという可能性もあります。

違和感を感じたら、できるだけ早い段階で病院に行くなどの対処をしたほうがいいと言えるでしょう。

病院での診療費がどのくらいかかるのか、不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの場合保険が適応されます。

初診料・治療費・検査費・薬代など、一通りの料金はかかりますが、それほど高額になることはほぼないと思います。

もし、皮膚科に行っても違和感がおさまらない場合は、脳神経科で検査してもらい、それでも異常が見つからなければ、ストレスや生活習慣を改善する方向で考えましょう。

抜け毛・薄毛の悩みに植毛?手術後の違和感に注意

ここまで、頭皮の違和感の原因と対処法を考えてきましたが、植毛手術をした際にも頭皮のトラブルが起こることがあります。

そこで、植毛後に起きうるトラブルと、どのようなことが起こるかを解説していきます。

抜け毛や薄毛に悩む方が、解決策として考えることも多い植毛ですが、副作用や後遺症が不安で手を出せないと言う方もいらっしゃることでしょう。

そんな方も、参考にしてください。

植毛手術を行うと、手術当日には頭皮に痛みが残る場合があり、特に術後から翌朝までは痛みを強く感じやすいようです。

ですが、この痛みには個人差があり、まったく痛みを感じない方も、かゆみを感じる程度の違和感しかない方もいます。

また、手術中には麻酔をかけるため、術後麻酔が抜けるまでぼーっとしたりフラフラする、と言う方もいます。

更に、頭皮にメスを入れた場合には、頭皮がつっぱる方もいます。

とは言え、以上のことは正常な術後の反応で、次第に収まることが多いです。

問題なのは、術後しばらくたっても頭皮が痺れていたり、何らかの違和感を感じる場合です。

もし「人工毛」という合成繊維を植毛して、頭皮に違和感を感じる場合には、頭皮が拒絶反応を起こしている可能性があります。

また、頭皮が化膿してしまうことも、まれにあります。

そういった場合には、早めに手術を行ったクリニックを訪ねるか、他の皮膚科を受診して専門的な治療を受けましょう。

抜け毛・薄毛を解決!自毛植毛って何?

先ほど、植毛手術で起こるリスクについてご説明しましたが、頭皮を深く切らずにすむ自毛植毛の場合は、拒絶反応などのリスクが少なく、安全ということで注目されています。

「自毛植毛」というのは、その名の通り、自分の頭髪を使って行う植毛です。

側頭部、後頭部にまだ元気な毛髪が残っている場合に、皮膚と一緒に毛髪を採取し、毛が無いところに移植するのです。

この植毛方法には、メスを使う方法(FUT法)と、メスを使わない方法(FUE法)があります。

FUE法は、細いストローのような金属で頭皮に穴をあけて、毛包単位で小さくくり抜き、移植したい頭皮に浅く穴をあけてピンセットで植毛する方法です。

自分の髪なので、人工毛植毛と違って拒絶反応がなく、違和感のない自然な仕上がりになるのがメリットの一つです。

皮膚を採取する方法のため、どうしても傷は残ってしまいますから、頭皮が透けてみえるくらいのショートヘアの方にはおすすめできません。

ですが、植毛後も頭髪が伸び続けるため、育毛剤やサプリといった抜け毛対策でしのいできた方は、一度検討してみるのもいいでしょう。

頭皮の悩みはすぐに対処しよう!

頭皮の悩みがある方に役立つ情報を書いてきましたが、参考になったでしょうか。

ニキビや感想などの軽い症状から、アレルギーやアトピーなどの症状まで様々ですが、いずれの場合も、自己判断で間違った対処をするよりは、皮膚科などで治療を受けた方が安心です。

違和感を感じたら放置せず、早めに診療を受けて、頭皮トラブルが悪化することを防ぎましょう。